2022年は、iPhoneを製造するサプライヤーを取り巻く環境が、新型感染症の世界的な蔓延により一部地域のロックダウンや、深刻な半導体不足など、例年に比べてもいい状況とはいえません。

 

この状況からiPhone14は、iPhone12の発売のように時期をずらしたスケジュールになる可能性が高いと考えたユーザが多くいるのではないでしょうか。

 

ですがサプライヤー事情に詳しいMacRumorsから、iPhone14を組み立てるためのパーツが順調に出荷されていると伝えています。

 

パーツ類は順調でも…

MacRumorsが報じたのは、あくまでもiPhone14を組み立てる上で必要なパーツを製造しているサプライヤーの出荷が順調で、iPhone自体を組み立てているFoxconnやペガトロンなどは新型感染症によるロックダウンの影響を強く受けていたと伝えています。

 

iPhone13シリーズの生産を担当しているペガトロンでは、ロックダウン解除後に作業強化を行ったため、出荷数を引き上げることに成功しました。その結果、6月の収益はロックダウン前の2倍になったことを報じています。

 

この勢いをiPhone14の生産に注力できれば、出荷時期も回復することができ、昨年発売されたiPhone13と同じスケジュールで発売できるのではないでしょうか。

 

そうなれば、9月に開催されるAppleスペシャルイベントで発表されるiPhone14シリーズが、例年通り購入できるかもしれません。ですが、日本ではその購入を妨げるかもしれない障壁が立ちふさがっているのです。

 

iPhoneの購入を躊躇させる円安

20227月、Apple製品すべての販売価格がいっせいに引き上げられました。これは円安の影響で、執筆時点(7/10)では1ドル136円となっています。6月以前は、1ドルあたり111円前後だったことから、大幅な価格上昇となってしまいました。

 

この影響で、モデルによっては24万円近い価格上昇となっています。なお、一部の家電量販店では6月中に予約して、到着を待っていた人たちに突如キャンセル通知が届いたり、支払いを済ませているにも関わらず強制的にキャンセルされたり、大きなトラブルとなっていました。

 

Apple自体が販売価格を変動させたわけではないため、円安が少しでも解消されればこの状況は変わるかもしれません。もっとも恐れているのはiPhone14が、そもそもモデルチェンジや機能アップデートの影響で100ドル近く価格が向上するといわれている点です。

 

これがどのように国内での販売価格に影響するか、これ以上、高額になるとさすがに手が出しにくくなるでしょう。

 

せっかくiPhone14を取り巻く環境は良くなっているのに、円安が購入を躊躇させる原因になりかねません。早い段階での景気回復を願い、iPhone価格の正常化を強く願う今日この頃です。

 

 

Source経済日報MacRumorsApple

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