ドコモが業界の勢力図を一変させてしまう威力を持つahamoのプランを発表した数日後、格安SIM事業者の代表といえる老舗の日本通信が「MVNO潰し」に対抗するべく新しいプランを発表しました。
月額1,980円で利用できるプランを投入
日本通信が新しく提供する合理的新プランは、月額1.980円で基本データ通信量は16GB/月まで利用することができます。なおahamoのサービス開始日以降は、合理的新プランは16GBから20GBに増量すると公表しています。
データ通信量の制限を超えてしまった場合、使った分だけ1GBあたり250円で自動的に増量されるおかわり課金方式が採用されています。しかも上限値は30GBまでの間で利用者が決められるので、使いすぎる心配もありません。
通話についても、ahamoは5分間無料で回数無制限の通話が可能ですが、合理的新プランでは70分/月の無料通話がついてくるので、バランスを考えて利用すれば、ほぼ通話し放題です。
通話時間を超過してしまった場合は30秒/10円とahamoと比べても10円安い料金設定となっています。しかも専用アプリを利用しなくても通話料金が割引になるので、通話することが多い人には最適なプランといえるでしょう。
合理的新プランのサービス開始はいつ?
日本通信のホームページでは、2020年12月10日にサービスを開始すると掲載されていました。
堂々と「ドコモへの対抗プラン投入」と掲載されていました。 なお、ahamoのサービス開始は2021年3月ですが具体的な日取りは公開されていません。
またこのプランはかなり注目を集めているため、契約や乗り換えを考える人も少なくないでしょう。
合理的新プランもドコモ回線で提供されるため、利用できるエリアはahamoとほぼ同じです。ただ5Gサービスが利用できませんが、まだまだエリアが局所的なので気にする必要はありません。
使えるスマートフォンは?
使えるスマートフォンですが、ドコモで購入したiPhone12シリーズはもちろん、SIMフリーモデルのiPhone12はプロファイルをインストールすることで利用可能です。また昔、ドコモから購入したiPhone7やiPhoneSEなども、利用可能な端末リストに掲載されています。
auやソフトバンクで購入したスマートフォンの場合は、SIMロック解除すれば利用できます。SIMロックの手間がかかりますが月額1,980円のためなら苦にならないでしょう。
乗り換えない理由もないし、データ通信もサービス開始時は16GBですが、ahamoが始まれば20GBまで増量されるし、通話も70分/月を自分で調整できるので、話しすぎたかなと思ったらFacetimeやLINEで通話すれば、毎月定額で利用できます。
日本通信が打ち出したahamoへの対抗プランは、格安SIM事業者を淘汰しかねない破壊力を持つプランとなってしまいそうですね。今後、IIJmioやmineoなど、大手格安SIM事業者も新しいプランの提供を始めるでしょう。
2021年はMNO、MVNOともに激動の年になりそうです。
Photos:日本通信