ティムクック、Appleは公正であると主張
AppleのCEOであるTim Cookは、大企業に関しては精査は良いことだと考えていつつも、Appleは独占であるという主張を否定しています。
CBSニュースとの長期のインタビューで、クック氏はAppleの規模のせいでビジネス慣行を精査するのは「公正」だと考えていますが、CEOは同社がどの市場でも優勢な立場にあるという主張に反対しました。
Appleは最近、規制当局からの問い合わせや集団訴訟の標的となり、その業務慣行について様々な疑問を投げかけています。例えば、米国では、最高裁判所は最近、AppleにApp Storeの独占権を所有しているとして非難した集団訴訟は、下級裁判所で審理を進めることができると判決を下しました。
エリザベスウォーレンの大統領選挙運動とAppleがそのApp Storeとその事業の他の部分を分割するべきであるという彼女の立場について尋ねました。クック氏は以下のように述べています。
私は強く反対します。もしあなたが商品を売っているのであれば、その商品と競合する商品を手に入れることはできないという人もいるでしょう。そして私はそれがそこで議論されていることの一部だと思います。しかし、それが、Walmartが代替品や自社ブランドを仕入れてはならないという道筋をたどっているのです。そして、これはここ数十年の米国の法律です。しかし、私は精査について良いと思います。そして私たちは私たちが必要としており、またはそれを聞きたいという誰かに私たちの物語を話します。私は、私たちの立場に自信を持っています。
Cook氏は続けて同社のユーザー中心の立場を強調し、プライバシーと偽のニュースに関しては「私たちはユーザー側にいる」と主張し、それが同社の店舗やサービスのコンテンツをキュレーションする理由である。と語っています。
私たちがApple News製品を使っているのは、使い勝手が良く私たち自身よりも私たちが必要としているものを提供していると感じているからです。だから私は人々が機械のように考えることを心配しています。人のように考える機械ではありません。
クックの延長インタビューでは、中国の関税がアップルに与える影響、トランプ大統領との関係、および現在の米国政権の方針など、その他いくつかのトピックが取り上げられました。
iPhoneの品質低下とバッテリー問題
iPhoneユーザーに英国でのバッテリーの健全性と性能について「より明瞭かつ最先端である」と誓うとしています。
BBCが報じているように、英国の競争監視機関は本日、Appleが正式に消費者法の遵守を確実にするためにバッテリーの健全性と性能に関して「iPhoneユーザーにもっとはっきりとより前倒しで」いることに同意したと発表しました。
競争と市場局またはCMAに提出された誓約の中で、Appleはリチウムイオン電池についての「明確で包括的な情報」、予期しないシャットダウン、そしてiOS上でのパフォーマンス管理を消費者に提供することを含むウェブサイトを公開するとしています。
Appleは、将来のiOSアップデートがiPhoneにインストールされたときにパフォーマンス管理の影響を大きく変える場合、アップデートのリリースノートにあるそれらの変更を「明確に」消費者に知らせるだろうと付け加えました。
AppleがiOS 10.2.1でパフォーマンス管理システムを導入し、バッテリーの老朽化によりiPhoneの動作が遅くなる可能性があることが判明した。
Appleは結局通信不足を謝罪し、パフォーマンス管理を無効にするオプションの導入、iPhoneの交換用バッテリーの価格の一時的低下、そしてiOS 11.3に新しいBattery Healthメニューを追加するなど、いくつかの対策を講じました。
CMAは、懸念を表明して以来、Appleはすでに「iPhoneユーザーに先行して取り組んでいる」と認めているが、本日の発表は「会社を正式なコミットメントに拘束する」と述べています。 Appleが約束したことに違反した場合、CMAは裁判所を通じて訴訟を起こすことができます。
こうした取り組みについては一定の評価をすることができます。
ですが、根本的なバッテリーの問題について解決したわけではありません。処理性能について向上したり、高度なことをiPhoneで実現するためにはCPUにバッテリーを使用することになります。
この問題を解決するためには、従来のリチウムイオンバッテリーをそもそも他のバッテリーへと変更するしか方法はありません。
ハードウェアを手がけるAppleであればすでに研究は進んでいるかもしれませんが、既存の技術では通常使用に耐えられるレベルの処理をこなすことはできない状況に来てしまったのではないでしょうか。
