1日の気温が40度を超える熱波が襲っている中国では、ダムや河川の水不足が深刻化しています。深刻化している水不足が水力発電量を劇的に減らしたため、四川省の重慶市や成都などでは計画停電が実施されています。
この計画停電が、Apple大手のサプライヤーであるFOXCONNを直撃していることを、サプライヤー事情に詳しい中国情報メディアの経済日報が伝えています。
もうすぐiPhone14やiPad、Apple Watchの新モデルに期待が高まるイベント開催にも、何かしらの影響を与えてしまうのでしょうか。
計画停電の延期報道
中国四川省にある一部の工場では、停電のため6日連続で操業を停止しているにも関わらず、21日から25日12時までさらに5日間の延長を余儀なくされています。
この影響で現地にある自動車や半導体工場、そしてAppleの大手サプライヤーであるFOXCONNも生産停止に追い込まれてしまったのです。
なお、FOXCONNのある成都では主にApple WatchやiPad、MacBookを組み立てているため、iPhoneには影響がないとしても10月にも発表されるとリークされている多くのデバイスが遅延してしまう恐れが出てきています。
停電の影響はないと発表
FOXCONNでは、この度に実施されている計画停電の影響で、生産が遅れることはないと地元メディアが報じています。多少の影響はあったとしても、在庫状況や残業スケジュールなどでカバーできているためであるとしています。
なお、このまま熱波の状況が続けば、さらなる状況の悪化は避けられないでしょう。計画停電は8月だけではなく、9月になっても実施される可能性があり、いつまでこの状況が続くのかわかりません。
今年はさまざまな出来事から、手元にiPhoneやiPadが届くまで安心できない事態が続くことが予想されます。また限りある初期段階の在庫を奪い合う状況にもなりかねません。今回発表される新製品たちは、いつになったら安定して入手することができるのでしょうか。
少しだけ不安になってきました。すぐにでも入手したい人は、しっかりイベント開催と予約開始日をチェックしておきましょう。