「次のiOSは、マスク装着状態でもFace IDでロック解除が可能になる」という噂を聞いてから、この日がくるのをどれだけ待ち望んだことでしょうか。
それまでは今秋に発売されるiPhone14に、ディスプレイ統合Touch IDが登場するのではないか、iPad Airのように電源ボタンに統合されたTouch IDが登場するのではないかと、Face IDの不便さを補うTouch IDの復活説に期待していました。
マスクのせいで不便に感じてしまうFace IDを、以前のような便利な機能へ復活させるiOS15.4が、3月15日未明に正式版がリリースされました。さっそくアップデートして、マスクを意識しなくてもiPhoneのロック解除やApple Payの認証ができていたころの便利さを体験しましょう。
アップデートはちょっと時間がかかるかも
iOS15.4のアップデートですが、手元にあるiPhone12 Pro MaxとiPhone13 Pro Maxで、どのくらい時間がかかるか確認してみました。
iPhone12 Pro Maxは、ダウンロードからインストール完了までの時間が25分程度、iPhone13 Pro Maxは20分程度かかりました。
だからアップデートをするときは、出かける前にあわてて行うのではなく、時間に余裕があるときに実施するようにしましょう。なお、アップデートが終わって再起動が完了するとディスプレイには、はじめて電源を入れたときに表示される各国の挨拶が表示されます。
次の画面に遷移すると、Face IDの設定画面が表示されます。ただFace IDをはじめて登録するときとは違い、顔のスキャンは1回で完了します。
そして「マスク着用時にFace IDを使用する」をタップすれば、マスクを付けたままでもロック解除ができるようになります。
なお、今回のアップデートでメガネを複数持っている人も、いくつかのパターンを登録することができるようになり、ロック解除ができないというトラブルが解消するようです。
マスク着用時でもロック解除ができるようになったのは、目元の特徴をとらえるように調整されたためで、ハードウェアのアップデートをしなくても、誰もが望んだ「マスク装着時のロック解除」を実現させることに成功したのです。
iOS15.4の追加された機能
Face IDばかりが注目を集めるアップデートになったことが否めないiOS15.4ですが、実は他にもいくつかの機能が追加されています。
例えば顔や手のジェスチャー、家庭のオブジェクトが描かれた可愛らしい絵文字が追加されています。他にもFaceTimeを使って仲間同士と繋がり、同じコンテンツを閲覧することが可能です。
誰かと一緒にでかけて、わいわい騒ぎながらコンテンツを楽しめる新機能のShare Playを楽しみましょう。
なお、このアップデートにはキーボードで入力した数字に間にピリオドが挿入される、写真とビデオがiCloudフォトライブラリに同期されないなどのバグ修正も含まれています。
またAppleは、こっそりバグを修正しているケースがあり、iOSのアップデートで改善することも多々あります。ただ、その逆に新たなバグが発覚することもあり、アップデートの大きな懸念といえるでしょう。
ですが、これまで見つかってきたバグや深刻な脆弱性が修正されることから、バグを嫌がらずアップデートするようにしましょう。
Source&Photos:MacRumors