世界を大混乱に陥れた新型コロナウイルス。
国内でも日々感染者数が増え、いつ収束するのかさえつかめない現状です。政府はとにかく感染拡大を防ぐためには「STAY HOME」や「ソーシャルディスタンス」を声高らかに宣言しています。
世界でも新型コロナウイルスは、感染者との接触が原因で拡大することがわかっています。今では感染経路すらわからない感染者が多く、ウイルスの感染拡大を防ぐのが難しくなってきています。
そこに着目したAppleとGoogleが強力にタッグを組み、感染拡大を防止するためにOSやAPIを共同開発することを発表したのです。
Bluetoothを利用した感染経路の明確化
AppleとGoogleはBluetooh技術の近距離通信通信技術を利用して新型コロナウイルスに感染した人が、これまでに誰と接触したのか、または誰と接触者したことによって感染したのかを記録することができることが可能になります。
国内でもクラスター班は、感染者がどこにいて誰と会って感染したかを追従して対応することが、世界のような感染爆発を未然に防いでいる根本的な対応だと説明しています。
ですが現状は人の記憶に頼ってしまっているため、感染源の特定がぼやけてしまっています。その追従を人の記憶に頼らずテクノロジーを利用すれば、あなたがいつ誰と会っているのかを記録することができるようになります。
そうすればより正確に感染者への対応が可能になり、感染拡大を 防げるようになるのでしょう。
すでにイギリスがアプリ開発に着手
AppleとGoogleが共同で開発している新型コロナウイルスの検出や追跡を行う技術を利用したアプリの開発に、イギリスの保健局がすでに着手しているといわれています。
ただしこのプライバシーをしっかり考えなくてはならないため、一部のセキュリティ専門家からPCR検査や感染履歴などが、簡単に身近な人に知れ渡ってしまうことで混乱を招くのではないかという危険性を指摘しているようです。
この点もしっかり担保できたアプリがあれば、早々に感染経路を把握することで感染爆発を一層抑え込めることができそうです。
早急にAppleとGoogleの共同技術のリリースと、それを使ったアプリの公開に期待したいですね。今はまず政府の方針である「STAY HOME」や「ソーシャルディスタンス」をしっかり守って、拡大防止に努めましょう。
Photos:Apple