最近、国内でもスマホを使ったキャッシュレス化が進み、いろいろな店舗でもQRコード式や非接触式で決済できるようになってきました。
それでも一部の店舗では◯◯ペイは対応しているけど△△ペイは対応していないなど、店舗によって利用できる決済システムが違うため不便に感じてしまう人も多いことでしょう。
こんな状況では「現金が一番いい」と考えてしまう人もいるでしょう。
そんな使いにくいキャッシュレス決済システムを、より便利で気軽に利用するための一般社団法人キャッシュレス推進協議会が結成されたのです。そしてそこから登場したのが、キャッシュレス決済のための統一規格「JPQR」です。
JPQRってどんなサービス?
バーコードを読み取って決済するJPQRでは、統一QRコードを利用することで乱立している様々なキャッシュレス決済システムを、気にせずに利用できるようにするための規格です。
これによって利用者が「この店舗では◯◯Payは利用可能か」といった確認をする必要がなくなり、対応しているキャッシュレス決済アプリが発行するQRコードを読み取らせるか、または店舗で用意されたQRコードを読み取り購入者が金額を入力することで決済ができるようになります。
これで普段から立ち寄る店舗ごとに違ったキャッシュレス決済アプリを、スマホにインストールする必要がなくなります。
JPQRに対応しているキャッシュレス決済アプリを利用すれば、導入店舗であればどこのお店でも決済ができるのでアプリを選ぶ必要がありません。
キャッシュレス決済方法の種類って知ってますか
すでに利用されている方はご存知かもしれませんが、キャッシュレス決済サービスには2つの方法があります。
MPM(店舗提示型コード決済)方式とは
MPMは店舗が用意しているQRコードを、キャッシュレス決済アプリでスキャンする方式になります。利用する際のイメージは次のような感じになります。
なお2020年1月似時点では、ORIGAMI Pay、J-Coin Pay、メル Pay、au Pay、ゆうちょPay、YOKA!Payが利用できる決済アプリになります。2019年12月以降と2020年2月末に参加を予定しているのが、d払い(12月以降予定)とLINE Pay(2020年2月末を予定)が参加予定となっています。
CPM(利用者提示型コード決済)方式とは
CPMは利用者がキャッシュレス決済アプリを起動して、バーコードを発行させて読み取ってもらい決済する方式になります。利用する際のイメージは次のような感じになります。
利用できるアプリですが、MPMと同じキャッシュレス決済サービスに加えてPayPayが追加されます。
JPQRの拡大はまだまだ時間がかかる
JPQRですが実は全国でサービスを始めているわけではなく、福岡県、長野県、和歌山県、岩手県の4件で先行してサービスを提供している段階になります。
ここで便利に利用できるという実績が作れれば、各都道府県への普及も早まっていくことでしょう。
これで決済アプリごとに端数のお金ができてしまい、使い切るのに大変な思いをすることがなくなることを願っています。そしてクレジットカードを利用したくないと考えている人でも、手間がかからずお金の管理もしっかりできるJPQRなら使ってみたくなること間違いありません。
どちらかといえば、利用者より店舗側にすべてのシステムに対応した仕組みを用意する必要がない点が最大のメリットと言えるでしょう。
Source & Photos:JPQR