
2007年、故スティーブ・ジョブズが世に送り出したiPhoneは、スペックも機能も劇的な進化を遂げながら、ユーザが歓喜する魅力的なiPhoneを出し続けてきました。そんな初代iPhoneと昨年発売されたiPhone12で、スピードテストを行った結果を動画で公開したチャンネルが話題となっています。
結果は目に見えていますが、どのくらい進化したのかを比較するには良い動画といえます。
テストはロボットアームを使って
実施されたスピードテストはアプリを起動させ、少しだけ操作してからアプリを閉じます。この流れを2周するタイムを測定し、どのくらいの差が発生するか確認するものでした。なお人間の手では、正確にタイムが測定できないため、ロボットアームを設置して画面をタップさせる方式を採用しています。
まずは最初に、初代iPhoneとiPhone12のスペックを比較しています。
CPUは初代iPhoneの1コア412MHzに対して、iPhone12は6コア3.1GHzと約8倍もの動作クロックを持つCPUが搭載されています。これではかなりのタイム差が出てしまうのではないかと思います。なおこのテストを実施したPhone Buff氏は、初代iPhoneがiPhone12に勝てるわけがないことはわかっていて、動画ではどれだけiPhoneが進化したのかをみて欲しいと述べています。
タイム差は…
テスト開始早々、iPhone12がサクサクとアプリを起動して利用できることを確認している最中、意外とそれほどの遅れを感じない初代iPhoneに、もしかするとあまり大きな差はつかないかもしれないと思った人も少なくないでしょう。
これは最初のカメラ起動や写真アプリまでで、インターネットに接続するSafariやブラウザを使ったマップ表示などのあたりから、どんどん差が開いていきました。そして結果的には、iPhone12がちょうど1分ぐらいで、初代iPhoneは約2分30秒で終了しています。
タイム差は1分30秒だったのですが、13年前のモデルと比較しても十分な性能を発揮している初代iPhoneに驚きを隠せませんでした。
ただ動画内でも説明されていましたが初代iPhoneはマルチタスク対応モデルではなかったため、一度終了したアプリは完全に終了してしまい、2周目のアプリ起動で1周目と同じだけ時間がかかってしまったのです。
マルチタスクに対応したモデルで同じテストを実施した場合は、古いモデルでもiPhone12に近いタイムが出ていたのかもしれません。
さらに高性能化が進むスマートフォン
このタイム差を13年間の違いと見るか、13年でもこれぐらいしか差がないのかと見るかは、拝見したユーザの判断になります。ただ確実に当時よりは進化を遂げ、使い勝手が向上したモデルになっていることは間違いありません。
そしてさらに高性能になるA15bionicを搭載したiPhone13と初代iPhoneでは、どのくらいの時間差になるのか同じスピードテストを実施してもらいたいですね。
Source:YouTube(PhoneBuff) via iPhoneHack
Photos:YouTube(PhoneBuff)