iPhoneを長く使っていると、突然充電ができなくなるといった故障が起きてしまうことがあります。iPhoneが充電できなくなって電池残量がゼロになってしまうと、電話やメールができなることはもちろん、データのバックアップを取ることすらできなくなってしまいます。

iPhoneは非常に優れたスマートフォンですが、充電ができなくなるだけで仕事やプライベートに大きな影響を与えてしまいます。毎日のようにiPhoneを使用している人にとっては耐えられないような深刻な故障となるでしょう。

しかし、毎日のように充電器に繋いでいれば「充電ができなくなる」といった故障が起きやすいのが現実です。この故障の原因として考えられるものはいくつかあり、自力で解決するには非常に困難と言えるでしょう。

そこで、今記事ではiPhoneで充電できなくなる原因と正しい対処法について解説していきます。

iPhoneで充電できなくなる症状について

iPhoneで充電ができなくなる症状には、いくつかのパターンがあります。そこで、ここではiPhoneで充電できなくなる症状の3つのパターンについてそれぞれ解説していきます。

電源アダプタ経由で充電できない

まずは一番オーソドックスな充電方法で、iPhoneが充電できなくなる症状です。電源アダプタに充電ケーブルを差し込んで、コンセントから電力を供給するパターンです。

iPhoneユーザーのほとんどの方は、iPhone購入時に付属している純正の充電器を使用していると思いますが、その充電器でも充電ができなくなる症状が一番多いです。

パソコンやモバイルバッテリー経由で充電できない

普段からパソコンやモバイルバッテリーに接続して充電している方も少なくありません。充電ケーブルを電源アダプタを使用せずにUSBアダプタを直接機器に接続して充電するパターンです。

パソコン接続の場合は、充電と同時にデータ転送も行うことができますが、iPhoneが故障しているとそのどちらか、もしくは両方ともできなくなってしまうことがあります。

ワイヤレス充電ができない

iPhoneをワイヤレス充電パッドの上に置いても、充電することができないパターンです。iPhone8やiPhoneXシリーズ以降の機種では今までの充電方法に加え、ワイヤレス充電にも対応しています。

上記の3つの中で、自分のiPhoneがどのパターンなのか確認してみましょう。また、別の方法で充電できないか試してみましょう。どの方法で充電できるかを確認できただけでも、故障の原因判断の手掛かりとなります。

iPhoneで充電ができなくなる原因について

ここでは、iPhoneで充電ができなくなる原因について、いくつか考えられるものをまとめています。iPhoneで充電ができなくなる原因はいくつもあります。

例えば、「iPhone本体の故障」「接続機器の故障」「充電ケーブルの不良」「iOSの不具合」など、大きく分けてもいくつもの原因があるので、自力で解決するには難しそうに思えます。そこで、今回はiPhoneで充電ができなくなる原因の中でも特に多い代表的な事例をご紹介していきます。

充電ケーブルの故障

まず初めに疑うべきなのが、普段iPhoneを充電している「充電ケーブルの故障」です。iPhoneユーザーのほとんどの方が、1日に1回~数回充電するサイクルを行っていると思います。そのため、必然的に充電ケーブルも毎日1回以上は使用することになり、消耗することで劣化が進み充電できなくなるケースがあります。

特にiPhoneを充電ケーブルに繋いだまま操作する習慣がある方は要注意です。充電ケーブルに繋いだままiPhoneを操作すると充電ケーブルのコネクタ部分に負荷が掛かってしまい、断線などの故障に繋がります。

また、Appleの純正ケーブルや公式ライセンスを取得している商品以外のケーブルも故障し易いため控えましょう。ネットや100円ショップなどで格安で販売している商品の中には粗悪品もあります。

粗悪品の充電ケーブルを使用していると急に充電できなくなったり、最悪のケースだとiPhone本体に致命的なダメージを与えることもあります。iPhoneで充電できなくなった原因が充電ケーブルなのか確認するには、別のケーブルに繋いでみることで確認できます。

電源アダプタの故障

次に考えられる原因が、コンセントに直接繋ぐ「電源アダプタの故障」です。コンセントプラグは、製造時の検査項目が定められており、厳しいチェックをくぐり抜けているので、普通はあまり故障などは考えられません。

しかし、充電ケーブルと同様で粗悪品が販売されていることもあります。こちらも、別の電源アダプタを使って充電してみることで確認できます。

接続機器の故障

普段からパソコンやモバイルバッテリーなどの機器に接続して充電している場合は、その接続機器の故障が原因で充電できなくなるケースもあります。ワイヤレスの充電機器もこれに含まれます。

接続機器の本体は問題なくても、USBの差し込み口だけが故障している場合もあるので、このような場合は充電アダプタ経由での充電を試してみてください。

また、自動車や新幹線でiPhoneの充電を行うと、不安定な電圧によってiPhone本体や充電ケーブルを故障させてしまう原因にもなります。緊急時以外では自動車や新幹線での充電は控えましょう。

充電コネクタの故障

周辺機器の故障が原因ではない場合は、iPhone本体の故障を疑います。その中でも特に多い原因が「充電コネクタの故障」です。iPhoneの充電コネクタはカバーされていないため、ホコリなどの汚れや水分が入り込みやすい構造になっています。

充電コネクタにホコリなどの汚れや水分が入り込んだ状態で充電を行っていると、故障して充電ができなくなる原因になります。複数の充電ケーブルや充電アダプタなどで充電できなかった場合は、この充電コネクタの故障が考えられます。

この箇所が故障してしまうと修理が必要となるため、自力での解決は困難でしょう。

バッテリーの故障

上記ではiPhoneの充電コネクタの故障を解説しましたが、バッテリーの故障が原因で充電ができなくなることもあります。この場合は、充電の反応はあるが一向に充電されない症状が起きます。

充電コネクタの故障と同様で、複数の充電ケーブルや充電アダプタなどで充電できなかった場合は、このバッテリーの故障も考えられます。バッテリーの故障が原因だった場合でも、修理が必要となるため自力での解決は困難です。

水濡れや水没による故障

iPhoneは精密機械なので、水濡れや水没したことが原因で簡単に壊れてしまいます。iPhone7以降に発売されたモデルは、耐水性能が備わっていますが、実は使用していくうちに耐水性能は劣化していきます。iPhone内部に水が入り込んでしまった場合、基盤がショートして様々なトラブルを起こします。

水没した瞬間は何事もなくても、数日~数週間後に充電ができなくなったり、起動しないなどの症状が現れることもあります。iPhoneを水没させてしまった心当たりがある場合は、症状が悪化する前になるべく早く修理することをお勧めします。

iPhoneで充電ができなくなった際の対処法について

ここでは、iPhoneで充電ができなくなった時の対処法についてご紹介していきます。iPhoneで充電ができなくなった場合は、電池残量がゼロになる前に一刻も早く症状を改善したいところです。今回ご紹介する方法で改善できるか試してみましょう。

iPhoneの強制再起動

iPhoneを強制再起動することで、充電できないといった症状が改善されることがあります。iPhoneを強制再起動する方法は機種によって異なります。以下の方法でiPhoneを再起動してみましょう。

iPhone6S以前の機種

1.スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンの両方を押さえたままにします。
2.Appleロゴが表示されたら、両方のボタンを放します。

iPhone7とiPhone7 Plus

1.音量を下げるボタンとスリープ/スリープ解除ボタンの両方を押さえたままにします。
2.Appleロゴが表示されたら、両方のボタンを放します。

iPhoneX以降の機種

1.音量を上げるボタンを押してからすばやく放します。
2.音量を下げるボタンを押してからすばやく放します。
3.サイドボタンを押さえたままにします。
4.Appleロゴが表示されたら、ボタンを放します。

充電機器を変えてみる

「iPhoneで充電ができなくなる原因」でも少し触れましたが、普段使っている充電機器を変えてみることで充電できることも少なくありません。iPhone8以降のモデルでワイヤレス充電対応機器の場合は、有線か無線のどちらかは充電ができるケースが多いです。

また、充電ケーブルの指す方向(裏表)を逆にしてみましょう。充電ができない原因が接触不良の場合は、この方法で改善することもあります。複数の充電ケーブルや充電アダプタを試しても充電ができない場合は、iPhone本体が故障している可能性が高いです。

また、充電機器を変えて一時的に症状が改善されても、また同じように突然充電ができなくなることも少なくありません。iPhone本体に問題がないか心配な場合は、Apple StoreやiPhone専門の修理業者へ相談してみましょう。

iPhoneで充電ができなくなった際の修理方法について

上記の対処法で周辺機器の故障が原因ではないと分かった場合は、iPhone本体が故障している可能性があります。iPhone本体の故障が原因だった場合は、修理が必要となるため自力では解決できません。そこで、ここではiPhoneで充電ができなくなった際の修理方法について解説していきます。

iPhoneを修理するには、「正規店」と言われるApple StoreやApple正規サービスプロバイダか、「非正規店」と言われるiPhone専門の修理業者に依頼する2つの方法があります。自分に合った修理方法を選択するために、正規店と非正規店のメリット・デメリットについてをご紹介します。

Apple StoreやApple正規サービスプロバイダの場合

まず、「正規店」と言われるApple SotreやApple正規サービスプロバイダについて解説していきます。Apple Storeは全国にあるわけではないので、iPhoneが壊れた際ほとんどの方がApple StoreではなくApple正規サービスプロバイダに修理を依頼することになるでしょう。

Apple正規サービスプロバイダは、ヨドバシカメラやカメラのキタムラ、ビックカメラなどに入っていることが多いです。充電ができなくなったiPhoneをApple StoreやApple正規サービスプロバイダに修理依頼した場合、修理ではなく「本体交換」という方法で対応されます。

その際、メーカー保証やApple Careなどの保証さービルに加入しているかどうかによって料金が変わります。メーカー保証の期間内で、外的損傷が見られない場合など、過失の無い故障だと認められた場合は、無償で交換してもらえることもあります。

しかし、本体交換での対応となるため、iPhoneに保存されているデータは全て消去されてしまうので、バックアップを取っていなかった場合は注意が必要です。

iPhone専門の修理専門業者の場合

充電ができなくなったiPhoneをApple StoreやApple正規サービスプロバイダに修理を依頼した場合、修理ではなく「本体交換」での対応となります。そのため正規店に依頼した場合はデータを失ってしまいますが、データを残したまま修理する方法もあります。それが、iPhone専門の修理業者へ依頼する方法です。

iPhone専門の修理業者の場合、本体交換を行っていない代わりに、壊れた箇所のみを修理する「部品交換」での対応となるため、基本的にデータが消えることはありません。また、修理にかかる費用も本体交換ではなく部品交換なので、比較的安く済むケースが多いです。

更に、修理にかかる時間も最短30分ほどで修理ができるお店もあります。仕事で忙しいなど、時間に余裕のない方でも気軽に利用できる点もメリットと言えます。

まとめ

いかがでしたか?以上が、iPhoneで充電ができなくなる原因と正しい対処法についてでした。iPhoneで充電ができなくなり、電池残量がゼロになってしまうと電話やメールができなくなることはもちろん、データのバックアップを取れなくなってしまいます。

iPhoneで充電ができなくなる原因は、充電機器の故障やiPhone本体の故障などさまざま要因が考えられますが、充電機器を変えてみたりすることで充電ができるようになることもあります。

また、iPhone本体が原因だった場合でも強制再起動を行うことで症状が改善されることもあります。今回ご紹介した対処法を全て試しても症状が改善されない場合は、iPhone本体の故障が疑われます。

iPhoneを修理するには、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダの「正規店」とiPhone専門の修理業者である「非正規店」に依頼する2つの方法がありますが、保証加入の有無など確認し自分に合った修理方法を選択して問題を解決しましょう。

総務省登録修理業者「モバイル修理.jp」についてはコチラ>

おすすめの記事