以前、Appleがサプライヤーに対してiPhone12 miniを減産し、iPhone12 Proの増産を指示したことをお伝えしました。
その状況がさらに悪化してしまったため、追加措置としてiPhone12 miniの製造を停止し、iPhone12 Proや年内に発売されるiPhone13(またはiPhone12s)にリソースを回すのではないかと、海外情報メディアのiMoreが報じています。
iPhone12 miniの一時製造中止へ
Appleは前評判を含めて、iPhone12 miniの順調な売れ行きを想像していたのでしょう。実際に発売されると、iPhone12 miniの売れ行きは、伸び悩み在庫ばかりが積み上げられていく状況となってしまったのです。
その反面、iPhone12 Proシリーズは順調に売れ行きを伸ばしており、家電量販店では未だに一部カラーやストレージ容量のモデルは予約をしないと購入できない状況が続いています。
この状況は国内だけに留まらず、海外でも同じような在庫事情にAppleは、サプライヤーに対して2021年、第二四半期までにiPhone12 miniの製造を停止する可能性があるとJPモルガンのアナリスト、ウィリアム・ヤン氏が投資家向けのレポートに掲載したことを伝えています。
iPhone12 Proや次期iPhoneへシフト
ヤン氏のレポートによると、iPhone12 miniの製造を停止し在庫不足に悩まされているiPhone12 ProやiPhone12 Pro Max、さらにはiPhone11の製造台数増加や、噂のiPhone SE Plusに製造ラインを回すのではないかと予測しています。
iPhone12 miniの製造を停止は、かなりの確度で実現するのではないでしょうか。これはiPhone12 miniの製造終了を意味することではないため、ラインナップから姿を消すことはありません。
ただ、iPhone12 miniの在庫状況を考えると、後継モデルとなるiPhone13(またはiPhone12s)が登場する可能性が低くなってしまうかもしれません。ただ、ユーザのニーズはiPhone12 miniではなく、iPhone12 Proのような高スペックが求められていたのでしょう。
ユーザの求めるものが変化
以前に発売されたiPhone SE(第1世代)は、片手で操作が難しくなったデザインの中、4.0インチのディスプレイを搭載したモデルだったことで注目を集めました。iPhone12 miniのサイズ感もよく、iPhone SE以来の衝撃を受けたことは間違いではなかったと思います。
このようにサイズだけでは話題があっても売れていない現状に、ユーザが求めるものは高スペックなモデルにシフトしていることがわかりました。今後はiPhoneのProシリーズのスペックで、miniサイズモデルが登場に期待が集まってしまうかもしれませんね。
Source:iMore