近年発売されているiPhoneは、防水性能は搭載されているのではないかと勘違いしてしまうほどの耐水性能を身につけています。時々、海外から湖や川で落としたiPhoneが、数ヶ月から1年近く水没したままだったのに、偶然にも動作する状態で所有者に戻ってきたというニュースを目の当たりにすると、iPhoneにはIP68準拠の完全防水機能が搭載されているといっても信じてしまうでしょう。

 

そんな勘違いしてしまうようなニュースが、イングランドから届きました。

 

1年近く川底にあったiPhone

20218月に、グロスターシャーのシンダーフォードにあるワイ川に、デイビス氏はiPhoneを落としてしまいました。もう手元に戻ることはないと諦めていたデイビス氏ですが、その10ヶ月後に見つかったという連絡があったのです。

 

ある時、ワイ川でカヌーをしているパチェコ氏は、水に浮かんでいる青いものの先にiPhoneがついていたのを発見しました。川底に沈んでいたiPhoneを取り出すと、パチェコ氏は自身が勤めている航空会社にあるコンプレッサーで乾かすことにしたのです。

 

そして乾かし終わったあと、戸棚に充電器に接続した状態で一晩中おいておきました。

 

翌朝、諦めムードでiPhoneをのぞくと、画面には813日の日付とカップルの写真が写し出されていたのです。

 

ソーシャルメディアで写真を公開

パチェコ氏は、画面に写し出された写真をソーシャルメディアに公開したところ、デイビス氏の友人が見つけて連絡をしてきたのです。デイビス氏と対面したパチェコ氏ですが、iPhoneを川底から拾ったこと、コンプレッサーを使ってiPhoneを乾かしたこと、一晩かけて充電したところ奇跡的に電源が入り、写真を把握することができたという経緯を話しました。

 

デイビス氏はパチェコ氏が、iPhoneを回復させるために、大変な努力をしてくれたことに大変感謝したといいます。

 

この10ヶ月間、一定の水圧がかかる川底に沈んだ状態のiPhoneが、奇跡的に回復したという事象ですが、Appleではモデルによっての違いはありますが、一定の深さと水圧、一定の時間は水中でも機能を損なう事はありません。

Appleが公表している以上の長い時間や水圧、水流のあるような場所に沈んでいたにも関わらず、回復することができたのは、冒頭にお伝えしたような耐水ではなく完全防水機能があるといっても過言ではないでしょう。

 

ただ、あくまでも耐水性能であり、過信して故意に水中に沈めた場合、損傷時には保証外となってしまいます。特に水損は、一時的に回復しても時間が経つと基盤が腐食して、電源が入らなくなることがあります。

 

iPhoneを利用するときは、水回りでの利用をできるだけ避けるようにしたほうがいいのかもしれませんね。

 

 

SourceiMore

おすすめの記事