5月21日、iOS/iPadOS 13.5がリリースされました。Face ID搭載モデルではマスクをしているときに認証がパスコードに変わる時間がかかる問題や、FaceTimeではしゃべっている人のタイルが拡大される機能をオフにできるようになりました。
あまり目立った不具合もなく、このまましばらくiOS/iPadOS 13.5.1のリリースはないだろうと思っていた矢先、Appleは現地時間6月1日にiOS/iPadOS 13.5.1をリリースしてきたのです。
アップデートの内容は?
iOS/iPadOS 13.5.1の気になるアップデート内容ですが、アップデート時に表示される詳細には「セキュリティのアップデート」としか記載されていません。
何か大きなセキュリティホールでも見つかったのでしょうか。
改めてリリースノートをチェックしてみると「アプリケーションがカーネル権限で任意のコードを実行できる」を修正したと書かれています。
これは脱獄ツールなどのアプリがカーネル特権で任意のコードを実行できなくさせることで、重要なプログラムの書き換えを防ぐためのアップデートのようです。
脱獄ツールとは
iOS/iPadOSは、Appleが安全にiPhoneやiPadを利用してもらうためにプログラムにある程度の制限をかけています。例えばApp Store以外からのアプリのインストールをできなくしている点です。
これが脱獄すると、App Storeでセキュリティチェックを経ていないアプリがインストールをすることが可能になります。万が一、アプリがウイルスに感染していた場合、iPhoneのカメラやGPS機能などが乗っ取られてしまい、重要な情報や位置情報など外部に漏らしてしまう危険性があります。
iOS/iPadOS以外にも多くのAppleデバイスでアップデート
今回のアップデートはiPhoneやiPadだけではなく、Appleが他に発売しているデバイスにもアップデートが提供されました。
Apple WatchもwatchOS 6.2.6が提供されましたが、セキュリティアップデートだけではなくバグ修正も含まれているようなので、利用している人は必ずアップデートする事を強くおすすめします。
なおApple Watchはアップデートに時間がかかってしまうので、利用されていない時間帯にアップデートするようにしましょう。
他にもApple TVやHomePodなどにもアップデートが配信されています。
利用されている方は、バックアップをしっかりとってからアップデートを実施するようにしてください。