新型コロナウイルス陽性者との接触を検知するアプリCOCOAですが、陽性者と接触があっても検知しないという不具合が見つかり、厚生労働省は修正版をリリースしています。

 

修正版が配布されて、これで安心して利用できると思っていた矢先、もっと深刻な問題がCOCOAで見つかりました。しかも問題を知っていたにも関わらず、対応を放置していた政府の対応に国民からは非難の声が集まっています。

 

最新APIに未対応

COCOAはAppleGoogleが共同開発したAPIを利用して、新型コロナウイルス陽性者との接触を検知するアプリですが、修正版のCOCOAでは最新仕様に対応していないという新たな不具合が見つかっています。

しかも厚生労働省は、AppleGoogleから最新仕様に対応するよう要請を受けていたにも関わらず、先に見つかった陽性者との接触を検知しない不具合への対応で時間を取られてしまい、数カ月間放置していたことを認め、平井デジタル改革担当大臣が謝罪したことを各ニュースメディアで報じられています。

 

COCOAは、新型コロナウイルスの感染経路を把握する事ができる唯一のアプリで、企業によってはCOCOAのインストールを必須としているところもあるといいます。そんな企業もこのままCOCOAを使い続けるのは、考え直す必要があるかもしれません。

 

アプリの不具合を分かりながらも放置したまま、iOSAndroid OSに最新版のアップデートが提供され、COCOAが動作しなくなったときに政府はどのような対応を取るつもりだったのでしょうか。

 

運用保守業者の変更に疑問

平井デジタル改革担当大臣は、運用保守の委託先を変更すると述べていましたが、本当にそれだけで解消する問題なのでしょうか。監督省庁がしっかり状況を把握して、抱えている問題に対応していれば、このような不具合も起きなかったのではないでしょうか。

委託先を変更したことで、すぐに最新仕様に対応したCOCOAがリリースされればよいのですが、不具合修正版のCOCOAのリリースはかなり先になるでしょう。

 

AppleやGoogleAPIは、これから先も仕様が変更され、使い勝手が良くなっていくのは必然です。

 

これからも同じような失敗を繰り返さないようにマネジメントが出来る人を用意し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために重要なポジションにいることを理解してもらい、国民が信用して利用できるアプリを提供し続けてもらいたいものですね。

 

まだまだ日々の感染者数が減少しない現在、不要な外出をせずにもう少しだけ頑張って新型コロナウイルス撲滅のためにまずは出来ることから対策していきましょう。

 

 

Source:毎日新聞TBS News

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