iPhoneには、音を鳴らさなくても着信などがあった際に振動で知らせてくれるバイブレーション機能があります。 バイブレーション機能は、iPhoneだけでなくスマートフォンにとっては必ず必要な機能ですが、そんなバイブレーション機能が突然誤作動し始めたら、通知が分からなくなったり振動し続けてバッテリーの減りが早くなったりと非常に困ってしまいますよね。
そこで、今回はiPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす原因と対処法について解説していきます。
バイブレーションで不具合が起きた事例
iPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす不具合は、充電中に起きやすいようです。マナーモードの状態でiPhoneを充電器に繋いだ際、充電が開始された合図としてバイブレーションが鳴ります。
しかし、充電口の接触不良などが原因でバイブレーションが止まらなくなってしまうことが多いようです。この場合、iPhoneが正常に充電されていないこともあります。また、寝ている間にもバイブレーションが鳴り続けていれば、睡眠の妨げとなってしまい不便に思うでしょう。
その他の事例では、着信やメールなどの通知が来ていないにも関わらずバイブレーションが鳴る不具合です。これは、バイブレーションが鳴って画面を見てみても、何も通知がきていないという状態です。
このように、iPhoneで本来バイブレーションが反応するべきではないタイミングで振動してしまう症状を「ゴーストバイブ」と呼んでいます。このゴーストバイブが出る原因はいくつかありますので、これからご紹介していきます。
バイブレーションが誤作動を起こす原因
iPhoneでバイブレーションが誤作動を起こす原因はいくつか考えられます。iPhone本体の故障が原因の可能性もありますが、それだけでなくソフトウェアの不具合や、周辺機器の問題が影響していることもあります。
ここでは、iPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす原因について、主に考えられるものをいくつかご紹介していきます。
周辺機器の故障
iPhoneを充電する際に使用する充電ケーブルや充電アダプター、コンセントなどの故障が原因でバイブレーションが止まらなく不具合が起きているケースもあります。充電中にのみバイブレーションが誤作動を起こす症状が現れるようであれば、周辺機器の故障の可能性が高いので確認してみましょう。
充電ケーブルは、見た目でわからなくても内部で断線していることもあります。充電ケーブルが故障しているかどうかを確認するには、他の充電ケーブル試すか、新しい充電ケーブルを使用して確認することができます。充電アダプターもケーブルと同様の方法で確認することができます。
また、コンセントに充電アダプターが根元まで差してあるか確認し、問題がなければコンセント部分にゴミが入り込んでいないかも確認しましょう。別のコンセントに差して確認する方法もあります。
周辺機器に問題がない場合は、iPhoneのコネクター部分も確認しましょう。ホコリなどの汚れがある場合は、細いピンセットなどで部品を傷付けないように取り除きましょう。
通知設定に問題がある
iPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす原因として、アプリの通知設定に問題がある可能性があります。アプリの通知設定がオンになっていると、アプリの通知があるたびにバイブレーション機能が動作します。
気付かない内にアプリの通知設定がオフからオンに切り替わっている可能性もあるため、iPhoneのバイブレーションが止まらなくなったときは、まず通知設定を確認するようにしましょう。
iPhoneの通知設定を確認するには、「設定アプリ」⇒「通知」を選択するとアプリ一覧が表示されます。その中で、通知を必要としていないアプリの通知設定が「オン」になっている場合は、対象のアプリを選択して通知設定を「オフ」に切り替えて下さい。
アプリに問題がある
アプリに問題があってiPhoneのバイブレーションが誤作動を起こすケースもあります。特に新しくアプリをインストールした直後や、既存のアプリをアップデートした直後にバイブレーションの不具合が起きている場合は、アプリに原因があるかもしれません。
アプリに原因がありそうな場合は、該当するアプリを一旦削除してみましょう。アプリを削除後、バイブレーションの不具合が改善された場合は、アプリに問題があったと特定することもできます。
また、アプリのバージョンが古い場合は、アップデートすることで改善されるケースもあるので、アプリのアップデートがないか確認してみましょう。
症状別の対処方法について
上記では、iPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす原因と確認方法をご紹介しましたが、ここでは症状別での対処方法を解説していきます。特定の状況下でiPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす場合は、今回ご紹介する対処方法で改善できるかもしれません。
充電中にバイブレーションが誤作動を起こす
iPhoneは、充電コードに接続した瞬間にバイブレーションが鳴ります。これは、iPhoneが充電器を認識し、充電を開始したことを知らせる合図です。通常、充電を開始したときのバイブレーションは短く2回振動するはずです。
しかし、充電器に繋いだ瞬間からiPhoneのバイブレーションが誤作動を起こすことがあります。これは、iPhoneが正常部に充電出来ていないときに発生する症状です。iPhoneの充電中にのみバイブレーションが誤作動を起こす場合は、以下の対処法を試して下さい。
コンセントの場所を変える
ゴミの詰まりが原因で充電器がコンセントにしっかり刺さっていない可能性もありますが、コンセントの差込口にゴミなどが詰まっていない場合は、別の場所のコンセントに充電器を差してみましょう。
充電ケーブルを変える
充電ケーブルの断線による接触不良によってiPhoneのバイブレーションが誤作動を起こすケースもあります。外見では問題なくても、内部で断線している可能性もあるので、注意が必要です。他の充電ケーブルに変えることによって症状が改善されることもあるので、試してみましょう。
また、iPhoneの充電ケーブルは断線するリスクが高いので、そうならないためにも断線の予防をしておきましょう。以下が、充電ケーブルの断線の予防策です。
・充電ケーブルに接続したままiPhoneを使用しない
・なるべくケーブルを持ち運ばない
・充電ケーブルを抜く際は、コード部分を引っ張らない
・充電ケーブルをきつくまかない
充電アダプターを変える
iPhoneの純正充電アダプターは、非常に壊れにくいのでバイブレーションが誤作動を起こす原因としては考えにくいのですが、稀に壊れてしまうこともあるので他の充電アダプターに変えて試してみましょう。
充電口の汚れを取り除く
充電ケーブルや充電アダプター、コンセントに問題がない場合、iPhoneの充電口に問題がある可能性があります。iPhoneの充電口には、ホコリなどの汚れが溜まりやすいため、その汚れが原因で充電器が奥まで差し込めなくなることもあります。
充電口に汚れが溜まっていないか確認し、何かがあるようであれば細いピンセットなどで部品を傷付けないように慎重に取り除いてください。その後、再度充電器に繋いで動作確認してみましょう。
通知がないのにバイブレーションが反応する
iPhoneのロック画面や通知センターに何も表示されていないのに、バイブレーションが反応するゴーストバイブが起きている場合は、アプリの通知設定を一度オフにしてみましょう。
それでも症状が改善されない場合は、バイブレーションが故障している可能性があります。その場合は、修理を検討する必要があります。
水没直後からバイブレーションが止まらなくなった
iPhoneは精密機械なので、水には非常に弱いです。iPhone7以降のモデルには。耐水機能が備わっていますが、完全防水ではないため水没によって故障するケースも少なくありません。水没直後から、iPhoneのバイブレーションが止まらない症状が続く場合は、iPhoneの部品が水没によって故障している可能性が高いです。
使えるからという理由でiPhoneの水没を放置すると症状が悪化してしまい、最悪のケースだと電源が入らなくなりデータを全て失うことにもなります。iPhoneが水没した時の対処法は以下の通りです。
すぐに電源を切る
iPhoneが水没したときに電源が入っている状態だと、内部で基板がショートして重大な故障に繋がり、その後の復旧が困難になります。特に充電器に繋ぐ行為は非常に危険なのでやめましょう。
水を拭き取る
iPhoneが濡れている状態なら、柔らかい布などで優しく拭き取りましょう。特にイヤホンジャックや充電口、スピーカー部分は内部に水分が入り込みやすい箇所なので、見落とさないように注意してください。
しばらく放置する
iPhoneの電源を切って水を拭き取ったら、完全に乾ききるまで電源を入れずに放置しましょう。その際ドライヤーなどで温風をあてたり、iPhoneを振ったりする行為は状態を悪化させてしまう恐れもあるのでやめましょう。
原因が分からない場合の応急処置
今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されず、バイブレーションが止まらなくなった原因が特定できない場合は、一旦バイブレーション機能を止めてみましょう。以下が、iPhoneのバイブレーション機能をオフにする方法です。
「設定アプリ」→「一般」→「アクセシビリティ」→「バイブレーション」でオンとオフの切り替えることが可能です。
バイブレーション機能を止めることは、改善策ではなく応急処置なので、不具合が改善されない場合は修理に出す必要があります。
iPhoneを修理に出す場合
今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されない場合は、iPhone本体が故障している可能性があります。その場合、iPhoneを修理に出す必要があります。iPhoneを修理するには、「メーカー修理」と「修理専門店」に依頼する2パターンがあります。
メーカーに修理を依頼する場合
iPhoneが壊れたとき、一般的にはApple StoreやApple正規サービスプロバイダに修理を依頼します。メーカー修理なら部品の品質や修理技術を心配することなく、安心して修理を依頼することができます。また、iPhone購入時に加入した保証サービスが残っていれば、安く修理することができます。
しかし、メーカー修理の場合は、修理ではなく「本体交換」での対応になる点に注意が必要です。本体交換だとiPhone内に保存されているデータは全て初期化されてしまうため、事前にデータのバックアップを取っていなかった場合は、データを全て失ってしまうことになります。
また、近くにApple StoreやApple正規サービスプロバイダがなかった場合、郵送で修理センターへ送る必要があるため、iPhoneを使用できない期間ができてしまいます。iPhoneをメーカー修理に出す場合は、事前にデータのバックアップを取って、郵送で修理を依頼する場合は、あらかじめ代替え機を準備しておきましょう。
修理専門店に修理を依頼する場合
iPhoneが壊れた際、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに修理を依頼する方法の他に、修理専門店に修理を依頼する方法もあります。修理専門店の場合は、本体交換を行っていない代わりに、部品交換での修理対応となるためデータを消さずに修理することができます。
また、修理で預ける時間も短時間で済むため、仕事などで忙しい方は修理専門店での修理も検討してみましょう。しかし、最近では修理専門店が増えてきているため、どこに修理を依頼すればいいのか迷ってしまう方も多いようです。
そんな時は、「総務省登録修理業者」へ修理を依頼することをお勧めします。総務省登録修理業者なら、修理に使用する部品や修理技術などが一定の基準を満たしているため安心して修理を依頼することができます。
まとめ
いかがでしたか?以上が、iPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす原因と対処法についてでした。iPhoneのバイブレーションが誤作動を起こす原因はいくつか考えられます。症状によっては修理に出さなくても自力で改善できる可能性もあります。
周辺機器の故障が原因だった場合は、別のもので試してみましょう。また、今回ご紹介した対処法でも症状が改善されない場合は、いったんバイブレーション機能をオフにするという応急処置もあります。しかし、これはあくまでも応急処置なので、症状を改善するにはiPhoneを修理に出す必要があります。
iPhoneを修理するには、「メーカー修理」と「修理専門店」に依頼する2パターンがありますが、今記事を参考にそれぞれの特徴を理解した上で、自分に合った依頼方法を選択しましょう。