2022年、もしかするとiPhone14の発売時期に大きな影響を与えかねないニュースを、海外情報メディア9to5macが伝えています。この深刻な状況を脱しない限り、iPhone14だけではなく、現在発売されているiPhone13やiPhone SE、さらにはiPadやMacさえ、この影響を受けかねません。
それが世界的な半導体不足で、各デバイスに必要なチップが製造できない状況に陥っているというのです。
チップ製造機が作れない
iPhoneやiPadなどに搭載されるチップは、チップ製造機が生産しています。このチップ製造機を作るために必要な半導体が不足しているため、新しいチップ製造機の入手が困難になっています。この製造機がなければ、新しいチップセットの製造ができないためiPhoneやiPadの組み立てが遅延し、発売日に影響を与えかねないのです。
ティム・クック氏も、この影響を深刻にとらえており、このまま半導体の供給不足が続けば、第2四半期で60億ドル、第4四半期には80億ドルもの損失が出る可能性があると危惧しています。
半導体不足の要因は、世界的にまん延してしまったCOVIDによる生産の混乱や、自動車メーカーのチップ需要の増加などさまざまです。さらにCPUやGPUだけではなく、ディスプレイドライバや電源管理システムに使われるチップなど、あらゆるところでチップが利用される状況があげられます。
チップ製造機の納期が2倍に
このような状況下でも半導体メーカーは、必死で調達や製造に働いています。
ですが新しいチップ製造機を購入するとパンデミック初期の頃は、注文を受けてから納品されるまで数ヶ月程度だったのですが、今では2~3年かかるかもしれないといわれています。
一部の半導体メーカーでは、チップ製造機を作るクライアントを優先に半導体を供給し、さらに一部のチップ機器サプライヤーは、医療メーカーを優先して供給していると伝えられています。このように優先的に供給できる状況が、今後の半導体不足を解消するきっかけになるのかもしれません。
iPhone14への影響は…
世界的な半導体不足の影響は、まだリーク段階のiPhone14にもすでに出ています。それが以前、お伝えした搭載されるチップセットの違いです。
iPhone14の非ProモデルがA16(A15チップのスペックアップ版)と、ProモデルのA16 Proが半導体不足の影響から、伝えられているリーク情報です。最悪なケースではiPhone14が先行発売され、半導体が安定的に供給できた頃に、iPhone14 Proが発売されるといった時間差発売になるかもしれませんね。
Source&Photos:9to5mac