普段、何気なく利用しているWi-Fiですが、ある特定の文字列をSSIDにもつ環境に接続するとWi-Fiが無効になり、有効にできない現象が発生すると海外情報メディア9to5macが伝えています。

 

しかもこの現象は、再度Wi-Fiを有効にするとすぐに無効に戻ってしまうだけではなく、iPhoneを強制再起動しても改善されないというのです。

 

症状と原因について

今回見つかったバグは、SSIDに「%p%s%s%s%s%n」が使われた場合、iPhoneWi-Fiが無効になり有効にできなくなる現象が発生します。

理由は、Wi-Fiの接続先に設定されたSSIDが、iPhoneの内部処理でメモリへのデータ書き込みによるバッファオーバーフローを起こし、Wi-Fi接続に関係するプロセスが強制終了してしまうためWi-Fiが無効になるのではないかというのです。

 

%と文字列の組み合わせは、プログラムで変数を出力文字列のフォーマットにするために一般的に利用されている文法です。なお自宅のWi-Fi%と文字列を使ったSSIDを登録する人はいないと思いますが、外出先では突然Wi-Fiの一覧に%と文字列を使った接続先が表示された場合、悪意のある第三者が何かしらの目的で設定している可能性があるためタップしないようにしましょう。

 

おそらくSSIDには暗号化キーが設定されていないため、タップしただけで簡単に接続できてしまう設定になっている恐れがあります。そのためWi-Fiの一覧に表示されたとしても、消そうとタップすることさえやめておいた方がよいかもしれません。

 

もしも接続してしまったら

万が一、誤って%と文字列のSSIDに接続してしまいWi-Fiを有効にできない現象が発生してしまった場合、iPhoneを再起動しても改善しません。

対応方法としては、これまで接続したすべてのSSIDを削除する「ネットワーク設定のリセット」を実施してください。

 

これでWi-Fiが無効になってしまう現象を直すことができます。なおWi-Fiを有効にできなくなるバグは、iPhoneだけではなくiPadでも確認されています。iPadでも同様の方法で、改善することができます。

 

バグによる不具合

過去にも、メッセージアプリである一定の文字列を利用したメッセージを作成して送信すると、iPhoneがクラッシュして再起動がかかってしまう現象がありました。この時は、OSのアップデートでバグが修正された経緯があります。

 

このようにOSやアプリのバグはアップデートすることで、バグだけではなく他の問題や不具合も改善されます。そのため新しいOSのアップデートが配信された時は、できるだけ速やかにアップデートするようにしましょう。

 

 

Source:9to5mac

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