ここ数年、世界で猛威を奮っている感染症の影響により、AppleもiPhoneや iPadなどの発売時期を変更する必要がありました。
理由はAppleの大手サプライヤーであるFoxconnが、世界中で流行している感染症の影響を受けたり、鄭州付近で発生した自然災害により交通網が麻痺するなど、さまざまな影響を受けたことにあります。
2022年は、どのような状態になるのでしょうが、現在の対策について海外情報メディアSouth China Morning Postが伝えています。
Foxconnの徹底した備え
鄭州にあるFoxconnは、工場が位置する場所に近い河南省で感染者が急増しているなか、iPhone生産のスケジュールは遅れていません。
これはFoxconnの徹底した感染症対策が、効果を発揮していることを意味しています。それは新型感染症の核酸検査を必須として全従業員に実施し、検査を受けないと拒否したものに対しては、生産エリアへの立ち入りを禁止するといった処置が下されるからです。
また、Foxconnのある河南省では、核酸検査を受けなければ外出の許可がおりません。ここまで徹底した感染症対策は、30万以上の労働者を雇用し世界の約半分のiPhoneを製造している責任があるからです。
他のサプライヤーへの影響はない
iPhoneの組み立て以外、さまざまなパーツを生産しているサプライヤーの状況が悪ければ、Foxconnが行なっている感染者対策は意味を成しません。
ただ奇跡的に感染リスクの低い地域に主要なサプライヤーが集まっていたため、大きなダメージを受けることはなさそうです。
一部Apple Storeも時短営業を開始
国内でも感染者数が増えてきている新型コロナウイルス。いったんは1日の感染者数も数十人にまで下がったのですが、日々かなりの勢いで増加しています。
そのためAppleでも、直営店であるApple Storeで再び時短営業を開始しました。このまま感染者数が増え続ければ、入店規制や一時休業になるでしょう。
これからがどうなるか
Foxconnや他のサプライヤーの状況から、現時点(1月17日)では2022年春にリリースが噂されているiPhone SEや、9月に発表されるiPhone14など、Apple主力の製品群は影響を受けないでしょう。
もしかすると今年開催されるAppleスペシャルイベントは、非常に濃密なイベントになるかもしれませんね。ただ油断しないように常に感染のリスクを考え、行動するようにしましょう。
Source:South china Morning Post