WWDCでは話題に触れられることも無し
Bradley Chambers氏は、最近、AppleがWWDCで5GBの無料iCloud層へのアップグレードを発表する動きはなかったことに対して疑問を隠しきれないと語っています。
Sahil Malik氏は、新しいMacBook Proの最高価格6,699ドルが発売されましたが、iCloudの無料で使える5ギガバイトについては上限アップはなされませんでした。
彼のコメントが示唆しているように、5GBでは物足りなくなってきています。
Bradley Chambers氏が書いたように、5GBでは足りないというユーザーはたくさん増えてきているでしょう。
ストレージコストは低下しているにもかかわらず、7年間5GBから容量が増えないため、Appleは気づいていないように見えます。
写真やビデオなどのコンテンツをiPhoneに埋め込む前に、iPhoneをバックアップするには5GBも十分ではないため、困惑しています。
たとえ光沢のある新しいMacBook Proに何千ドルも費やしたとしても、バックアップの方が重要だではないでしょうか。
パソコンよりも大切なのは、パソコンによって作られたデータです。
ユーザーのことを考えるのなら、パソコンのスペックアップよりも、iCloudなど既存のユーザーに対して恩恵のある対応が求められます。
MacBook ProよりもiCloudアカウントのアップグレードをしてほしいと多くの人が願っています。
Appleが必要とすることの1つはこれに対処することです。
それは、もちろん、コストと、AppleがiCloudの無料で使える容量をアップするために、この資金を提供するための惜しみなき利益のわずかな部分を犠牲にするという顧客の視点が求められます。
iCloudに必要な容量はいくら?
Apple Watchの場合は5GB、iPhoneの場合は10GB、iPadの場合は20GB、Macの場合は50GBとしましょう。
これらのデバイスをiCloudにバックアップしようとすれば、購入してから数週間か数か月以内にiPhoneをバックアップすることができなくなります。
これは重要な問題で、今までは、iPhoneのみのバックアップで済んでいたものが、様々なデバイスの登場によりiCloudの容量不足は深刻化しています。
それはAppleが提供すべき必要なものです。
重要なマーケティング上の問題ですが、iCloudはまだエンドツーエンドの暗号化を採用していないというのセキュリティ上問題です。
もちろん、iCloudデータは暗号化されていますが、エンドツーエンドではありません。
電子メール、メモ、写真、ビデオ、プレゼンテーション、スプレッドシートなどは暗号化されています。
しかし、エンドツーエンドの暗号化が不十分であれば、私はAppleを信用しない可能性があります。
同社には、誰がアカウントにアクセスしているのか、どのような状況下にあるのか厳格に制限するように設計された堅牢なセキュリティ手順があると確信しています。
ですが、セキュリティ体制は公開されておらず、どのような体制で、iCloudが管理されているのかは不明です。
ツイッター社をはじめ、様々なIT企業がセキュリティ対策が等閑になっています。
みんなが知っているからセキュリティが大丈夫とは限りません。
サーバはハックに脆弱で、中国政府が市民のデータにアクセスすることができるという告発もあります。
エンドツーエンドの暗号化により、両方のリスクが排除されるため、Appleはまずセキュリティ対策に力を入れる必要があります。
iCloudを使っていないなら今すぐ使った方がいい理由
iCloudはiPhoneなどでとても重宝します。
iPhoneの自動バックアップや、写真、音楽、連絡先など自動でiCloud常にバックアップを取ってくれます。
もしかしたら、iPhoneとパソコンを接続して、iTunesにバックアップを取得している方もいるかもしれません。
ですが、この方法だと、最後にいつバックアップしたのかわからないですし、バックアップしている間は、パソコンとの接続を解除することができません。
また、パソコンが壊れてしまった場合、iPhoneのバックアップも同時に消えてしまうことになるため、理想的なバックアップとは言えません。
それに対し、iCloudであれば、Appleが管理しているストレージにバックアップされるため、基本的にデータが消えることはないと思って良いでしょう。
しかも、iPhoneのバックアップを自動で取得してくれるため、手間がなくいつでも最新の状態に復元することができます。
また、DropBoxのようにデバイス間でファイルのやりとりもできるためとてもお得です。
もし、iPhoneやiPadを利用しているのであれば、iCloudの利用を検討してみましょう。
Source:9to5Mac