Apple27日未明、iPhoneiPad向けに対して、バグ修正をメインとした最新版のOSとなるiOS15.3iPadOS 15.3などの配信を開始しました。

 

前回、配信されたiOS15.2.1から9日しか時間も経っていないことから、緊急性の高いセキュリティーホールまたはバグがあったと考えて、早急にアップデート対応するようにしましょう。

 

iOS15.2.1で見つかっていたバグ

118日にリリースされたiOS15.2.1には、どのようなバグがあったのでしょうか。リリース直後から大手SNSなど散見された情報を確認すると「アップデートがはじまった」や「寝る時間を削ってアップデート対応する」といったユーザの声が投稿されていました。

 

そんなiOS15.2.1ですが、Appleが公表したリリースノートでは「メッセージ」でiCloudリンクを使用して送信された写真が読み込めないことがある問題や、他社製のCarPlay対応で、入力に対して反応がないことがあるという問題でした。どちらも慌ててアップデートする必要がないように見えてしまいますが、普段からメッセージアプリを使われている方や、CarPlayを利用されている方に取っては使えないのは大問題です。

 

とはいえ、あまり期間を開けずにきたアップデートは、少し警戒したほうが良いかもしれませんね。実際にiOS15.2にアップデートしたユーザからは、大手SNSアプリの通知が来なくなったり、前述したような標準アプリのバグが見つかったりしています。

 

さらにiOS15.2.1で見つかったバグは、一部のユーザに再び悪夢を見せる圏外病へと発展してしまったのです。

 

iOS15.2.1のアップデート後に圏外へ

iOS15.2.1にアップデートした一部のユーザから、大手SNSに「圏外になった」という報告が上がり始めました。なお、このような事象が発生したときはiPhone自体を再起動(または電源OFF/ON)、機内モードのOFF/ONを行うことで改善する場合がありますが、改善が見られない場合はリカバリーモードで一度、工場出荷時状態に戻す必要があるかもしれません。

 

また機内モードのOFF/ONiPhoneの再起動で治ったというユーザも、しばらく放置しているとまた圏外になるという事象も発生していたようです。

 

圏外病の発症は格安SIMサービスを利用されている場合が多く、プロファイルという設定ファイルを改めてインストールし直し、改善が見られたケースもありました。心当たりがある方は、一度試してみる価値はあるでしょう。

 

なおiPhone7を利用されている方は、iOS15.2.1にアップデートした後に、圏外になるという問題が見つかっていて、Appleでも修理プログラムを展開しています。まずは水没や落下による損傷のないことを確認した上で、Appleや修理を受け付けてくれる店舗へ問い合わせてみましょう。

 

iPhoneは過去にもiOSアップデート後に、圏外病や電源が入らなくなり文鎮化してしまうという事象が報告されたことがあります。

嫌な体験をされた方も多いため、リリースされたアップデートを不具合の確認をせずにインストールすることへ恐怖を感じている人は多く存在します。

 

またアップデートの失敗で、せっかく撮影した写真やインストールして遊んでいたアプリが消えたり、動作しなくなったり、過去の思い出が失われる恐怖を感じているからこそ、安易にアップデートできないのでしょう。

 

ただここ近年のiPhoneでは、Apple IDで利用できるiCloudへのアップデートが自動で行われているため、バックアップを取得する必要はありません。そんなときは、当サイトや大手SNSなどを利用して、不具合情報があるか、どのようなモデルで発症している不具合なのかを確認してからアップデートを実施するようにしてください。

 

 

Source&Photos:Apple

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