iPhone Xのフロントパネルが割れたり故障したりした時、「修理費用が高くなりそう」という心配がありますよね。

iPhone Xはホームボタンが排除され、フロント一面が液晶画面になったモデルなので、落としたりすると割れやすいというデメリットも。

実際にフロントパネルの割れは、修理依頼の中でもとくに多いのです。

そこで、「フロントパネルを自分で交換してしまえば安く済むかも」と考える方もいるのではないでしょうか。

そんな方のためにこの記事では、フロントパネルを自分で交換する際の手順や、修理依頼した場合の料金の目安などを紹介します。

iPhone Xのフロントパネルは自分で交換できる?

iPhone Xのフロントパネルは、自分でも交換が可能です。

Amazonや楽天などの通販サイトで「iPhone X パネル」などのワードで検索すると、交換用のフロントパネルや道具もセットになった修理キットが販売されています。

修理キットは、精密ドライバーや防水シールなど必要なものが一通り揃ったキットです。

手先の器用な人や細かい作業が好きな方なら、道具を用意すれば自分で交換することもできるでしょう。

ただしiPhoneは精密機械なので、少し間違えれば壊れてしまう可能性も高いです。「最悪、壊れてしまっても大丈夫」という方以外にはおすすめしません。

また修理が上手くいっても、公式の保証などは受けられなくなるので注意してください。

iPhone Xのフロントパネルを交換する手順

iPhone Xのフロントパネルを交換する手順を紹介します。フロントパネルの交換には、以下の道具が必要です。

  • 精密ドライバー
  • ヘラ
  • 吸盤
  • ピンセット

工具は交換キットに付属されている場合もありますが、それだけでは難しい場合もあるので、その場合は別途購入しましょう。

コネクタ両側のネジを外す

Lightningコネクタの両サイドにある、ペンタローブ(星形)ネジを外します。

特殊な形状のネジなので、専用のドライバーが必要です。

吸盤などでフロントパネルを開く

吸盤を使ってフロントパネルを持ち上げます。

フロントパネルの周囲は防水テープで止められているため外しずらいですが、ドライヤーなどで温めると外しやすくなります。

少し隙間が空いたら、ヘラなどの薄いものを挿し込んでフロントパネルを外していきましょう。

本体上部にツメがあるので、フロントパネルを少し下方向にスライドさせて外します。

接続しているケーブルを外す

フロントパネルと本体がケーブルで繋がった状態なので、ケーブルを外していきます。

本体側のケーブル接続部は固定板によって固定されているので、まずは精密ドライバーを使って固定板を外してください。

ネジの長さがそれぞれ違うので、戻すときに場所を間違えないように管理しておきましょう。

次にヘラなどの薄い道具を使ってケーブルを本体から外していきます。これで本体とフロントパネルが分離しました。

フロントスピーカーを外す

フロントパネルと一体になっている、センサーやスピーカー部分を外します。

センサーなどを固定しているネジを外し、下方向に開きます。ヘラなどの薄い道具を使って、それぞれのパーツを外していきましょう。

壊れないように慎重に行ってください。

センサーなどが外せたら、フロントパネルの取り外し作業は完了です。

新しいフロントパネルを取り付ける

新しいフロントパネルを取り付ける際は、今までの手順を逆から行います。ネジの長さが違うので、場所を間違えないように気をつけてください。

これでフロントパネルの交換は完了です。

難しい場合は修理へ

iPhone Xのフロントパネル交換は個人でもできますが、少しでも不安な場合は修理に出しましょう。

iPhoneは精密機械なので、修理している最中にほかの場所を傷つけてしまうことも十分考えられます。その場合、修理に持っていくとさらに別料金がかかってしまうので、余計な出費が増えてしまうかもしれません。

自分で修理しようとした場合、Appleの保証も受けられなくなり、壊れてしまっても完全に自己責任です。

そのため、なるべくお店で修理してもらうことをおすすめします。

iPhone Xのフロントパネル交換を修理に出す場合の費用

iPhone Xのフロントパネル交換を修理に出す場合、主にApple公式か非公式のショップの2種類です。

どちらもメリットデメリットあるので、自分に合った方を選びましょう。

Appleの公式修理に出す場合

Appleの公式修理に出す場合、Appleの保証サービス「Apple Care+」に入っているかがポイントになってきます。Apple Care+は、通常1年間の製品保証を2年延長できるサービスです。

Apple Care+に加入していれば、年間2回まで特別価格で修理を受けられます。

画面修理の場合3,700円で修理してもらえるため、Apple Care+に入っているのであれば公式の修理に出すのが良いでしょう。

Apple Care+に入っていない場合のiPhone Xの修理料金目安は、以下の通りです。

iPhone XS Max 39,380円
iPhone XS 33,440円
iPhone X 33,440円
iPhone XR 23,980円

Apple公式の修理であれば、純正パーツを使用していたり専門のスタッフが修理したりというメリットがあります。

また、どこのお店にもっていっても安定した品質の修理を受けられるでしょう。

ただしApple Care+に入っていない場合は、料金が高くなるのがデメリットです。修理には予約が必要で時間もかかります。

そのため、安く抑えたい方や即日修理してほしい方は、一般の修理ショップへ頼むのがおすすめです。

一般の修理ショップに出す場合

一般の修理ショップに出す大きなメリットは、公式より料金が安いところです。

お店によって料金に差はありますが、ほとんどのお店ではApple Care+に入っていない場合の公式料金より安く修理を受けられるでしょう。

一般の修理ショップに出す場合のメリットは、以下の通りです。

  • 料金が安い
  • 即日修理してもらえる
  • データを削除する必要がない

多くのお店では即日修理してもらえます。

また、公式の修理に出す場合データを削除しなければいけませんが、一般の修理ショップはそのまま修理に出せる点もメリットです。

デメリットとしては、以下のようなモノがあります。

  • お店によって品質に差がある
  • 保証が受けられなくなる
  • キャリアの下取りに出せなくなる可能性がある

お店によって料金や品質が異なるので、どこのお店を選ぶかも大切です。

選ぶ基準としては、「総務省登録修理業者」の表示があるところを選ぶといいでしょう。修理の品質が高く、法令を遵守したお店なので安心して任せることができます。

まとめ

iPhone Xの修理は、しっかりと手順さえ守れば自分でも不可能ではありません。

ただし、iPhone内部に傷をつけてしまったり取り付け方を間違えたりすると、センサー類やFace IDが機能しなくなるなどのトラブルが発生します。

そうなると自分ではどうにもできないので、自力で修理する際には細心の注意を払って行いましょう。

自分で修理した場合は公式の保証が受けられなくなるので、その点は気をつけてください。

また、Apple Care+に入っている場合は、公式の修理に出した方が自分で修理するより安く済む可能性が高いので、公式に出すのがおすすめ。

もし加入していない場合は、一般の修理ショップでも安く修理できる場合があるので、一度お店に相談してみましょう。

 

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