2020年に登場したiPhone12シリーズも5G対応となり、ドコモ、au、SoftBankには早急なエリア拡充が求められる時期がやってきたといえるでしょう。
特に5Gで使われるミリ波は、高い周波数の電波を使うため、4G/LTEのようなアンテナの配置では、高速大容量で低遅延、かつ同時多数接続を提供することができません。
そんな中、ドコモは自動販売機を5G用アンテナに変えてしまおうという大胆な発想で、エリアをカバーしていくことを発表しました。
ダイドーと強力なタッグを
ドコモはダイドードリンコ株式会社が設置している自販機の上部に、5G(Sub-6GHz)に対応したアンテナを設置し、電波が届きにくい場所やトラフィックの高いエリアをカバーしていくことを発表しました。
自販機であれば街中に多く存在するため、大きな期待が持てます。なおこの5G基地局兼自販機は、早ければ年内に設置を始めるといわれているため、ドコモがいち早く5Gの環境を整えてしまうかもしれません。
SoftBank「iPhoneはすごい力を持っている」
SoftBankも5Gに対する取り組みを、同社の決算説明会の場で宮内社長が述べています。
5Gへの取り組みは、以前より注力していましたが、iPhone12の登場による勢いを目の当たりにして、さらに加速させなければと思ったのでしょう。
これから約10年をかけた長期プランではありますが、総額2.2兆円をかけて、5Gだけではなく次々世代となる6Gへの移行も念頭に入れた対策も考えているとのことです。
SoftBankの新しいプランについても言及
さらに同説明会の質疑応答の中で、5G使い放題のプランについての質問を受けた宮内社長は、近日中に説明できると回答しています。
宮内社長からは5G使い放題プランの料金について語られませんでしたが、SoftBankユーザはお得なプラン提供に期待してもいいかもしれませんね。
5Gエリア競争の激化
まだまだ限定的な場所でしか利用できない5Gですが、ここからエリア拡充に向けた様々な動きが報じられていくことでしょう。
そしてiPhone12を使って、5Gを使ったさまざまなコンテンツやサービスを楽しんではいかがでしょうか。
まだエリアが狭くて5Gは早いなんていっていると、気がついたときにはあなたの家の近くでも、サービスが始まっているかもしれません。出遅れないようにiPhone12シリーズを入手して、来る5Gに備えておきましょう。
Source:ダイドードリンコ株式会社
Photo:ダイドードリンコ株式会社