今から15年前、サンフランシスコで開催されたMacWorldExpoで、スティーブ・ジョブズは「Appleは電話を再発明する」と言い放ち、初代iPhoneを披露しました。

 

披露されたiPhoneのデザインは、これまでの「スマートフォン」とは、まったく異なるデバイスを発表したのです。

 

そこから世界の電話は、「iPhone」に変わったといっても過言ではないでしょう。そんなiPhoneも生誕15年を迎え、これまでどのように機能が進化してきたかをMacRumorsが伝えています。

 

それまでのスマートフォンデザイン

Photo by Thai Nguyen on Unsplash

iPhoneが登場するまでのスマートフォンは、操作できるディスプレイ面積は小さく、ハードウェアキーボードが搭載されていたため、キーピッチも小さく「正確に文字が打てるのか」と思ってしまうほど、使いにくいデバイスでした。

 

特にディスプレイは感圧式だったため、スタイラスペンのような細いペンで圧力を与えないと操作できません。

 

またスタイラスペン用のフォルダーから、落ちやすいため使おうと思ったときにはどこかに失くすことも多く、なんどもスタイラスペンを買い直した経験をされた方も少なくないでしょう。そんな使いにくさから、当時のスマートフォンはビジネスマンにしか流行らなかったのかもしれませんね。

 

発表されたiPhone(初代)

そんな電話を再発明したAppleiPhoneは、ディスプレイが大きくなりボタン類が必要最低限に抑えられ、直感的に操作できるデバイスになりました。またハードウェアキーボードはソフトウェアキーボードになり、必要に応じて入力方法を変えることができるようになりました。

 

かんたんに誰でも直感的に操作できるiPhoneの登場は、老舗のスマートフォンメーカーもデバイス開発を中止に追い込んでしまったのです。

 

そんな世界を変えたiPhoneは、この15年前から大きく進化した機能が支えてくれたといっても過言ではありません。どんな機能が追加され、使いやすいiPhoneが育っていったのか確認してみましょう。

 

当時発表されたiPhoneにはなかった15の機能リスト

iPhoneに追加された機能は、今では手放せないほど重要な機能ばかりです。

 

App Store:今ではなくては困るアプリですが、当時のiPhoneにはPhoneWeatherNotesCalendarPhotosCalculatorなどのアプリがプリインストールされていました。App Storeが実装されてるまでは、アプリをインストールする方法はありませんでした。

 

App Storeで公開されたアプリ数が、iPhoneに不動の地位を与えたといえるでしょう。

 

・コピーアンドペースト:今では当たり前のように使っているコピーアンドペーストですが、実装されたのは2009年のことでした。

 

・フロントカメラ:こちらもあって当たり前と思ってしまいますが、2010年にリリースされたiPhone4で利用が可能になったFaceTimeの登場に合わせて搭載されました。

 

・ビデオ録画:ビデオ撮影ができるようになったのはiPhone3GSからで、それまでは写真のみでした。

 

LEDライト:懐中電灯代わりに使えるようになったLEDライトですが、搭載されていなかった当時はアプリでディスプレイの輝度を変えて懐中電灯の代わりに使っていました。

 

MMS:もともとiPhoneSMSでテキストメッセージは送れていたのですが、写真を送る機能はありませんでした。写真が送れるようになったのは、2009年にリリースされたiPhoneOS3.0からでした。

 

他にもGPSの搭載やSiriの登場、Dockコネクタからライトニングコネクタへの仕様変更、NFCの搭載によるApple PayTouch IDFace IDの登場など、最近はゆっくり進化している感覚です。

 

15年を経て大きく進化してきたiPhone、これからもますます大きな進化を遂げるiPhoneの新機能に期待してもいいかもしれませんね。

 

 

SourceMacRumors

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