Appleは、これまで同一シリーズのiPhoneに搭載するチップセットを、統一する形でリリースしてきました。ですがAppleの動向に詳しく、高い的中率を誇るアナリストのミン・チー・クオ氏が、iPhone14/14 MaxにはA15 bionic、iPhone14 Pro/14 Pro MaxはA16 bionicになると驚きの予測を打ち出してきたのです。
過去の失敗が再び…
Appleが同時に2つ以上のiPhoneをリリースするきっかけとなったiPhone5C/5Sは、両モデルに天と地ほどの差をつける結果となりました。
ハイスペックなiPhone5Sは人気が高く、入手までに約1ヶ月かかっていたと記憶しています。もう一方のiPhone5Cは全く人気が出ず、価格を下げてもなかなか売れず、在庫の山を作り上げました。
iPhone5Sは今でいうProシリーズにあたり、最新スペックで洗練されたデザインが人気のモデルとなりました。
iPhone5Cは、ポリカーポネイトの筐体と、一つ前のチップセットを搭載したスペックの低い、1世代以上古く感じてしまうモデルだったのです。
Appleはこの1件以降、スペックは同じでディスプレイの大きさが違うiPhoneをリリースするようになりました。このとき犯した過ちを再び繰り返す予測を、クオ氏が打ち出してきたのです。
ただ、当時と違うのは「チップセットの性能差」を感じられないことです。
このことから、大きな問題には発展しないでしょう。そのため前モデルと区別化が難しくなってきた昨今なら、あり得る選択肢なのかもしれません。
なお、iPhone14/14 Maxは、iPhone13 Proシリーズに搭載されていたチップセットと、同等のスペックになるとのことです。このことから、あまり悲観することはないかもしれません。
iPhone14 ProシリーズはA16 bionicに
iPhone14 Proシリーズに関しては、より高速処理が可能になったLPDDR5、6GBのA16 bionicが搭載されると伝えられています。
リーク情報では、A16 bionicは製造プロセスが4nmになると伝えられていて、iPhone13より省電力でパワフルなiPhoneになるでしょう。
なお、この時点でクオ氏がiPhone 14/14 Max、iPhone14 Pro/14 Pro Maxと呼んでいることから、ネーミングも確定なのかもしれません。
iPhone14は、目玉となるカメラ画素数のアップデートや、光学ズームなどカメラ周りのアップデートが期待されています。
どんなモデルになるのか、その姿を見る日が楽しみですね。
Source:郭明錤 (Ming-Chi Kuo) / Twitter