iPhoneの画面が勝手に動く「ゴーストタッチ」という症状をご存知でしょうか?iPhoneの画面が動く症状は、お化けが勝手に操作しているように見えるため「ゴーストタッチ」と呼ばれています。iPhoneのゴーストタッチを放置すると危険だと言われています。

そこで、今記事ではiPhoneのゴーストタッチが危険な理由と、ゴーストタッチが起きてしまう原因と対処法についても解説していきます。iPhoneのゴーストタッチでお困りの方は、是非今記事を参考にして下さい。

ゴーストタッチの危険性について

iPhoneのゴーストタッチとは、画面を操作していないにも関わらず勝手に動いて誤作動を起こしてしまう症状のことです。iPhoneのゴーストタッチをそのままにしておくと、勝手にアプリを開いてしまったり、アプリを削除してしまうこともあります。

また勝手に誰かに電話を掛けたり、メールを送ったりと知人に迷惑をかけてしまうこともあります。更に怖い症状が、画面のパスコードロックを間違った番号で入力されてしまうことです。iPhoneのパスコードロックは、間違った番号で複数回入力するとセキュリティーロックがかかってしまい初期化が必要になります。

そのため、事前にデータのバックアップを取っていなかった場合は、iPhoneに保存されているデータを全て失ってしまうことになります。iPhoneのゴーストタッチを放置するとこのような状況に陥ってしまうこともあるので、データを失ってしまう前に対処する必要があります。

ゴーストタッチの原因について

iPhoneでゴーストタッチが起きてしまうと、iPhoneが乗っ取りやウィルスに感染してしまったのではないかと心配になってしまいますよね?しかし、iPhoneでゴーストタッチが起きる原因は、ほとんどが外的要因によるものが多いです。

そこで、ここではiPhoneでゴーストタッチが起きる原因をいくつかご紹介していきます。自身のiPhoneがゴーストタッチに陥ってしまった際、よく観察して原因を特定できるようにしておきましょう。

画面が壊れている

iPhoneのディスプレイ破損が原因でゴーストタッチが起きるケースが特に多いです。iPhoneのガラスが割れることによって割れた隙間からホコリや水分が入り込み、タッチを感知するセンサーが反応してしまい誤作動を引き起こしてしまいます。

割れ方によっては画面の操作が全くできなくなり、ゴーストタッチだけが反応してしまいパスコードの誤入力などの問題を引き起こしやすくなってしまいます。iPhoneの画面が壊れてしまった際は、なるべく早めに修理に出すようにしましょう。

本体フレームの歪み

iPhoneのディスプレイが破損している訳でなくても、本体フレームが歪んでいることが原因でタッチパネルに負荷がかかってしまいゴーストタッチを引き起こしてしまうこともあります。特に最近のiPhoneは大画面化が進んでいるため、Plusシリーズでは本体フレームの歪みが起きりやすくなっています。

特にiPhone6Plusは「タッチ病」と呼ばれる操作に関する不具合が多発しているようです。画面の大きいPlusシリーズのiPhoneをお使いの方は注意しましょう。

画面が汚れている

iPhoneのタッチパネルは、静電容量保存方式という仕組みが採用されています。これは、人間に流れる微弱な電流を感じ取ってタッチパネルが動作する仕組みとなっています。そのため、iPhoneのタッチパネルにホコリや水分などの不純物が付着していると、電流を正常に感じ取ることができずに誤作動が起きてしまうことがあります。

iPhoneを操作する際は、なるべく綺麗な手で操作してホコリや水分などの不純物を画面に付着させないようにしましょう。

保護フィルムに問題がある

iPhoneを使用している方の中には、ガラスを割らないように画面に保護フィルムを貼っている方も多いと思います。しかし、保護フィルムの貼り方に問題があったり、保護フィルム自体に問題があると誤作動の原因にもなります。

例えば、保護フィルムを二重で貼っていたりホコリなどが入り込んでいると、電流を正常に感じ取ることができずに誤作動を起こしてしまうケースもあります。また、品質の悪い保護フィルムを使用していても同じように電流を正常に感じ取ることができずにゴーストタッチの原因にもなります。

iPhoneの保護フィルムを貼り付けるのが苦手な方は、気泡やホコリが入り込まないように専門店などのプロにお任せすることをお勧めします。

本体が異常に熱い

iPhoneは精密機械なので熱に非常に弱いです。バッテリーの劣化や使用環境によっては熱暴走を引き起こしてしまいます。iPhoneで熱暴走を引き起こしてしまうとゴーストタッチなどの誤作動の原因にもなります。また、iPhone本体の動作が鈍くなったり、突然シャットダウンしてしまうこともあるので、高温化でのiPhone使用は控えるようにしましょう。

基盤の故障

落下の衝撃や水没が原因でiPhone内部にある基盤が故障してゴーストタッチを引き起こしてしまうケースもあります。iPhoneの基盤には、タッチICと呼ばれるタッチ操作に関するチップが取り付けられています。

そのタッチICが落下の衝撃や水没、本体フレームの歪みによってショートや剥離してしまうことによって誤作動が起き、ゴーストタッチに原因に繋がります。

ソフトウェアの問題

iOSのアップデート直後からゴーストタッチなどの誤作動が起きている場合、iOSに不具合が発生している可能性もあります。また、古いバージョンのiOSを使用し続けていても誤作動が起きることがあります。

定期的にiOSのアップデートを行うようにしましょう。iOSの不具合が原因だった場合は、修正されたバージョンが配信されるのを待ちましょう。

iPhoneでゴーストタッチが起きた際の対処法

iPhoneでゴーストタッチが起きた際、原因によっては簡単な対処法で症状を改善できることがあります。そこで、ここではiPhoneでゴーストタッチが起きた際の対処法についていくつかご紹介していきます。

iPhoneを再起動する

iPhoneで何らかの不具合が起きてゴーストタッチが起きている場合、iPhoneを強制的に再起動することによって症状が改善されるかもしれません。iPhoneの再起動方法は機種によって異なるため、以下の方法で再起動を試してみましょう。

iPhone8、iPhoneXシリーズ以降の再起動方法

【1】「ボリュームを上げるボタン」を押して、すぐに指を離します
【2】「ボリュームを下げるボタン」を押して、すぐに指を離します
【3】「電源ボタン(サイドボタン)」を長押しします
【4】画面にAppleのロゴマークが表示されたら、「電源ボタン(サイドボタン)」から指を離して再起動は完了です

iPhone7シリーズの再起動方法

【1】「ボリュームを下げるボタン」と「スリープボタン」の2つを同時に長押しします
【2】画面にAppleのロゴマークが画面に表示されたら、指を離して再起動は完了です

iPhone6シリーズ以前の再起動方法

【1】「ホームボタン」と「スリープボタン」の2つを同時に長押しします
【2】画面にAppleのロゴマークが画面に表示されたら、指を離して再起動は完了です

画面の保護フィルムを剥がす

iPhoneのフロントパネルはガラスなので、画面割れを防ぐために「画面保護フィルム」を貼っている人も多いと思います。画面割れを少しでも防ぐために、できるだけ分厚い保護フィルムを貼ったり、2枚重ねて保護フィルムを貼っている方もいるようです。

そうすると、保護フィルムが原因でタッチパネルに問題が起きてゴーストタッチが発生することがあります。保護フィルムを貼った直後や、2枚重ねて保護フィルムを貼っている場合は、一度今貼ってある保護フィルムを剥がしてみましょう。

その際、iPhoneの画面に汚れや水滴、フィルムの粘着剤が残っている場合は、綺麗に拭き取って下さい。

最新iOSにアップデートする

古いバージョンのiOSでiPhoneを使用していたり、最新バージョンのiOSにアップデートした直後にiPhoneでゴーストタッチの症状が起きた場合、iOSが原因になっている可能性もあります。

まずは、iOSが最新バージョンになっているか確認してみましょう。以下の方法でiOSのバージョンを確認することができます。最新バージョンになっていない場合は、指示に従ってiOSをアップデートしてみましょう。

iOSのバージョンを確認する方法

【1】iPhoneのホーム画面から「設定アプリ」を開きます
【2】設定アプリを開いたら「一般」を選択します
【3】「ソフトウェア・アップデート」を選択します

ここで、「ダウンロードしてインストール」という文字が表示されている場合は、最新のiOSバージョンにアップデートしましょう。「インストール」をタップし、指示通りにアップデートを進めていきます。

初期化する

iOSを最新バージョンに更新しても症状が改善されない場合は、iPhoneを初期化してみましょう。この際、iPhoneは工場出荷時の状態に戻ってしまうため、本体に保存されているデータが全て削除される点に注意しましょう。以下が、iPhoneを初期化する方法です。

<iPhoneを初期化する方法>

「設定アプリ」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」→「iPhoneを消去」の手順で進むことでiPhoneを初期化することができます。また、パソコンと接続して、iTunes内にある「iPhoneを復元」を選択することでも初期化することが可能です。

iPhoneを初期化する際は、事前にデータのバックアップを取るようにしましょう。

iPhoneを修理に出す方法

全ての対処法を試しても症状が改善されない場合は、iPhoneを修理に出す必要があります。iPhoneを修理に出す方法はいくつかありますので、ここではiPhoneを修理に出す方法についてご紹介していきます。

Apple直営店に依頼する

まずは、Appleの修理サービスに依頼する方法です。AppleはiPhoneを販売しているメーカーなので、信頼できると思いますが、Appleの直営店は全国でも数店舗しかありません。郵送での修理サービスもありますが、長期間iPhoneを手放すことになってしまいます。

また、Apple Storeに修理を依頼した場合、故障内容によっては修理ではなく「本体交換」での対応になるケースも多いため、事前にデータのバックアップを取っておく必要があります。更に、Apple Storeは平日でも混み合っていることが多く、事前に予約して来店する必要もあります。

Apple正規サービスプロバイダに依頼する

Apple Storeが近くにない場合は、Apple正規サービスプロバイダに依頼するようにしましょう。Apple正規サービスプロバイダは、主に大手家電量販店などに入っていることが多いです。

Apple正規サービスプロバイダはApple Storeと同様で、故障内容によっては修理ではなく「本体交換」での対応になるケースも多いため、事前にデータのバックアップを取っておく必要があります。また、Apple Storeほどではないですが、混み合っていることが多いため事前に予約してから持ち込むようにしましょう。

iPhone専門の民間修理業者に依頼する

最近ではiPhoneを専門に修理を行っている民間の業者もあります。こちらの場合は、Appleの保証サービスなどを使用することができないといったデメリットがありますが、本体交換ではなく部品交換での修理対応となるため、データを残したまま修理することが可能です。

また、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダで本体交換するよりも比較的安く修理できるケースも多いです。修理にかかる時間も最短15分ほどで対応しているお店もあるので、仕事などで忙しい方はiPhone専門の修理業者に依頼することも検討してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?以上が、「iPhoneのゴーストタッチが危険な理由」についてでした。iPhoneの不具合の中には、「ゴーストタッチ」と呼ばれる誤作動が起きる症状があります。ゴーストタッチをそのままにすると誤作動によってiPhoneを初期化しないといけなくなることもあります。

ゴーストタッチが起きる原因はいくつか考えられますが、まずは落ち着いて原因を探ることが大切です。タッチパネルにホコリや水分などの不純物が付着していた場合は、綺麗に拭き取ってみましょう。万が一、落下の衝撃などでiPhoneの画面が割れていたり本体が歪んでいる場合は、修理が必要になってくるため自力での解決は非常に難しいです。

今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されない場合は、Apple StoreかiPhone専門の修理業者に相談してみましょう。Apple Storeに修理を依頼する場合は、本体交換となってしまうため、事前にデータのバックアップは取っておきましょう。

バックアップが面倒だったり、修理に出す時間がないという方は、データを残したまま短時間で修理ができるiPhone専門の修理業者に依頼することも検討しましょう。

総務省登録修理業者「モバイル修理.jp」についてはコチラ>

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