先日、中国企業が提供しているTik TokやWeChatが、アメリカ大統領令によってApp Storeから姿を消すのではないかという情報をお伝えしましまた。
今の時点ではどうなるかわかりませんが、もしも両アプリのダウンロードが世界規模でできなくなってしまった場合、どのような影響が出るのかをMacRumorsが伝えています。
WeChat禁止がもたらす影響
WeiboがiPhoneでWeChatが利用できなくなった場合、どのような行動をとるのかアンケート調査を行いました。
回答者は120万人ほどで、そのうち95%がWeChatの利用をあきらめるのではなく、iPhoneからAndroidスマートフォンに乗り換えると回答したというのです。これだけのユーザが利用しているWeChatを使えないようにすることは、単純にiPhoneユーザを120万人失うことに繋がりかねません。
この事態を回避する方法はあるのでしょうか。
Androidスマートフォンも対象!?
iPhoneばかりがターゲットになりがちですが、AndroidスマートフォンでもWeChatやTik Tokが使えなくなるのでしょうか。
Googleが提供しているAndroid OSですが、アプリに関してはGoogle Play以外からダウンロードしたアプリも利用することが可能です。そのためHuaweiのようにGoogleとのライセンス契約が結べず、アプリを搭載することができない状況とは違います。
ですがアメリカ企業であるGoogleも大統領令に逆らう事ができず、Google PlayからはWeChatやTik Tokの姿は消えることになるでしょう。
もしもGoogle Playからダウンロードができなくなり、さらにAndroid上で動作できなくなるという最悪なシナリオを考えた場合、独自のOSを搭載して発売しているHuaweiやXiaomiが発売する独自で開発しているharmony OSやEMI OSが搭載されたスマートフォンだけが、WeChatやTik Tokを利用できる唯一のスマートフォンとなってしまうかもしれません。
もしそうなった場合、WeChatを利用しているユーザはHuaweiやXiaomi製スマートフォンに乗り換えてしまうでしょう。
Appleとしては大きなダメージを回避したい
120万人ものユーザを失いかねないAppleや、フォードやウォールマート、ディズニーなど多くのアメリカ企業がWeChatの禁止について、大統領に考え直すように説得を行っていましたが結果は残念ながら、8月7日にWeChatとTik Tokの禁止が発表されてしまいました。
9月20日に施行される大統領令にWeChatやTik Tokを提供している中国企業はどのような対応をとるのか、アメリカ企業に売却することが生き残るための手段だといわれています。
その動向について注目が集まっています。
Source&Photos:MacRumors