先日、河南省鄭州を襲った記録的豪雨により、Appleの大手サプライヤーであるFoxconnの工場が、洪水の影響を受けていると海外情報メディアThe Wall Street Journalが報じています。

 

すでに生産を始めているiPhone13が、少なくとも何かしらの影響を受けていることは間違いないでしょう。

 

Appleは、2021年こそ9月に発表、発売できるように生産を早めていることがリークされていました。この状況から、iPhone13シリーズの発売日はどうなるのでしょうか。

 

工場直撃はないものの

Foxcconが運営する工場自体が、豪雨により発生した洪水の直接的なダメージは負っていないものの、周囲で発生している停電や流された車による交通インフラが大きなダメージを負っています。

 

Foxconnでは多くの従業員は、工場敷地内にある宿泊施設で寝泊まりしている人たちと、自宅から通勤している人たちがいるのですが、どちらに対しても臨時休業または自宅勤務がいい渡されています。そのため、一部の生産ラインは動いているようですが、工場の停電などにより現在の生産率はかなり下がっている状態となっています。

 

Foxcconは、iPhoneの生産を始めたばかりで、大きな影響はないと説明していますが、少なくとも停電の復旧や従業員が出勤できない状況が続けば、発表時期は伸びてしまうでしょう。

 

そのため、あまり楽観視しない方が良いのかもしれません。また、例え工場が無事であっても、iPhone13の生産に必要なパーツの搬送などに影響が出てしまい、結果的には予定数の生産台数ができないことも考えられます。

 

鄭州の洪水状況

国内外の大手ニュースメディアが、鄭州で発生している豪雨による被害状況を連日報じています。被害状況は洪水により一般道路も腰付近まで浸水してしまい、移動が困難な状態となっています。

 

また地下鉄では乗客が車内にいる状態で、洪水に襲われ肩近くまで浸水してしまい、消防隊に救出されるなど、各地で救難活動が繰り広げられている状況です。

 

さらに複数あるダムがすでに貯水位が限界を迎えていて、決壊する恐れがあると報じられていることから、今後、被害状況が拡大する可能性が出てきています。

 

これでは、iPhone13の生産どころではないため、おそらく9月中の発表はないものと考えた方が良いかもしれません。今後のiPhone13の生産体制には、ちょっと注目しておく必要がありそうですね。

 

 

Source:WSJ

おすすめの記事