AppleはiOS15がリリースされたとき、iOS14のまま利用するかiOS15にアップデートするかを、ユーザが選択できるようにしていました。しかし、ここにきてポリシーを変更してきたAppleは、iOS14のアップデート配信をやめ、iOS15.2.1のみの配信に切り替えてしまったのです。。
Appleにどのような変化があったのでしょうか。
iOS15へのアップデート数が激減
Appleがここにきてセキュリティアップデートに関するポリシーの変更をおこなったのは、そのインストール率の低さに原因があるといわれています。
現在、iOS15は過去4年間にリリースされたデバイスの72%しかインストールされておらず、以前のiOSのバージョンよりも著しく低い値となっています。
この事態に危機感を覚えたAppleは、急遽iOS14.8.1の配信を中止したのかもしれません。
やはりiOSのアップデートは最新版へ
こうしてAppleが当初、考えていたユーザへの選択肢は数回のアップデートリリースで姿を消すことになりました。すでにiOS14を利用しているユーザのデバイスには、アップデートを確認するとiOS15しか選べないようになっています。
おそらく重大なセキュリティアップデートがない限り、iOS14の次バージョンはリリースされないでしょう。ただAppleはiOS15のリリースのとき、ユーザにiOS14を利用し続けても重大なセキュリティアップデートは提供することを約束していました。
それらをすぐに覆してしまう姿勢に、少し疑問に思うかもしれませんが、セキュリティに関する問題は深刻で、最悪なケースを考えると十分な備えが必要です。
またAppleは変更したポリシーを戻すことはないため、iOS14とiOS15の両方を選択できるようにはならないでしょう。現在、iOS14がインストールされているデバイスは、すべてiOS15の対象となるため、アップデートができないという心配はありません。
今は先日、リリースされたiOS15.2.1が最新版になります。まずはアプリが対応しているかを確認して、対応している場合はすぐにでもアップデートするようにしましょう。
Source:MacRumors