Appleは予想よりも低い需要の中でiPhone XSとiPhone XRの生産注文を削減

2018年12月1日 2018年12月1日

Appleは予想よりも低い需要の中でiPhone XSとiPhone XRの生産注文を削減

ウォールストリートジャーナルの報道によると、最近の数週間で、アップル社は最新のiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRの製造受注を「予想を下回った」と発表しました。

Appleが9月から2月に生産するように一部のサプライヤーに依頼した「約7000万台のうち3分の1まで」で生産を縮小したとしていますが、最大2,330万台程度の削減となる見込みです。

先週、同レポートは、Appleがいくつかのサプライヤーに対し、成熟したスマートフォン市場との戦いやHuaweiのような中国のベンダーとの競争の激化など、iPhone XRの生産計画をやり直すと述べたと主張しています。

Huaweiなどの低価格路線と比べ、高級路線を行くAppleは市場では苦戦を強いられています。

この生産カットは、iPhoneサプライヤ間で「憤慨している」と言われており、「Appleの需要予測能力に対する懸念が高まっている」と言われています。

これまで海外のメディアはこの情報を聞いてきました。昨年、iPhoneのXを「失敗」、「失望」、「フロップ」と呼んでいました。もう1つの報告書によると、iPhone Xは堅実な進化を遂げていると市場では受け入れられています。

Appleはまた、iPhone Xの発売開始時に記録的なiPhoneの収入615億ドルを計上したため、このデバイスは成功したと見られています。

アップルのティムクック社長は過去にこの種の報告を却下しました。 2013年1月の決算報告では、同社のサプライチェーンは非常に複雑であり、結論は特異なデータポイントから引き出されるべきではないことに留意しました。
たとえ特定のデータポイントが事実であったとしても、そのデータポイントがその事業にとって何を意味するのかを解釈することは不可能です。サプライチェーンは非常に複雑で、複数の情報源があります。収率は変わる可能性があり、サプライヤーのパフォーマンスはさまざまです。単一のデータポイントを何が起こっているかを判別することは容易ではありません。なぜなら、その情報の過程で様々な変化があるからです。
Appleの財務長Luca Maestriは、潜在的な誤解を招くサプライチェーンレポートに基づいてiPhoneの需要を判断しようとすることについても警告している。

しかし、アップルはiPhoneの需要予測にますます苦労している可能性があります。今日のレポートでは、AppleがiPhone Xの初期生産予測について「過度に楽観的」であったと主張しており、2018年の最初の3ヶ月間に「約2000万台」を削減したと報告されています。

残念ながら、iPhoneの売上高は、Appleが2019会計年度の第1四半期からの収益報告でiPhoneの販売台数を開示しなくなると発表したため、今後は透明性が低下すると見られています。

マエストリ氏は、この動きを正当化すると、単なる売り上げ高が「ビジネスの根本的な強みであるとは必ずしも言えない」と語っている。同氏は、情報が投資家にとって貴重なものであれば、Appleが単価の販売に関する質的なコメントを提供するかもしれない、と付け加えた。

しかしAppleは四半期ごとにiPhoneの収益を開示していますが、その数値が前年比で大幅に減少すると、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRの需要が予想を下回っているかどうかがわかります。

Appleの11月1日の業績報告以来、AAPLは15％近く下がっています。

iPhoneの需要が下がっているのは、iPhone XS、XRの製品としての魅力が下がっているからではありません。

iPhone XSを見てみると、他のスマートフォンと比べた時にかなり高価格です。

これまでのiPhoneの価格からすると高いと言わざるを得ない価格設定となっています。

また、品質についても問題があります。ソフトウェアのバグや、ハードウェアの問題など価格面から考えるとユーザーとしては使うに使えないiPhoneとなっており選択が難しい状況となっています。

こうした状況でAppleは製品を新しくはするもののサポートの体制や、製品の品質は改善されていないのが実情となっています。

消費者が商品を選択する際に、より良いものをではなく、よりましなものを選択せざるを得ない今日の業界はその体制を見直す必要があるのかもしれません。

一概に高いから良いという既成概念は捨てて、より自分にあうデバイスを見つけた方がいいかもしれません。