iPhoneを使用していて、時計がずれてしまう症状で困った経験はありませんか?最近では、時間を確認する際に腕時計ではなくiPhoneの時計で時間を確認することが多くなっています。筆者も腕時計を持っているにも関わらず、ほとんど時計を身に着けなくなりました。時間の確認はiPhoneで行っています。

しかし、iPhoneの時計の時間がずれてしまうこともあります。iPhoneの時計はスケジュール管理アプリなどと連動されていることもあり、iPhoneの時計の時間がずれていると本来予定を通知してくれる時間にお知らせがなく、予定をうっかり忘れてしまうなんてことも…。iPhoneの時計がずれてしまうと私生活にも大きな問題を起こしてしまいます。

iPhoneは精密機械なので、何が原因で急に不具合が起きるか分かりません。その不具合の中には、時計がずれてしまうといった症状が起こることもあります。そこで、今記事ではiPhoneで時計がずれてしまう不具合の原因と対処法について解説していきます。

現在、iPhoneの時計が定期的にずれてしまって困っているという方は、ぜひ今記事を参考にしてみてください。

iPhoneで時計がずれてしまう主な原因について

iPhoneで時計がずれてしまう不具合の原因はいくつか考えられます。そこで、ここではiPhoneで時計がずれてしまう原因についてご紹介します。原因が特定できれば対処法もスムーズに行うことができるので、まずはよくある原因について覚えておくと良いでしょう。

ソフトウェアに不具合が発生している

iPhone本体のソフトウェアに不具合が発生すると、時計がずれてしまう症状が発生することがあります。特に、iOSアップデートを行った後に時計がずれるようになっている場合は、アップデート内容に不具合が起きている可能性が高いです。

実際に、2019年9月にリリースされたiOS13では、機能が多過ぎることやクラッシュレポートが不正確であること、古いバグが残っていることなどが原因で不具合が相次いで起こっていました。そのようなことから、アップデート後の不具合の1つとして時計のずれがあると考えられます。

設定に問題がある

iPhoneには、自動で時計を調節してくれる「自動設定」が備わっています。この自動設定がオフの状態でiPhoneの電源を切ると、再起動した際に時計がずれていることがあります。また、この自動設定の地域が自分の住んでいない国に設定されている場合でも時計がずれてしまいます。

iPhoneの時計がずれてしまう場合は、一度設定アプリから自動設定がオンになっているか確認してみましょう。設定がオフになっている場合は、オンに設定して時計がずれないかも確認してみましょう。

物理的に故障している

iPhoneを「地面に落下させた」、「強い衝撃を与えてしまった」「水没させてしまった」などが原因で本体が壊れてしまっている可能性もあります。落下や水没させてしまった後に時計がずれるようになった場合は、Wi-Fiや通信回線に関する機能が故障している可能性が非常に高いです。

Wi-Fiや通信回線に関する機能が壊れている場合は、時計がずれるだけでなくWi-Fiや通信回線にも繋がらなくなります。また、水没が原因でWi-Fiや通信回線に司るiPhone内部の基板がショートしている場合も、当然時計がずれる不具合に繋がります。

iPhoneで時計がずれるようになったときの対処法

iPhoneで時計がずれるようになる原因について分かったら、次にその対処法について解説していきます。原因が特定できている場合は、今回ご紹介する対処法を試してみて下さい。

<h3>iPhone本体を再起動する

iPhone本体のソフトウェアに問題がある可能性もあります。iPhoneの時計がずれている場合は、一度iPhone本体を再起動してみましょう。本体の再起動に関しては、iPhoneだけでなく様々な機器に関しても不具合が出た場合にはとりあえず再起動をしてみること、それが最初にできる対処方法だと考えられます。以下が、iPhoneを再起動する方法です。

iPhone X以降の機種

【1】音量ボタン(上げるボタン)を押して離します
【2】音量ボタン(下げるボタン)を押して離します
【3】電源ボタン(サイドボタン)を長押しするとスライダが表示されるので、横にスライドしてiPhoneの電源をオフにします
【4】その後Appleのロゴが表示されるまで電源ボタン(サイドボタン)を長押しすることで再起動は完了です

iPhone 8以前の機種

【1】iPhoneの電源ボタン(サイドボタン)を長押しし、スライダを表示させます
【2】スライダが表示されたら、横にスライドしてiPhoneの電源をオフにします
【3】その後Appleのロゴが表示されるまで電源ボタン(サイドボタン)を長押しすることで再起動は完了です

SIMカードの抜き差し

iPhoneを購入した際、SIMトレイを取り出すためのクリップ状のものが一緒に入っています。それを使いiPhoneからSIMカードを取り出し再度挿入してみましょう。その後に電源を入れてみて時計のずれがないかを確認してみてください。

この方法に関しては、SIMカードを傷付けてしまったりするリスクもあるので、心配な方はApple Storeや修理専門店に相談しましょう。

iOSのバージョンをアップデートする

iOSのバージョンを最新のものにアップデートしていない場合は、最新のiOSにアップデートすることで症状が改善されることがあります。お使いのiPhoneのiOSのバージョンが最新ではない場合はアップデートしてみましょう。

iOSのアップデート方法は、iPhoneの設定アプリからアップデートする方法と、パソコンのiTunes経由でアップデートする方法の2パターンあります。以下が、iPhoneのiOSをアップデートする方法です。

iPhoneの設定アプリからアップデートする方法

【1】iPhoneをWi-Fiに接続します
【2】「設定」⇒「一般」⇒「ソフトウェア・アップデート」の順に進みます
【3】「ダウンロードしてインストール」⇒「インストール」の順にタップします
【4】パスコードを入力するとアップデートが開始されます

パソコンのiTunes経由でアップデートする方法

【1】パソコンをインターネットに接続しiTunesを起動します
【2】iPhoneとパソコンをケーブルで接続します
【3】iTunesに表示されている接続したiPhoneを選択します
【4】iTunes上で「アップデートを確認」をクリックします
【5】「ダウンロードしてアップデート」をクリックします
【6】パスコードを入力するとアップデートが開始されます

復元(初期化)する

最新のiOSにアップデートしても症状が改善されない場合は、iPhoneを復元(初期化)してみましょう。初期化する方法はパソコンを使用する方法と設定アプリから行う方法の2パターンがあります。

<iPhoneを初期化する方法>

「設定アプリ」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」→「iPhoneを消去」の手順で進むことでiPhoneを初期化することができます。また、パソコンと接続して、iTunes内にある「iPhoneを復元」を選択することでも初期化することが可能です。

ここで注意したいのが、iPhoneを初期化すると工場出荷時の状態に戻ってしまうので、データは全て消去されてしまいます。そのため、初期化作業をする前は必ずデータのバックアップを取っておきましょう。iPhoneを初期化してしまうと失ったデータを元に戻すことはできません。

部品交換などの修理をする

ソフトウェアに不具合が原因ではなかった場合は、iPhone内部の基板や通信回線に関する部品が物理的に故障している可能性があります。その場合は、部品を交換する修理で症状を改善することができます。しかし、iPhoneの部品交換は素人が簡単にできるものではないので、iPhone修理の専門業者に依頼する必要があります。

最近では自分で修理する「DIY修理」が流行っているようで、実際にiPhoneの分解手順や動画などを配信しているサイトも存在しますが、慣れない人がiPhoneの分解を行うと他の箇所まで壊してしまう危険性があります。特に通信回線に関する部品を交換するのは非常に難しいです。iPhoneの修理は素直にプロに任せるようにしましょう。

症状が改善しない場合は修理に出しましょう

どんなに大事に使用していてもiPhoneは精密機械なので、なにかしらの原因で突然壊れてしまいます。iPhoneで時計がずれるようになった場合は、本体内部で物理的に故障している可能性も十分考えられます。

そんな時は、Appleサポートの正規店や専門の修理業者に相談するようにしましょう。専門の修理業者の場合は、お店にもよりますが即日で修理が出来るケースがほとんどです。以下では、Appleサポートの正規店と専門の修理業者に依頼した場合の修理費用について解説しています。

iPhoneの修理にかかる費用について

時計がずれるようになった理由が物理的な故障だった場合、その状態でiPhoneを使用し続けるのは非常に不便です。そこで、ここではiPhoneの修理にかかる費用について、正規店と非正規店の2パターンに分けて解説していきます。

正規店に修理を依頼する場合

Appleサポートの正規店に修理を依頼する場合、AppleCare+に加入しているかいないかで修理料金は異なります。

AppleCare+に加入している場合

AppleCare+に加入している場合は、画面の損傷に関しては機種にもよりますが1回3,000円程、そのほかの損傷は12,000円程の料金で2回まで修理することが可能です。そのため、iPhone本体が壊れている場合は12,000円程での修理となります。また、修理を依頼する場合は、Appleのサイトから事前に予約をすることができます。

直接持ち込んだ場合は、その日の内に修理することも可能ですが、配送での修理を依頼した場合は、修理にかかる時間は約10営業日となっています。また、正規店での修理は、修理ではなく「本体交換」での対応になるため、iPhone内のデータは初期化されてしまいます。修理に出す前には必ずデータのバックアップをとっておきましょう。

AppleCare+に加入していない場合

AppleCare+に未加入の場合は、当然AppleCare+の保証サービスを受けることができません。そのため、修理料金も30,000円以上と加入している場合と比べても高額な修理料金になってしまいます。

さらに、データが初期化されることや配送修理の場合の修理期間が10営業日であることについては加入している場合と変わらないので、iPhoneを使っているならAppleCare+には必ず加入しておくことをおすすめします。

専門の修理業者に修理を依頼する場合

iPhoneの修理に関しては、Appleサポートの正規店に修理を依頼する以外にも、専門の修理業者に修理を依頼するという手段があります。専門の修理業者は、一般的に「非正規店」と呼ばれており、非正規店と聞くと正規店に比べて信頼できるのか不安になると思います。

しかし、必ずしも正規店がすべての面で優れているというわけでもないようです。

非正規店の方が修理にかかる時間は短い

故障内容や混雑状況によって変わりますが、正規店は修理に時間がかかる場合が多いです。また、正規店であるAppleストアは日本国内には数店舗しかありません。しかも、それらの店舗は大都市圏内に集中しているので、地方にお住いの方は配送での修理依頼になります。

さらに、どの店舗も大量の修理依頼を抱えているため、店舗持込の場合でも常に店舗は混んでおり、2、3時間待たされるのは珍しいことではありません。開店前には店舗前に行列ができていることもあります。

非正規店の方が修理にかかる金額は安い

こちらも故障内容やAppleCare+に加入しているかどうかによって変わってきますが、保証未加入の場合は非正規店の方が修理にかかる金額が安く済むケースが多いようです。正規店では、保証対象外の修理となると費用はかなり高額になりますが、保証が適用されれば安く抑えられます。保証対象外の場合は、非正規店での修理も検証してみましょう。

非正規店の場合、データは消えない

iPhoneを修理に出すとき、修理金額も気になりますが、人によってはデータが初期化されると困るという意見も多いようです。正規店では、修理ではなく「本体交換」での対応になるため、必ずデータは初期化されてしまいます。しかし、非正規店の場合は部品交換での修理になるため、データを消さずに修理することが可能です。

まとめ

いかがでしたか?以上が「iPhoneで時計がずれてしまう不具合の原因と対処法について」でした。iPhoneを使用していると時計がずれてしまう不具合が起きることがあります。iPhone本体の物理的故障が原因で時計がずれてしまう場合は、Wi-Fiや通信回線も同時に不具合が起きている可能性があります。

今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されない場合は、Apple Storeか専門の修理業者に相談してみましょう。Apple Storeに修理を依頼する場合は、本体交換となってしまうため、事前にデータのバックアップは取っておきましょう。

バックアップが面倒だったり、修理に出す時間がないという方は、データを残したまま短時間で修理ができるiPhone専門の修理業者に依頼することも検討しましょう。

総務省登録修理業者「モバイル修理.jp」についてはコチラ>

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