2022年6月29日、Appleが発表した初代iPhoneが生まれて15年が経過しました。
当時の誰もが、世界の携帯電話市場を変化させ、私達の生活までも大きく変える一石になるとは想像していなかったのではないでしょうか。
iPhoneとの思い出
私達の生活を大きく変えたiPhoneは、今から15年前の2007年6月29日、今は亡きApple CEOのスティーブ・ジョブズによって紹介されました。iPhoneが登場する前に発売されていたスマートフォンは、本体の半分ぐらいしかない小さなディスプレイと、残りの半分を占めた物理キーボードが配置され、画面操作は専用ペン(スタイラスペン)で行う必要がありました。
とても使いやすいとはいえなかったスマートフォンを、シンプルで使いやすいデバイスに生まれ変わらせたのがAppleのiPhoneだったのです。
iPhoneはそれまでのスマートフォンに必ず付属されていたスタイラスペンを排除、すべての操作を指で行えるようにしました。さらにキーボードをソフトウェアキーボードにすることで、起動するアプリに応じて配置を変更できるようにしたのです。そのため、それまであったたくさんのボタンが無くなり、iPhoneにはスリープ、音量調整、ホームボタンとシンプルなデバイスになりました。
初代iPhoneですが国内での販売はなく、一部のAppleファンの中では「国内でも発売して欲しい」という強い要望がありました。それを汲み取ったのが当時のソフトバンク社長、孫正義氏だったのです。
そして初代iPhoneが発売された翌年、Appleで発表されたiPhone 3Gを、ソフトバンクが独占で国内販売を開始しました。このときはまだ、携帯電話といえば今でいうガラケー(ガラパゴス・携帯)が主流の時代です。指で画面を操作するとか、ボタンのないiPhoneは「欲しい」と思う人と、「携帯電話じゃない」と思う人に分かれ、万人に受け入れられるデバイスとはいえなかったのではないでしょうか。
iPhoneが与えた変化
国内で販売されたiPhoneですが、当初はAppleが好きな人が購入している携帯電話という印象を感じた人も少なくないでしょう。ですが、自分の周りにそれまで見たことも触ったこともないようなiPhoneユーザがいると、その存在が気になり、触らせてもらうことで不便なく利用できることがわかり、それをきっかけにiPhoneを手にする人が増えていったのでしょう。
当初はソフトバンクだけが発売していたiPhoneも、2011年にはauでiPhone 4S、2013年にはdocomoがiPhone5c/5sの発売を開始、すべての携帯電話会社がiPhoneを取り扱うようになったのです。
さらにiPhoneは、それまで根強かったガラケーを終了させるという大きな変化を与えてしまいました。
iPhoneは携帯電話市場だけではなく、私たちの生活にインターネットをより身近にさせ、コミュニケーション手段を通話だけではなく、SNSやLINEのやり取りを当たり前に変えました。他にもApple PayやNFCを利用した電子決済ができるようになり、さまざまな面で便利さを増しています。
すでに家や自動車のキー、運転免許証になる機能が搭載され、国内での利用にも期待が高まっています。iPhoneは、すでに生活にはなくてはならない存在で、今後もどのような変化をしていくのか、その変化が私達の生活をどんな風に変えてくれるのか楽しみなデバイスです。
15年という歳月はあっという間でしたが、これからもiPhoneと共に楽しい生活を続けて行きましょう。
Source:apple insider、報道資料(ソフトバンク、au、docomo)
Photos:apple insider