iPhone Xは、「有機EL(OLED)」ディスプレイが搭載されており、画像や映像の明暗部分の階調をきれいに表示する「High Dynamic Range」、通称「HDR」にも対応している優れものディスプレイです。
色の再現精度も業界随一と言われるiPhone Xのディスプレイなのですが、発色やコントラストの機能の点で優れている分、ピクセル自体が発光するため「焼き付き」が発生することもあります。
そこで、今回はiPhone Xのディスプレイが常に綺麗な画面表示ができるように、焼き付きを防ぐ方法をご紹介いたします。

なぜ、iPhone Xのディスプレイは焼き付くのか?

従来のiPhoneシリーズの液晶ディスプレイは、画面の裏側からバックライトで光を当てて表示していたことから、バッテリーの消耗が早いというデメリットがありました。
一方、iPhone Xのディスプレイ「有機EL」は、黒を表示するピクセルはオフにできるため、そこに関わる電力を消費しないといった利点があります。
有機ELと液晶の違いは、液晶が常にLEDバックライトで後ろから照らしていることに対して、有機ELはひとつひとつのピクセルの発光を制御しているため、「暗いシーンをそのままのイメージで暗く映し出す」といったことができます。
しかし、ひとつのピクセルに長時間同じ色を表示し続けることは、焼き付きが発生するという難点につながります。

有機ELディスプレイの焼き付きを防ぐために

焼き付きのような現象が生じたら、画面をしばらくオフにすることが有効で、軽度の焼き付きならば15~20分程度で問題が解消できるようです。
焼き付く前に防ぐ方法としては、常にiOSのバージョンを最新にすると、AppleのiPhone Xの画面焼き付きを防ぐ、最新のディスプレイ制御技術を導入することが可能となりますので、iOSのバージョンを常に最新にしておきましょう。
次に、「明るさの自動調節」をオンにして、むやみに画面を明るくしないように保つことです。

明るさの自動調節は、設定アプリ【一般】⇒【アクセシビリティ】⇒【ディスプレイ調整】の【明るさの自動調節】でオンを選択すれば完了です。
画面の自動ロックまでの時間を30秒から1分などに設定するとか、明るい画像を表示したままにしないように注意しましょう。

そして、iPhone Xの電源を切った後で、ディスプレイにモヤのような表示が出る場合は、焼き付きが発生していると考えられますので、もし焼き付きが気になるようでしたら、ディスプレイの交換修理をすることをおすすめいたします。

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