iPhoneのバッテリーが劣化してすぐにバッテリー残量が少なくなって困っているという方も多いのではないでしょうか?iPhoneのバッテリー劣化が進行する原因はいくつか考えられます。

実は、その原因に合った対処方法を行うことで、今よりもiPhoneのバッテリーを長持ちさせることが可能になります。そこで、今回はiPhoneのバッテリー劣化が進行する原因と対策について解説していきます。

iPhoneのバッテリーの減りが早くてお困りの方は、是非今記事の対策法を参考にしてみてください。

バッテリーが劣化する原因について

iPhoneに使用されているリチウムイオンバッテリーには寿命があります。しかし、適切な方法で利用していれば長持ちさせることも可能です。

そこで、まずはiPhoneのバッテリーの劣化が早くなる3つの原因について解説していきます。

充電の方法に問題がある

iPhoneのバッテリー劣化が進行する原因の1つとしてあるのが、充電の方法に問題があるケースです。iPhoneは毎日充電する方がほとんどだと思いますが、充電の方法に問題があるとバッテリーに負荷が掛かってしまいます。

iPhoneにはリチウムイオンバッテリーが使用されており、このバッテリーは適切に利用していれば3~4年は持つと言われています。しかし、充電の方法に問題があるとバッテリーに負荷がかかり1~2年程度で劣化が急激に進み問題が起きてしまうことがあります。

間違った充電方法としてあるのが、「バッテリー残量がたくさん残っているのに充電する」方法です。バッテリー残量が80%以上残っているのにも関わらず、少し減ったらすぐに充電というサイクルを繰り返すと、結果として充電回数が増えてしまいバッテリーの寿命を縮める早さにも影響してきます。

その他にも、「バッテリー残量が完全に無くなってから充電する」や「充電しながらiPhoneを使用する」、「非純正品で充電する」などにも問題があり、バッテリーの劣化を早めてしまいます。

また、iPhoneを充電する部屋が環境にも気を付けましょう。高温多湿の部屋でiPhoneを充電していてもバッテリーの劣化を早めてしまう恐れがあります。このような方法でiPhoneのバッテリーを充電している人は、正しい充電方法に切り替えましょう。

iPhoneの設定に問題がある

iPhoneの設定に問題があるとバッテリー劣化の早さに影響が及ぶケースもあります。iPhoneには基本的な機能から便利な機能が数多く備わっています。中には設定で有効にしてあるだけで常にバックグラウンド処理されてバッテリーを消耗している機能もあります。

そのため、設定を有効にしている機能が多い場合、同時にバッテリーの消費量も多くなってしまいます。その結果、バッテリー劣化の早さにも大きな影響を与えてしまうのです。

特に、通知や位置情報、画面の明るさ設定などに関する機能の設定が有効になっている場合はバッテリーの消費量が多くなります。バッテリー劣化の早さでお困りの方は、一度iPhoneの設定を確認して使わない機能があれば設定を切っておきましょう。

アプリの電力消費量に問題がある

iPhoneにはたくさんのアプリがありますが、中にはバッテリーの消費量が非常に大きいアプリも存在します。多くのアプリをiPhoneにインストールしている場合、ほとんどの電力をアプリに消費されてバッテリー劣化が早くなります。

特にバックグラウンドで動いているようなアプリが多くインストールされているとバッテリーの消耗が更に早まることもあるので、不必要なアプリのインストールは避けるようにしましょう。

適切な充電方法について

iPhoneのバッテリー劣化が進行する原因が分かったら、次にその対策について解説していきます。ここでは、適切な充電方法について解説していきます。

過放電状態を避ける

iPhoneのバッテリー劣化が早くならないための対策として、まずは「過放電状態を避ける」という方法があります。放電状態とは、バッテリー残量が0%の状態のことです。この過放電状態でiPhoneを放置するとバッテリーの大きな負担をかけることになります。

過放電状態にあるバッテリーは内部でどんどん劣化が進んでしまうため、長く放置しておくとiPhoneが起動しなくなるケースもあります。そのため、iPhoneのバッテリー残量が0%になる前に充電するようにしましょう。

過放電状態ではなく、過充電状態という言葉もあります。過充電とは、バッテリー残量が100%になっているにも関わらず充電器に繋いだままの状態です。よく「100%になったらケーブルを抜かないとダメ」と言う人がいます。

しかし、iPhoneは過充電によってバッテリーが劣化する心配はありません。今までのバッテリーだと100%の状態で充電し続けるのは良くないとされていましたが、iPhoneはトリクル充電という充電方式が採用されており、過充電によってバッテリーが劣化しなくなりました。

このトリクル充電とは、充電時に流す電流を弱める充電方式で、iPhoneのバッテリー残量が一定の数値を超えると制御によってトリクル充電に切り替わる仕組みになっています。そのため、iPhoneのバッテリー残量が100%の状態で充電ケーブルを繋ぎっぱなしにしておいても過充電になることはありません。

iPhoneのバッテリーを長持ちさせるには、過充電ではなくバッテリー残量が0%状態の過放電に気を付けるようにしましょう。

充電する回数に気を付ける

iPhoneのバッテリー劣化が早くならないための対策として、充電する回数に気を付ける方法があります。iPhoneに使用されているリチウムイオンバッテリーは、充電する回数が重なることでバッテリー性能が落ちていきます。

Apple公式では、iPhoneのバッテリーを約500回のフル充電を繰り返すと本来の最大容量の80%程度まで劣化するとされています。これは、iPhoneを100%まで充電した状態でも本来の8割程度の電力しか蓄えられていないことになります。

このように、iPhoneのバッテリーは充電の回数が増えれば増えるほど劣化が進んでしまうことになります。そうならないためにも、iPhoneの充電頻度は抑えて適切なタイミングで充電する必要があります。

充電するタイミングとしては、バッテリー残量が20%くらいまで減った頃に充電すると良いでしょう。ただし、先程説明した過放電状態にならないようにバッテリー残量が0%になる前に充電するようにして下さい。

最近では充電できる場所も増えてきたので、普段から充電器を持ち歩くと良いかもしれません。

室内環境に気を付ける

iPhoneに使用されているリチウムイオンバッテリーは、高温多湿の環境に非常に弱いです。特に真夏や真冬での使用には十分注意する必要があります。悪環境の中でiPhoneを充電しているとバッテリーに負荷が掛かってしまい劣化の原因にもなります。

また、室温だけでなく湿気にも気を付けた方が良いです。リチウムイオンバッテリーは湿気にも弱いので、室内の湿気を低く保つようにしましょう。

充電中に操作しない

ついやってしまいそうですが、iPhoneの充電中に操作するのもバッテリーには非常に良くないです。iPhoneを充電中に操作すると内部に熱がこもりやすくなってしまいます。リチウムイオンバッテリーは熱に弱いので、充電中に操作して熱がこもり、バッテリーが劣化してしまいます。

また、充電中に操作しているとバッテリーが膨張してしまう恐れもあるので、充電中は触らないようにしましょう。iPhoneのバッテリーが膨張すると画面を押し上げてしまい、液晶が壊れて映らなくなったり本体が損傷して起動しなくなることもあります。

適切な設定方法について

次に、iPhoneの適切な設定方法について解説していきます。iPhoneには色んな機能がありますが、それぞれの設定方法でバッテリーへの負担を軽減させることが可能です。

画面ロックの設定を変える

画面が自動ロックされるまでの時間を短く設定しておくことで、操作していない間に消費される無駄な電力を節約することができます。また、画面ロック時にパスコードを設定している場合は、セキュリティーの向上にも繋がるので一石二鳥です。

画面設定を変える

画面の設定を変える方法もiPhoneのバッテリー消耗に対して有効な方法です。まず、画面の明るさが自動調節に設定されている場合はオフにしましょう。画面の明るさが自動調節に設定されているとバッテリーの消耗が早くなります。

画面の明るさはコントロールセンターからも手動で調節することができるので、自動調節にしておく必要はありません。また、壁紙はバッテリー消費の多い「ダイナミック」ではなく「静止画」に設定しておくことで節電に繋がります。

通知機能の設定を変える

iPhoneのメールやカレンダーなどの通知を「プッシュ」から「フェッチ」に変更することで、データ取得が自動で行われないようにすることができます。フェッチに設定するとデータの取得は一定時間毎か手動で行うので、無駄な消費電力を抑えることができます。

音量設定を変える

iPhoneの着信音や通知音、操作音などの音量設定を変えることで消費電力を抑えることができます。例えば、着信時の音量はなるべく低く設定したり、タップ音やロック音の設定を切っておくことで節電にもなります。

一番簡単な方法としては、なるべくマナーモードに設定しておけば気軽に電力を節約することができます。

位置情報の設定を変える

位置情報の設定をオフにすることでiPhoneのバッテリー消耗を抑えることができます。自分の現在位置を知らせる機能である「自分の位置情報を共有」は、使わないのであれば設定をオフにしておきましょう。

また、自分の位置情報を元に通知や広告が表示される「位置情報に基づく通知」と「位置情報に基づくiAd」という機能も使わない場合は設定をオフにして無駄な消費電力を抑えるようにしましょう。

自動アップデートの設定を変える

アプリの自動アップデートの設定を切っておく方法もあります。バックグラウンドで自動アップデート処理されていると無駄な電力を消耗してしまいます。アプリのアップデートは手動操作で行うようにしましょう。

回線の設定を切り替える

ネットワーク回線の設定を切り替えるという方法もiPhoneのバッテリー消耗に対しては有効な方法です。

Wi-Fiに接続されていない場合は、できる限りWi-Fiの設定をオフにしておきましょう。Wi-Fiの設定がオンになっていると、iPhoneが自動で電波を探し続けてしまい無駄な電力を消耗してしまいます。

Wi-Fiと同様の理由で、Bluetoothの設定も使わないときはオフにしておきましょう。また、圏外など電波が悪いときはモバイル通信もオフにしておくのがおすすめです。面倒な場合は機内モードでも大丈夫です。

このように、Wi-Fiやモバイル通信などの回線は状況に応じて設定を切り替えるようにしましょう。

アプリの適切な使用方法について

次に、アプリの適切な使用方法について解説していきます。iPhoneには便利で色んな機能があるアプリが多数ありますが、アプリによってはバックグランドで動いていたり消費電力が多いものもあります。適切なアプリの使用方法を理解し、iPhoneのバッテリーを長持ちさせましょう。

消費電力の多いアプリを確認する

アプリによって消費電力は変わります。中には消費電力の多いアプリもあるので、まずは消費電力の多いアプリを確認する必要があります。確認する方法は、設定アプリの「バッテリー」という項目から消費電力の大きいアプリを確認することができます。

手順は、〔設定〕⇒〔バッテリー〕と開いて下にスクロールすると「App毎のバッテリー使用状況」を確認できます。ここで使用頻度の低いアプリがあった場合、iPhoneからアンインストールすることで電力を節約することができます。

よく使うアプリは閉じない

アプリを使用していない時は閉じた方が良いと考えるようですが、使用頻度の高いアプリの場合は閉じないようにする方が良いです。と言うのも、アプリは起動するたびに電力を消費するので、使用頻度の高いアプリを毎回閉じてしまうと無駄な電力を消耗してしまいます。

使用頻度の高いアプリは毎回閉じないようにして、そのまま使用するようにしましょう。

iPhoneのバッテリーが劣化したら?

ここまでiPhoneのバッテリー劣化が進行する原因と対策についてご紹介してきましたが、リチウムイオンバッテリーは消耗品です。どんなに適切な方法でiPhoneを使用していてもバッテリーは劣化してしまいます。

しかし、iPhoneのバッテリーは交換することができます。バッテリーの最大容量が80%前後になってきたら、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダ、街の修理店などでiPhoneのバッテリー交換を依頼しましょう。

最近ではDIY修理が流行っているようですが、iPhoneのバッテリー交換には専用の道具としっかりとした知識が必要です。自分でバッテリーを交換しようとしてiPhoneが起動しなくなったという事例もあるようです。iPhoneのバッテリー交換はプロに任せるようにしましょう。

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