Appleが発売している紛失防止タグAirTagで、警察が強盗犯を逮捕したというニュースが海外で報じられました。紛失しやすいものにAirTagをつけておくことで、iPhoneにプレインストールされている探すアプリを利用して、紛失したものを探し出すことができます。
そんな便利なアイテムが、海外では犯人逮捕のきっかけになる事があるようです。
店舗を襲った強盗犯
オレゴン州のポートランドで店舗を襲った武装強盗犯が、銃を使ってスタッフに金銭を出すように要求し、店舗の売り上げとスタッフが持っていた携帯電話と財布を持ち去りました。被害にあったスタッフは犯人が出ていった後、警察へ連絡をします。
犯人が逃げ込んだホテルを特定した警察は、容疑者を逮捕しようとしましたが犯人が火災警報器を作動させ逃げ切ってしまいました。なお、犯人はこのとき犯行に利用した銃を非常階段に捨てたそうですが、偽物だったそうです。
犯人は警察の追跡から逃げようとしたときに、どこかの部屋に入りバックパックを盗みました。実はこのバックパックには、AirTagがついていたのですが、犯人はそれに気が付きませんでした。バックパックをとられた被害者も警察に報告し、AirTagの位置情報を確認することで犯人の逃走経路を確認することができ、犯人逮捕に至ったのです。
AirTagの精度の高さ
AirTagを使ったストーカー事件など、悪用する方に着目しがちなデバイスですが、使い方次第では犯人逮捕に至る優秀なデバイスといえるでしょう。以前にも、オーストラリアの写真家が7000ドル以上の盗難被害にあったのですが、AirTagのお陰で回収することができたというニュースも報じられています。
さらに配信されているアップデートで警告音を鳴らせるようになり、紛失物を見つけやすくなりました。AirTagは当初、ストーカー被害に利用されるなど、あまり良い評判ではありませんでしたが、このようなニュースがいくつも報じられると、購入を検討したくなりますね。
普段は失くすことはないと思っていても、ちょっと気が緩んだときにカバンを何処かに置き忘れてしまったとき、探すことができるAirTagは強力な助っ人になるでしょう。
Source:apple insider、9to5mac