iPhone14シリーズで使用されるコンポーネントが、各サプライヤーから順調に出荷されていることが伝えられています。この状況からスケジュール通りに発売されるだろうと思った矢先、ディスプレイ業界に精通しているアナリストのロス・ヤング氏が、iPhone14から新しくリリースされるモデルの生産が予定より遅れていることを述べています。
AppleはiPhone14 Pro Maxに注力
6.7インチディスプレイを持つiPhone14 MaxとiPhone14 Pro Maxですが、パネルを共有することができません。なぜならiPhone14 Pro Maxは、リフレッシュレートを1Hzから120Hzまで可変することができるLTPOディスプレイが採用されているからです。
さらにiOS16によりProモデルのみが利用可能な、常時点灯機能が実装されるといわれています。このことからAppleは、iPhone14 Pro Maxの方が人気モデルになり、供給不足に陥る可能性があると考え、iPhone14 Maxの3倍以上を供給できる目標としていると、ヤング氏は述べています。
改善されていないサプライチェーンの環境
iPhone14の各コンポーネントが順調に出荷されていることから、組み立てが順調に進めば発売スケジュールを遅延させる要因はなくなります。ですがヤング氏のレポートでは5月以降、サプライチェーンの状況が、あまり改善されていないと伝えています。
これらの状況を鑑みたAppleは、意図的にPro Maxモデルの注文を優先させる選択をした可能性があるとしています。このままiPhone14 Maxのパネル供給状況が改善されなければ、発売時期を遅らせるか、初回出荷分のみの発売を行い、それ以降は入荷が数ヶ月待ちという状況で乗り切るのかもしれません。
この予想は、もう一人のAppleに詳しいアナリストの郭明錤 (Ming-Chi Kuo)氏も、ロックダウンの影響からiPhone14 Maxの生産計画が遅れていることを述べています。そのため、他のモデルは順調に発売日を迎えるかもしれませんが、iPhone14 Maxだけは少し遅れて発売になるのかもしれませんね。
iPhone14 Maxは救世主になるかも
iPhone14のProモデルは、デザインやスペックの変更、新機能の搭載により価格が高騰することが予測されています。
さらに悪い予測では、これまで発売されてきた非Proモデルの価格よりも高額になり、iPhone14 Proとさほど価格差がないモデルになるのではないかともいわれています。例年通りならば、あと2ヶ月ちょっとでAppleスペシャルイベントが開催され、iPhone14をはじめとする新しいデバイスが発表されます。
購入を検討している方は、どのモデルを狙うかターゲットを絞って、イベントの開催を待ちましょう。
Source:IT之家