10月、ロボット工学エンジニアのケン・ピロネル氏は、iPhone XのLightningポートをUSB-Cに交換することに成功し話題となりました。
そんなピロネル氏に触発されたゲルノット・イェブストル氏は、ピロネル氏と同じiPhone XのUSB-C化、さらには防水機能を備えたモデルを作り上げてしまったのです。
USB-C化と防水性能を得たiPhone X
イェブストル氏が作成したUSB-C防水iPhone Xには、ピロネル氏の影響が多く含まれたデバイスとなりました。その中でも防水に関する情報は、ピロネル氏が公開しているGitHubページにあり、とても役に立ったと述べています。
また、防水性を高めるため、iPhone XのUSB-Cモジュールをしっかりと支えるパーツを、20%の炭素繊維を使って作成しました。他にもイェブストル氏は、USB-Cコネクタのハンダ付けをおこなったあと、瞬間接着剤を使って配線を分離しているとのことです。
ただ内部の配線が見えてしまうため、あまりいい見栄えではないといいますが、かえってこれが防水性を保つために効果的だったようです。こうして作成されたUSB-C防水iPhoneですが、イェブストル氏はさらなる可能性を追求するために、ある一大プロジェクトを立ち上げようとしています。
iPhoneのUSB-C化、防水化のために
イェブストル氏が考えているプロジェクトは、iPhoneのUSB-C化と防水性の搭載で、実現するために資金調達が必要になります。その資金を得るために作成したiPhoneを、eBayで販売するというのです。
なお、ピロネル氏が作成したUSB-C iPhoneもオークションサイトで8万6,000ドルという驚きの価格で売れた経緯から、イェブストル氏の作成したUSB-C防水iPhoneは、さらなる高額な価格で取引される可能性が十分にあります。
現時点では価格が共有されていないため、いくらからスタートするのかわかりませんが、最終的に相当な金額を集めるのは間違いないでしょう。
Appleの動向は
これまでも数回、iPhoneへのUSB-C搭載が指摘されてきました。ですが未だにiPhoneのLightningポートは健在で、USB-Cへの切り替えは話題になっていません。
昨年もリークされ「本当か」と話題になったのが、Lightningポートの廃止でした。AppleはLightningポートを介したデータ送受信を、ワイヤレスで行えるようにすればケーブルはいらないと判断しているようです。
こうしてAppleはiPhoneのUSB-C化よりは、ポートレス化を進めているのかもしれません。
Source&Photos:9to5mac