iPhoneを使用していて、急に「SIMなし」と表示される症状で困った経験はありませんか?特に外出先で突然「SIMなし」と表示されると電波を拾えず電話やメール機能が使えなくなるため非常に不便ですよね…。

iPhoneは精密機械なので、何が原因で急に不具合が起きるか分かりません。その不具合の中には、「SIMなし」と表示される症状が起こることもあります。そこで、今記事ではiPhoneで「SIMなし」と表示される原因と対処法について解説していきます。

現在、「SIMなし」と表示されて電波を拾えずに電話やメールができなくて困っているという方は、ぜひ今記事を参考にしてみて下さい。

iPhoneで「SIMなし」と表示される主な原因について

iPhoneで「SIMなし」と表示される不具合の原因はいくつか考えられます。そこで、ここではiPhoneで「SIMなし」と表示される原因について3つご紹介します。原因が特定できれば対処法もスムーズに行うことができるので、まずはよくある原因について覚えておくと良いでしょう。

ソフトウェアに不具合が発生している

iPhone本体のソフトウェアに不具合が発生すると、「SIMなし」と表示されるといった症状が発生することがあります。特に、最新のiOSにバージョンアップした直後や新しいアプリをインストールした直後に「SIMなし」と表示された場合は、ソフトウェアで不具合が発生している可能性が考えられます。

キャリアとの契約プランが無効になっている

携帯料金の滞納や契約プランなどの問題が原因でSIMカード使用不可能になっているケースもあります。その場合は、契約している携帯会社に問い合わせてプランなどを再度確認してみましょう。

携帯電話の滞納が3カ月以上続くと強制解約され、更にはブラックリストに載って他の携帯会社とも契約できなくなってしまうこともあるようです。携帯料金の滞納は十分注意する必要があります。

物理的に故障している

iPhoneを「地面に落下させた」、「強い衝撃を与えてしまった」「水没させてしまった」などが原因で「SIMなし」と表示されている可能性も考えられます。落下や水没させてしまった後に「SIMなし」と表示された場合は、SIMカードを差し込むスロットやiPhone本体が物理的に故障している可能性が非常に高いです。

iPhoneのSIMカードを差し込むスロットは、基盤に直接取り付けられています。SIMカードを差し込むスロットが壊れていなかったとしても、メインの基盤が故障することで「SIMなし」と表示されることも少なくありません。また、水没が原因でSIMカードを読み込む機能を司るiPhone内部の基盤がショートしている場合も、当然「SIMなし」と表示される不具合に繋がります。

iPhoneが水没した場合は、「SIMなし」と表示される不具合だけでなく症状の悪化によって本体の致命的な故障にも繋がる可能性があるため、なるべく早めに対処するようにしましょう。

iPhoneで「SIMなし」と表示されたときの対処法について

iPhoneで「SIMなし」と表示される原因について分かったら、次にその対処法について解説していきます。原因が特定できている場合は、今回ご紹介する対処法を試してみて下さい。

iPhone本体やアプリを再起動する

iPhone本体やアプリの一時的な不具合が原因である可能性が考えられる場合は、一度起動しているアプリを全て終了してみましょう。ホームボタン搭載のiPhoneなら、ホームボタンを素早く2回押してタスク画面を表示し、全てのアプリを終了して下さい。

ホームボタン非搭載のiPhoneだった場合、画面の下から画面中央付近までスライドすればタスク画面が表示されるので、そのままアプリを上にスライドして終了することができます。全てアプリを終了した後に、もう一度SIMカードが正常に読み込まれるか確認してみましょう。

全てアプリを終了しても症状が改善しない場合は、iPhone本体で一時的な不具合が発生している可能性もあります。iPhone本体を一度再起動してみましましょう。以下が、iPhoneを再起動する方法です。

・iPhone X以降の機種

【1】音量ボタン(上げるボタン)を押して離します
【2】音量ボタン(下げるボタン)を押して離します
【3】電源ボタン(サイドボタン)を長押しするとスライダが表示されるので、横にスライドしてiPhoneの電源をオフにします
【4】その後Appleのロゴが表示されるまで電源ボタン(サイドボタン)を長押しすることで再起動は完了です

・iPhone 8以前の機種

【1】iPhoneの電源ボタン(サイドボタン)を長押しし、スライダを表示させます
【2】スライダが表示されたら、横にスライドしてiPhoneの電源をオフにします
【3】その後Appleのロゴが表示されるまで電源ボタン(サイドボタン)を長押しすることで再起動は完了です

SIMカードを抜き差しする

落下の衝撃などでSIMカードがずれてしまい接触不良を起こしている可能性があります。その場合は、SIMカードの抜き差しによって改善されることがあります。一度iPhoneの電源を落としてから、右側面にある穴にピンを挿して押し込むと、SIMカードトレイを排出することができます。

機内モードのON・OFF

iPhoneの機内モードをON・OFFにすることでSIMカードの情報が再度読み込まれます。それでSIMカードを読み込まないといった不具合が改善されることがあります。

iPhoneでコントロールセンターを表示し、その左上にある飛行機のマークをタップして、機内モードをONにしましょう。その後、再度飛行機のマークをタップして機内モードをOFFにすることでSIMカードの情報を再度読み込むことができます。

iOSのバージョンをアップデートする

iOSのバージョンを最新のものにアップデートしていない場合は、最新のiOSにアップデートすることで症状が改善されることがあります。お使いのiPhoneのiOSのバージョンが最新ではない場合はアップデートしてみましょう。

iOSのアップデート方法は、iPhoneの設定アプリからアップデートする方法と、パソコンのiTunes経由でアップデートする方法の2パターンあります。以下が、iPhoneのiOSをアップデートする方法です。

iPhoneの設定アプリからアップデートする方法

【1】iPhoneをWi-Fiに接続します
【2】「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順に進みます
【3】「ダウンロードしてインストール」→「インストール」の順にタップします
【4】パスコードを入力するとアップデートが開始されます

パソコンのiTunes経由でアップデートする方法

【1】パソコンをインターネットに接続しiTunesを起動します
【2】iPhoneとパソコンをケーブルで接続します
【3】iTunesに表示されている接続したiPhoneを選択します
【4】iTunes上で「アップデートを確認」をクリックします
【5】「ダウンロードしてアップデート」をクリックします
【6】パスコードを入力するとアップデートが開始されます

復元(初期化)する

最新のiOSにアップデートしても症状が改善されない場合は、iPhoneを復元(初期化)してみましょう。初期化する方法はパソコンを使用する方法と設定アプリから行う方法の2パターンがあります。

<iPhoneを初期化する方法>

「設定アプリ」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」→「iPhoneを消去」の手順で進むことでiPhoneを初期化することができます。また、パソコンと接続して、iTunes内にある「iPhoneを復元」を選択することでも初期化することが可能です。

ここで注意したいのが、iPhoneを初期化すると工場出荷時の状態に戻ってしまうので、データは全て消去されてしまいます。そのため、初期化作業をする前は必ずデータのバックアップを取っておきましょう。iPhoneを初期化してしまうと失ったデータを元に戻すことはできません。

症状が改善しない場合は修理に出しましょう

どんなに大事に使用していてもiPhoneは精密機械なので、なにかしらの原因で突然壊れてしまいます。iPhoneで「SIMなし」と表示されている場合は、本体内部で物理的に故障している可能性も十分考えられます。

そんな時は、Appleサポートの正規店や専門の修理業者に相談するようにしましょう。専門の修理業者の場合は、お店にもよりますが即日で修理が出来るケースがほとんどです。以下では、Appleサポートの正規店と専門の修理業者に依頼した場合の修理費用について解説しています。

iPhoneの修理にかかる費用について

「SIMなし」と表示された状態でiPhoneを使用し続けるのは、Wi-Fiに接続している状態で無ければインターネットを使用することができなくなるため非常に不便です。そこで、ここではiPhoneの修理にかかる費用について、正規店と非正規店の2パターンに分けて解説していきます。

正規店に修理を依頼する場合

Appleサポートの正規店に修理を依頼する場合、AppleCare+に加入しているかいないかで修理料金は異なります。

・AppleCare+に加入している場合

AppleCare+に加入している場合は、画面の損傷に関しては機種にもよりますが1回3,000円程、そのほかの損傷は12,000円程の料金で2回まで修理することが可能です。そのため、iPhoneで「SIMなし」と表示されている場合は12,000円程での修理となります。また、修理を依頼する場合は、Appleのサイトから事前に予約をすることができます。

直接持ち込んだ場合は、その日の内に修理することも可能ですが、配送での修理を依頼した場合は、修理にかかる時間は約10営業日となっています。また、正規店での修理は、修理ではなく「本体交換」での対応になるため、iPhone内のデータは初期化されてしまいます。修理に出す前には必ずデータのバックアップをとっておきましょう。

・AppleCare+に加入していない場合

AppleCare+に未加入の場合は、当然AppleCare+の保証サービスを受けることができません。そのため、修理料金も30,000円以上と加入している場合と比べても高額な修理料金になってしまいます。

さらに、データが初期化されることや配送修理の場合の修理期間が10営業日であることについては加入している場合と変わらないので、iPhoneを使っているならAppleCare+には必ず加入しておくことをおすすめします。

専門の修理業者に修理を依頼する場合

iPhoneの修理に関しては、Appleサポートの正規店に修理を依頼する以外にも、専門の修理業者に修理を依頼するという手段があります。専門の修理業者は、一般的に「非正規店」と呼ばれており、非正規店と聞くと正規店に比べて信頼できるのか不安になると思います。

しかし、必ずしも正規店がすべての面で優れているというわけでもないようです。

・非正規店の方が修理にかかる時間は短い

故障内容や混雑状況によって変わりますが、正規店は修理に時間がかかる場合が多いです。また、正規店であるAppleストアは日本国内には数店舗しかありません。しかも、それらの店舗は大都市圏内に集中しているので、地方にお住いの方は配送での修理依頼になります。

さらに、どの店舗も大量の修理依頼を抱えているため、店舗持込の場合でも常に店舗は混んでおり、2、3時間待たされるのは珍しいことではありません。開店前には店舗前に行列ができていることもあります。

・非正規店の方が修理にかかる金額は安い

こちらも故障内容やAppleCare+に加入しているかどうかによって変わってきますが、保証未加入の場合は非正規店の方が修理にかかる金額が安く済むケースが多いようです。正規店では、保証対象外の修理となると費用はかなり高額になりますが、保証が適用されれば安く抑えられます。保証対象外の場合は、非正規店での修理も検証してみましょう。

・非正規店の場合、データは消えない

iPhoneを修理に出すとき、修理金額も気になりますが、人によってはデータが初期化されると困るという意見も多いようです。正規店では、修理ではなく「本体交換」での対応になるため、必ずデータは初期化されてしまいます。しかし、非正規店の場合は部品交換での修理になるため、データを消さずに修理することが可能です。

まとめ

いかがでしたか?以上がiPhoneで「SIMなし」と表示される原因と対処法についてでした。iPhoneを使用していると突然「SIMなし」と表示されることがあります。iPhoneで「SIMなし」と表示されると電話ができなくなるだけでなく、Wi-Fiに接続している状態で無ければインターネットを使用することができなくなってしまいます。

今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されない場合は、Apple Storeか専門の修理業者に相談してみましょう。Apple Storeに修理を依頼する場合は、本体交換となってしまうため、事前にデータのバックアップは取っておきましょう。修理に出す時間がないという方は、データを残したまま短時間で修理ができるiPhone専門の修理業者に依頼することも検討しましょう。

総務省登録修理業者「モバイル修理.jp」についてはコチラ>

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