インドのモディ首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ対応として、国民に対し25日午前0時から21日間のロックダウン(完全封鎖令)を宣言したと大手ニュースサイトCNNが報じました。
これによりインド国民(約13億人)は外出禁止となるほか、公共交通機関や礼拝、建設などが全て停止となります。
インドにスマートフォンの拠点を持つAppleやSamsungなどの大手メーカーは、生産が止まってしまうためかなりの痛手を負うことになるでしょう。
生産ができないことで起こる事象
iPhoneやGALAXYなどスマートフォンの生産が止まることで、どのような事態が我々に迫ってくるのかを考えてみました。
その①、在庫がなくなる
これからiPhoneを購入しようと考えていた人たちは、すぐ手元に届かなくなり数日から数週間の待ち状態になってしまいます。
インドに拠点をおくFoxconnやWistronは、インド政府の封鎖令に応じるとコメントしています。なお影響を受けるデバイスについては、公式発表は行っていませんが、在庫薄や品切れという事態は避けて通れないかもしれません。
その②、リペア品がなくなる
現在、Apple Storeが無期限休業となっているため影響はないと考えられますが、工場の一時閉鎖期間が長引けば長引くほど、修理したいという人達には大きな影響が及ぶ可能性があります。
修理の内容によっては、整備品との交換対応を行なっているAppleですが、この対応ができなくなれば修理ができない事態に追い込まれてしまいます。
その③、新製品の発売遅延
毎年3月ごろと9月ごろに新製品をリリースしているAppleですが、このリリーススケジュールにも大きな影響が出てきてしまうでしょう。
奇しくも2020年は次世代通信規格5G元年、iPhoneやiPadの次期モデルには5G対応を期待していましたが、それも難しくなってくるのではないでしょうか。
次期iPhoneのテスト生産ができないため、生産ラインを準備することが出来ず次期iPhoneの発売が延期となる可能性さえ危惧されています。
深刻な事態はさらに続く
いつになったら鎮静化するのか目処がない新型コロナウイルス。
国内では開催予定だった東京オリンピックが1年延期、東京都や神奈川県などの近隣県では土日の外出を自粛するように知事たちが次々と声明を出しています。
日々、報告されている感染者数も増加の一途をたどっています。
東京ですらロックダウンの可能性が出てきています。2020年のAppleがリリースする新製品にあまり集中できない状況が続くと思いますが、しっかりお伝えシていきます。