iPadで着信音のボリュームを変更する際や動画や音楽を楽しむ際に、本体の横にある音量調節のボタンで音量を調節する方が多いと思います。しかし、突然iPadで音量調節のボタンが反応しなくなると、音量調節が簡単にできなくなり非常に不便になってしまいます。
そこで、今記事ではiPadで音量調節のボタンが反応しなくなる原因と対処法について解説していきます。
iPadの音量を調節する方法について
まず、iPadで音量を調整する基本的な方法を解説していきます。iPadの音量を調整する基本的な操作方法は、以下の3つがあります。
音量調節のボタンで調節する
一番基本的な方法で、ほとんどの方が利用しているのが本体の横にある「ボリュームボタン」を操作して音量を調節する方法です。動画や音楽などの音量はもちろん、通話音量や着信音、通知音など全ての音量を調整できます。
コントロールセンターから調節する
コントロールセンターを表示してスピーカーマークを上下にスワイプすることでも音量を調整することが可能です。この方法ならiPadがロックされている状態でも音量を調整できます。
「設定」から調整する
「設定」→「サウンドと触覚」→着信音と通知音の下にあるバーをスライドすることで音量の調整が可能です。通話中に操作した場合は、受話音量も変更することができます。
iPadで音量調節のボタンが反応しなくなる原因
iPadの音量調節のボタンが故障する原因はいくつかあります。音量調節のボタンが故障する原因を知っておくことで、今後の対策に役立つかもしれません。また同じような症状で悩まないためにも、ここではiPadの音量調節のボタンが故障する原因について解説していきます。
音量調節のボタンの破損や劣化による故障
まずは、音量調節のボタンの破損や劣化による故障です。iPadの音量調節のボタンが故障する原因は主に以下のことが考えられます。
汚れが溜まっている
iPadの音量調節のボタン部分は、ボタンを押す際に小さな隙間ができるためホコリや皮脂などの汚れが非常に溜まりやすいです。そのホコリや皮脂などが原因で音量調節のボタンが故障してしまうことがあります。
ケーブルが断線している
音量調節のボタンは細いケーブルで本体内部にある基盤と繋がっています。劣化や衝撃によって内部のケーブルが断線してしまうことがあります。
水没や落下による故障
iPadを使用していると見ずに濡らしてしまったり、コンクリートの地面に落としてしまうこともあると思います。どんなに気を付けていてもiPadの水没や落下を完全に防ぐことは非常に難しいです。
iPadは精密機械なので、水や強い衝撃に非常に弱いです。水没が原因で音量調節のボタンが使えなくなることがあります。また、落下の衝撃によって音量調節のボタンが陥没して故障してしまうケースもあります。
iOSのバージョンが古い
古いバージョンのiOSでiPadを使用している場合、本体の処理能力に影響がでることがあります。処理能力に影響がでるとiPad本体の動作が鈍くなり音量調節のボタンの反応も鈍くなることがあります。iPadのiOSはできるだけ最新バージョンへアップデートしておきましょう。
現在使っているiPadのiOSバージョンが分からないという方は、以下の手順で確認してみましょう。
iOSバージョンの確認方法
【1】iPadで〔設定アプリ〕を開きます
【2】設定アプリを開いたら〔一般〕を選択してタップします
【3】一般を開いたら〔ソフトウェア・アップデート〕を選択してタップします
【4】「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されていれば、iPadは最新バージョンのiOSです
【5】「ダウンロードしてインストール」という項目が表示された場合は、指示通りに操作を進めて最新のiOSへバージョンアップして下さい
iPadの本体容量が不足している
iPadの本体容量には限りがあります。写真やムービーなどのデータファイルや容量の大きいアプリが増えてくるとiPad本体のストレージの空き容量がなくなってしまいます。そうすると、iPad本体の動作が鈍くなったり、アプリが頻繁に落ちるようになることもあります。
iPad本体のストレージの空き容量が分からない場合は、以下の方法で確認してみましょう。
ストレージの空き容量の確認方法
【1】 iPadの〔設定アプリ〕を開きます
【2】設定アプリを開いたら〔一般〕を選択してタップします
【3】一般を開いたら〔iPadストレージ〕を選択してタップします
上記の方法で各アプリがどのくらいの容量を使っているか確認することができます。また、アプリやデータ容量を一目で確認できるグラフが画面上部に表示されるので、非常に分かりやすいです。
ここでiPadにインストールしているアプリやデータファイルを確認し、不要なアプリや必要のない写真やムービーなどがあれば削除しておきましょう。
iPadで音量調節のボタンが反応しなくなったときの対処法
ここでは、iPadで音量調節のボタンが反応しなくなったときの対処法についてご紹介します。誰でもできる簡単な方法で症状が改善されることもあるので、今回ご紹介する対処法を試してみてください。
ボタン周辺の掃除を行う
iPadの音量調節のボタン周辺にホコリや皮脂などの汚れが付着している場合は、掃除を行うことで症状が改善されることがあります。iPadを掃除する際は、本体の電源を切って柔らかい布で優しく拭き取るようにしましょう。
この際、水や液体洗剤などを使用すると本体内部に入り込んで他の箇所が故障してしまう原因にもなるので、注意しましょう。心配な場合はiPad専門の修理業者に依頼すると良いでしょう。
iPadを強制再起動する
音量調節のボタンが反応しないという不具合に限らず、iPadで一時的な不具合が起きたときに本体を強制再起動することで症状が改善することもあります。以下が、iPadを強制再起動する方法です。
Face ID搭載のiPadの場合
1.音量を「上げる」ボタンを一瞬だけ押して離します。
2.音量を「下げる」ボタンを一瞬だけ押して離します。
3.電源ボタン(サイドボタン)をAppleのロゴマークが表示されるまで押し続けることで強制再起動ができます。
ホームボタンがあるiPadの場合
1.ホームボタンと電源ボタンを同時に押し続けます。
2.Appleロゴマークが表示されるまで長押しすると、強制再起動ができます。
バックグラウンドで起動しているアプリを終了させる
複数のアプリをバックグランドで起動していると、iPadに負荷が掛かってしまい本体の動作が鈍くなって音量調節のボタンの反応が悪くなることがあります。その場合は、バックグランドで起動しているアプリを終了させることによって、症状が改善することがあります。
以下の方法で、バックグランドで起動しているアプリを終了させましょう。
ホームボタンがあるiPadの場合
1.〔ホームボタン〕を2回連続で押します
2.バックグラウンドで起動しているアプリが画面に表示されます
3.終了させたいアプリを選択し、画面の下から上にスライドすることで終了します
Face ID搭載のiPadの場合
1.ホーム画面の下側から画面の中央まで上にスワイプさせます
2.バックグラウンドで起動しているアプリが画面に表示されます
3.終了させたいアプリを選択し、画面の下から上にスライドすることで終了します
上記の方法で、バックグランドで起動しているアプリを終了させてみましょう。
iPadのiOSを最新にアップデートする
古いバージョンのiOSでiPadを使用している場合、本体の動作に不具合が起きてしまうことがあります。iOSのバージョンを最新にアップデートすることで、症状が改善されることも少なくありません。
iPadのiOSを最新にアップデートするには、【iOSバージョンの確認方法】で紹介した方法でiOSバージョンを確認し、最新バージョンではなかった場合は指示通りに操作してアップデートしましょう。
また、手動でiPadのiOSをアップデートするのが面倒だったり、アップデートするのを忘れないようにするために、自動でアップデートする設定方法もあります。iPadのiOSは頻繁にアップデートがあるので、以下の方法で自動アップデートに設定しておきましょう。
iOSを自動アップデートに設定する方法
【1】iPadで「設定」を開きます
【2】設定アプリを開いたら、「一般」を選択してタップします
【3】一般を開いたら、項目から「ソフトウェア・アップデート」を選択してタップします
【4】「自動アップデート」の項目がオフになっている場合は、オンに切り替えます
iOSの自動アップデートは夜間に自動的に行われますが、充電器とWi-Fiに接続してあることが条件となっているので注意しましょう。自宅がWi-Fi環境で夜寝るときに充電するという方は、設定しておくことで自動でアップデートしてくれるのでお勧めです。
Assistive Touchを設定する
iPadに「Assistive Touch(アシスティブタッチ)」という機能があることをご存知でしょうか? Assistive Touchには、音量調節のボタンの代わりになる機能が備わっています。Assistive Touchを使用すれば、音量を調節できるボタンを画面上に表示することが可能となり音量を調節することができます。
ただし、これはあくまでも応急処置なので、症状が改善されたという訳ではありません。修理するまでの一時的な応急処置として活用する様にしましょう。以下がAssistive Touchを設定する方法です。
Assistive Touchの設定方法
【1】「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「Assistive Touch」と進みます
【2】「Assistive Touch」をオンにすると画面上にAssistive Touchが表示されます
iPadを修理に出す場合
今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されない場合は、iPad本体が故障している可能性があります。その場合、iPadを修理に出す必要があります。iPadを修理するには、「メーカー修理」と「修理専門店」に依頼する2パターンがあります。
メーカーに修理を依頼する場合
iPadが壊れたとき、一般的にはApple StoreやApple正規サービスプロバイダに修理を依頼します。メーカー修理なら部品の品質や修理技術を心配することなく、安心して修理を依頼することができます。また、iPad購入時に加入した保証サービスが残っていれば、安く修理することができます。
しかし、メーカー修理の場合は、修理ではなく「本体交換」での対応になる点に注意が必要です。本体交換だとiPad内に保存されているデータは全て初期化されてしまうため、事前にデータのバックアップを取っていなかった場合は、データを全て失ってしまうことになります。
また、近くにApple StoreやApple正規サービスプロバイダがなかった場合、郵送で修理センターへ送る必要があるため、iPadを使用できない期間ができてしまいます。iPadをメーカー修理に出す場合は、事前にデータのバックアップを取って、郵送で修理を依頼する場合は、あらかじめ代替え機を準備しておきましょう。
修理専門店に修理を依頼する場合
iPadが壊れた際、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに修理を依頼する方法の他に、修理専門店に修理を依頼する方法もあります。修理専門店の場合は、本体交換を行っていない代わりに、部品交換での修理対応となるためデータを消さずに修理することができます。
また、修理で預ける時間も短時間で済むため、仕事などで忙しい方は修理専門店での修理も検討してみましょう。しかし、最近では修理専門店が増えてきているため、どこに修理を依頼すればいいのか迷ってしまう方も多いようです。
そんな時は、「総務省登録修理業者」へ修理を依頼することをお勧めします。総務省登録修理業者なら、修理に使用する部品や修理技術などが一定の基準を満たしているため安心して修理を依頼することができます。
まとめ
いかがでしたか?以上が、「iPadで音量調節のボタンが反応しなくなる原因と対処法について」でした。iPadの音量調節のボタンが反応しなくなる原因はいくつか考えられます。症状によっては修理に出さなくても自力で改善できる可能性もあります。
音量調節のボタンが反応しなくなった原因が一時的な不具合だった場合は、再起動やiOSのアップデートを試してみましょう。また、今回ご紹介した対処法でも症状が改善されない場合は、Assistive Touch機能を使用する応急処置もあります。しかし、これはあくまでも応急処置なので、症状を改善するにはiPadを修理に出す必要があります。
iPadを修理するには、「メーカー修理」と「修理専門店」に依頼する2パターンがありますが、今記事を参考にそれぞれの特徴を理解した上で、自分に合った依頼方法を選択しましょう。