「iPhone12シリーズが売れないかもしれない」と、衝撃的なニュースが報じられてから数週間が経過しました。WeChartと同様に利用者が多いTik Tokも、App Storeから姿を消すことになる大統領令の対象となっています。
そんな中、データベース界隈で巨大なシェアを持つOracle社が、Tik Tokの買収交渉中であると海外情報サイトのMacRumorsが報じています。
意外な会社が名前を挙げたTik Tok買収騒動
Tik TokやWeChatがAppleの持つ市場から締め出されないためには、アメリカ企業に売却するしか方法がありません。そこにまったくソーシャルメディアとは、縁遠いOracle社が買収交渉を行っているというのです。
Tik Tokの買収には、MicrosoftやTwitterも名乗りを上げています。この2社ならソーシャルメディアとの相性も良いと思うのですが、買収に必要な資金調達に深刻な問題をかかえているようです。
この点、Oracle社は2019年には収益と時価総額で世界2位のソフトウェア企業になっています。またゼネラルアトランティックやセコイアキャピタルなどのベンチャー企業と手を組んで、買収のための資金調達中であると思われます。
この状況から、Oracle社が一番買収することができる可能性を持つ企業といっても過言ではないでしょう。
トランプ大統領を公然と支援しているOracleの共同創設者Larry Ellison氏の企業でもあるため、大統領はOracle社の買収はとっても良い結果であると考えていることでしょう。
AppleもOracle社の買収を望んでいる?
利用者の多くがWeChatやTik TokがApp Storeから姿を消した場合、「iPhoneからAndroidに乗り換える」と回答していることから、あまり楽観視することはできません。
ですがOracle社がTik Tokを買収することで、App Storeから姿を消すことがなくなるため、多くのユーザは乗り換える必要がなくなりAppleが想定していた「最悪なシナリオ」は回避されるでしょう。
ただこの状況を中国圏がどう捉えるか、iPhoneで継続して利用できたとしてもAndroidに乗り換えてしまうユーザが増えていく可能性があります。
まだ買収が決まったわけではありませんが、Oracle社が買収することでAppleはかなり安心していることでしょう。
残るWeChatもどこかのアメリカ企業が、早期に買収してくれることをAppleも願っていることでしょう。
Source&Photos:MacRumors