先日、開催されたAppleスペシャルイベントで発表されたiPad Proは、これまでiPhoneに搭載されてきたAシリーズのカスタマイズされたCPUではなく、MacBookやMac miniに搭載されたM1チップを搭載しました。
この事象からは、Appleがデバイスに対してCPUの入れ替えを始めていると見え、もしかすると2021年に発売されるiPhone13も、M1チップになるのではないかと考えられます。
本当にiPhone13にも、M1チップが搭載されるのでしょうか。
iPhone13にM1チップが搭載されるのか
毎年パワーアップを続けているiPhone向けのSoCは、2020年のiPhone12シリーズにはA14チップセットが搭載され、2021年後半に登場するiPhone13はA15チップセットが搭載されるといわれています。
ですがiPad ProのようなデバイスにもM1チップが搭載できたことで、iPhoneにもCPUの入れ替えが期待されてしまったようです。
iPhone13のM1チップ化について海外情報メディアのSCREENRANTは、最新のA15チップセットが搭載されると伝えています。また最近、的中率が少し落ち始めているリーカーのジョン・プロッサー氏も自身のYouTubeチャンネルで、iPhone13にM1チップが搭載されることはないだろうと述べています。
Twitterでも同じ質問をされ、それに対してプロッサー氏は「絶対にありません(笑)、次のiPhoneはA15」と答えています。この情報はプロッサー氏の持つ、信頼のおける情報筋から入手している可能性が高く、今年のiPhoneについてのみ言及していることも気になるところといえます。
果たして2022年以降の次期iPhoneは、このAチップセットで行くのか、M1チップを搭載してさらなる処理能力を手に入れるのか気になるところですね。
明らかなオーバースペックになる
またiPhone13にM1チップを搭載していることで、MacBookのようなことができると思ってしまいがちですが、インストールされているiOSが変わらないことから、M1iPhoneが登場してもできることは今までと変わりません。
また発熱がほぼないM1チップでも、iPhoneのような極小のスペースに配置された場合、きちんと排熱処理ができるのかも不安点の一つです。
以上のことからiPhone13以降のモデルについては、ほぼM1チップの搭載はあり得ないだろうと思われます。前述したようにiPad Proに搭載されたM1とインストールされているiPad OSが、どこまでiPadを生まれ変わらせるのか、それを目の当たりにした時、違った見解が生まれてくるかもしれません。