5月17日未明、AppleはiPhoneや iPadに向けた各OSの最新版となるiOS/iPad OS15.5をリリースしました。
今回のアップデート内容を確認して、今すぐアップデートするべきか、少し待った方が良いのかを判断していきましょう。
新機能よりバグ修正
iOS15.5では、PodcastやApple Cashなどに新しい機能が追加されましたが、今回のアップデートで新たに提供された新機能はこれぐらいです。
そのかわり、これまで抱えていた大小のバグが修正され、報告があがっていた脆弱性への対応が行われました。
海外情報サイト9to5macでは、修正された脆弱性の数は30を超えていると伝えています。
脆弱性を放置すると
脆弱性は、単純なアプリやOSのバグだけを指す言葉ではなく、悪意のある第三者が脆弱性の対策を行っていないiPhoneにアクセスして、勝手に個人情報を閲覧したり、アプリを起動できなくさせたり、位置情報を盗み取り所有者を追跡することも可能になります。
中にはiOSを破壊することで、文鎮化(電源が入らず文鎮にしか利用できない意味)してしまうケースもあります。想定されるさまざまな攻撃を受けないためにも、iOSのアップデートは必要不可欠なのです。
今回見つかった脆弱性を用いた攻撃は、悪意のあるアプリがカーネル権限で、任意のコードを実行される可能性があるというものです。このような危険性を少しでも減らすためにも、iOSのアップデートはできるだけ早めに実施するようにしましょう。
アップデート後の不具合は
さっそく所有しているiPhone12 Pro MaxとiPhone13 Pro MaxをiOS15.5にアップデートしたところ、バッテリーの消耗が少し早くなった気がしました。
iPhone13 Pro Maxを、移動の間は一度も操作せず上着のポケットの中に入れておいたのですが、移動の1時間で残量が5%ほど減っていました。これまで、1時間の移動では100%のままだったのが、使ってもいない状態で減っていたことが気になります。
もし,アップデート後にバッテリーの消耗が早いと感じたら、念のためiPhoneを再起動してみましょう。場合によっては減り方が、前の状態に戻る時があるからです。
アップデート後に、ちょっとした不具合が見られることはありますが、それほど深刻に考えなくても良くなってきています。なので、あまり躊躇せずアップデートをしっかり行って、iPhoneを便利に使いこなしていきましょう。
Source&Photos:9to5mac