iPhoneの中身を勝手に見られないようにするために欠かせない機能が「画面ロック」ですが、その画面ロックが解除できなくなると困りますよね。
そこで今回の記事では、iPhoneの画面ロックができない原因と対処法をご紹介します。

画面ロックが解除できなくなる主な原因

iPhoneの画面ロックが解除できない原因として以下の7点が考不具合れます。
①パスコードが違う
②iOSの不具合
③生体認証機能の不具合
④リモートロックされている
⑤アクティベーションロックがかかっている
⑥iPhoneが乗っ取られている
⑦iPhone本体の故障
まずは、画面ロックが解除できない原因を探し、その後で対処法を試してみましょう。

①パスコードが違う

パスコードを何度入力しても画面ロックを解除することができない場合は、パスコードが間違っている可能性があります。
普段から生体認証機能を利用していると、パスコードを入力する機会は少なくなります。その結果、パスコードを忘れてしまうこともあります。

パスコードを忘れてしまった際に厄介なのがiPhoneに使用制限がかかるということです。iPhoneはパスコード入力を10回間違えると、データが初期化されてしまうこともあるので注意が必要です。

②iOSの不具合

iOSを自動アップデートするよう設定していない場合にiOSの不具合でパスコードロックが解除できなくなることもあります。
iOSをバージョンアップせずに使用し続けている方も多いと思いますが、iOSのバージョンが古いとiPhoneの動作が不安定になることがあります。画面ロックを解除できたり、できなかったりするような場合は、最新のバージョンにアップデートしてください。

③生体認証機能の不具合

最近のiPhoneには、指紋認証や顔認証といった生体認証機能が搭載されています。
生体認証機能を利用すれば、画面ロックを解除するのにパスコードを入力する手間を省くことができるので、設定している方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな便利な生体認証機能ですが、画面ロックが解除できないときは生体認証機能に何らかの不具合が発生している可能性があります。生体認証機能でパスコードロックが解除できない場合は、生体認証機能を設定し直すことで問題が解決する可能性があります。

④リモートロックされている

iPhoneは、不正利用防止のために「リモートロック」をかけることができます。iPhoneがリモートロックされていると、画面ロックを解除することができません。

自分自身でかけた覚えがなくても、ご家族や同居人がPCやスマホからリモートロックをかけている可能性もあるので、心当たりがある場合は確認してみましょう。

⑤アクティベーションロックがかかっている

購入した中古のiPhoneで「iPhoneは所有者にロックされています」という表示が出る場合、そのiPhoneにはアクティベーションロックがかかっている可能性があります。

アクティベーションロックとは、iPhoneを紛失しても第三者に悪用されないよう保護する仕組みのことです。中古iPhoneの元の利用者が、iPhoneを「探す」機能をオンにしたまま初期化してしまうと、アクティベーションロックがかかったままになり、第三者では解除できなくなります。
アクティベーションロックを解除するには、そのiPhoneの前所有者のApple IDとパスワードが必要です。

⑥iPhoneが乗っ取られている

画面ロックを解除できない場合、最悪のケースとして考えられるのが「iPhoneの乗っ取り」です。
iPhoneの乗っ取りが原因である場合は、画面ロックの解除に必要な生体認証やパスコードなどが変更されている可能性があります。
個人情報や財産が盗まれてしまう前に、速やかな対策が必要です。

⑦iPhone本体の故障

画面の操作が正常に行えないなど、物理的な故障が原因で、画面ロックを解除できないケースもあります。
これらの故障が原因の場合は、簡単にできる対処法はありません。完全に操作ができなくなってしまう前に、速やかに修理に出しましょう。

iPhoneの画面ロックが解除できないときの対処法

iPhoneの画面ロックを解除できない原因が分かったら、以下でご紹介する対処法を実行してみましょう。

iPhoneの自動ロック設定をオフにする

画面ロックの解除ができたりできなかったりする場合は、まずロック解除できたタイミングを狙ってiPhoneの自動ロック設定を「オフ」にしておきましょう。
自動ロック設定をオフにしておけば、勝手に画面がロックされることがなくなるので、「対処法を確認している途中で画面ロックされて、解除できない・・・」といった事態を防ぐことができます。

iPhoneの自動ロック設定を「オフ」にする手順

1. 設定
2. 画面表示と明るさ
3. 自動ロック
4. 「なし」にチェック

生体認証機能を再設定する

生体認証機能がうまく反応しないときは、生体認証を再設定することで解決する可能性があります。
生体認証機能を再設定する手順は、以下の通りです。

生体認証機能を再設定する手順

1. 設定
2. Touch(Face) IDとパスコード
3. パスコードを入力
4. 指紋を追加(またはFace IDを設定)
5. 生体認証を再設定する

パスコードを何度か入力してみる

パスコードをどうしても思い出せない場合は、最終的にiPhoneを初期化するしかありません。iPhoneをしょきかするとバックアップを取っていないデータはすべて失われてしまいます。
しかし、画面ロックを解除できない場合はiPhoneを使うことができません。諦める前に心当たりのあるパスコードを何度か入力してみましょう。

パスコードの入力ミスによる使用制限について

5回まで:使用制限なし
6回:1分間使用不可
7回:5分間使用不可
8回:15分間使用不可
9回:1時間使用不可
10回:iPhoneの自動初期化
(自動初期化を設定していない場合は、1時間使用不可)
11回:完全使用不可で、「iTunesに接続」と表示される
(自動初期化を設定していない場合)
上記のように、9回目までのミスであれば、使用制限はかかるもののiPhoneが初期化されることはありません。

iOSをアップデートする

iOSのバージョンが古いとiPhoneで不具合が起きることもあるので、以下の手順でアップデートをしてみましょう。
また、自動アップデート設定がオフになっている場合は、オンに設定し直すことをおすすめします。

iOSをアップデートする手順

1. 設定
2. 一般
3. ソフトウェアアップデート
4. 自動アップデート⇒すべての設定をオン
5. 戻る
6. 今すぐアップデート

リモートロックを解除する

iPhoneにかかったリモートロックを解除する手順は、以下の通りです。

iPhoneのリモートロックを解除する手順

1. 「https://www.icloud.com/」にアクセス
2. Apple ID・パスワードを入力
3. iPhoneを探す
4. すべてのデバイス
5. リモートロックを解除したいiPhoneを選択
6. 紛失モード停止

iPhoneを初期化する

どうしても画面ロックを解除できない場合の最終手段は、iPhoneの初期化です。
iPhoneを初期化することで、画面ロックを解除できない原因となる不具合を解消したり、パスコードを設定し直したりすることができます。
画面ロックが解除できないときの初期化方法については、次の項目で詳しく解説していきます。

iPhoneを初期化する方法

画面ロックが解除できない場合は、以下の方法で初期化を実行してみてください。

「iPhoneを探す」をオンにしている場合

「iPhoneを探す」機能をオンにしている場合は、iCloudにアクセスしてiPhoneを初期化することができます。

iCloudから初期化する手順

1. 「https://www.icloud.com/」にアクセス
2. Apple ID・パスワードを入力
3. iPhoneを探す
4. すべてのデバイス
5. 初期化したいiPhoneを選択
6. iPhoneを消去

「iPhoneを探す」をオフにしている場合

「iPhoneを探す」をオフにしている場合は、iPhoneをリカバリモードにすることで、iTunesから初期化することができます。

事前準備

①iTunesのバージョンを最新のものにアップデートしておく
②PCとiPhoneをUSBケーブルで繋ぐ
準備ができたら、以下の手順でiPhoneをリカバリモードにします。

リカバリモードにする手順/iPhone 6s以前

1. 電源ボタンとホームボタンを長押し
2. 「iTunesに接続」が表示されたら指を放す

リカバリモードにする手順/iPhone 7シリーズ

1. 電源ボタンと音量(-)ボタンを長押し
2. 「iTunesに接続」が表示されたら指を放す

リカバリモードにする手順/iPhone 8以降

1. 音量(+)ボタンを押してすぐ放す
2. 音量(-)ボタンを押してすぐ放す
3. サイドボタンを長押し
4. 「iTunesに接続」が表示されたら指を放す
リカバリモードで接続できたら、以下の手順でiPhoneを初期化します。

iPhoneを初期化する手順

1. アップデート・復元の選択肢が表示される
2. 復元
3. 画面の指示に沿って進み、初期化する

わざとパスコードを間違える

パスコードの入力ミスによる自動初期化設定をオンにしている場合は、10回ミスをした段階でデータが自動的に初期化されます。
パスコードを忘れてしまっている場合は、これがもっとも簡単な初期化方法です。しかし、あらかじめ自動初期化設定をオンにしていないと、この方法では初期化できないのでご注意ください。
初期化後はバックアップからデータを復元し、新しいパスコードを設定し直しましょう。

iPhoneを修理に出す方法

安全にiPhoneを修理するには、やはり最初からプロに依頼するのがおすすめです。
安心感を得られるだけでなく、自分に合ったお店選びをすることで、費用面や所要時間でも満足感を得られるはずです。
iPhoneの修理を依頼できるのは、以下の3つの場所。

Apple StoreやApple正規サービスプロバイダの場合

「正規店」と言われるApple StoreやApple正規サービスプロバイダについて解説していきます。Apple Storeは全国にあるわけではないので、iPhoneが壊れた際ほとんどの方がApple StoreではなくApple正規サービスプロバイダに修理を依頼することになるでしょう。

Apple正規サービスプロバイダは、ヨドバシカメラやカメラのキタムラ、ビックカメラなどに入っていることが多いです。Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでは、修理ではなく「本体交換」という方法で対応されます。

その際、メーカー保証やApple Careなどの保証サービスに加入しているかどうかによって料金が変わります。メーカー保証の期間内で、外的損傷が見られない場合など、過失の無い故障だと認められた場合は、無償で交換してもらえることもあります。

しかし、本体交換での対応となるため、iPhoneに保存されているデータは全て消去されてしまうので、バックアップを取っていなかった場合は注意が必要です。

各キャリアの故障・保証サポートに加入している場合

各キャリア独自の故障・保証サポートに加入している場合は、携帯会社に修理を依頼するのがおすすめです。
通常よりもかなり安い金額で、iPhoneを修理・交換することができます。
月々の料金を払って加入しているサポートを利用しない手はないので、公式サイトなどから修理を依頼しましょう。

iPhone専門の修理専門業者の場合

Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでは本体交換での対応になるためデータを失ってしまいますが、データを残したまま修理する方法もあります。それが、iPhone専門の修理業者へ依頼する方法です。

iPhone専門の修理業者の場合、本体交換を行っていない代わりに、壊れた箇所のみを修理する「部品交換」での対応となるため、基本的にデータが消えることはありません。また、修理にかかる費用も本体交換ではなく部品交換なので、比較的安く済むケースが多いです。

更に、修理にかかる時間も原因によっては最短15分ほどで修理できるお店もあります。仕事で忙しいなど、時間に余裕のない方でも気軽に利用できる点もメリットと言えます。

まとめ

いかがでしたか?以上が「iPhoneの画面ロックが解除席内原因と対処法について」でした。iPhoneを使用していると突然画面ロックが解除できなくなることがあります。画面ロックが解除できないとiPhoneを使うことができなくなってしまうため非常に困ります。

iPhoneの画面ロックが解除できなくなる原因は主に7点あります。それぞれの原因に合った対処法を今回ご紹介しているので、まずはご自身でできる対処法を試してみましょう。

今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されない場合は、Apple Storeかキャリアショップ、専門の修理業者に相談してみましょう。Apple Storeやキャリアショップに修理を依頼する場合は、本体交換となってしまうため、普段からデータのバックアップは取っておくようにしましょう。

バックアップが面倒だったり、修理に出す時間がないという方は、データを残したまま短時間で修理ができるiPhone専門の修理業者に依頼することも検討しましょう。

総務省登録修理業者「モバイル修理.jp」についてはコチラ>

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