世界を混乱に落として入れた新型肺炎ウイルスの影響で、薬局やスーパーなどからマスクが一斉に姿を消すといった事態に陥ってしまいました。
あらゆる病原菌から身を守ってくれるマスクですが、iPhoneやAndroidスマートフォンでも顔認証機能を使っている人にとっては、少し煩わしく感じていませんか。
特に指紋認証機能を排除してしまったiPhoneは、ロック解除に手軽さから一転、とても面倒になってしまうので余計に面倒だと感じてしまう人も多くなるでしょう。
そんな顔認証機能の不便な点を克服したマスクを考案されました。それが『Resting Risk Face』です。
どんなマスクなの?
Resting Risk Faceというマスクは一般で販売されている白いマスクとは違い、マスクで隠れてしまう部分をマスク表面にプリントすることで、顔認証機能をクリアしている商品となります。
これであれば、iPhoneのロックを解除したりキャッシュレス決済のときに、いちいちマスクを外して顔認証させたり、人前でパスコートを入力することがなくなります。
この新型肺炎ウイルスから身を守りたい、iPhoneのFace IDをマスクしたまま解除したいという両者の思惑は、Resting Risk Faceの考案者、Danielle Baskin氏によって改善されることとなったのです。
思わぬメリットも?
学校やオフィスでマスクをしている人たちを、認識できなくなってしまう事はありませんか。
毎日、同じクラスや部署で顔を見ている人物であれば、そのようなことはないでしょう。
でも転校生や人事異動で新たに配属された人などには、『顔がわからない』と誰だか判断できなくなってしまうかもしれません。
そんなときもResting Risk Faceがあれば、マスクを外さなくても顔を覚えてもらえるというメリットもありますが、大勢がこのマスクを付けて通勤通学をしている風景を想像すると、ちょっと不気味というか怖いと感じてしまうかもしれませんね。
発売されるのかはまだ未定
Resting Risk FaceですがBaskin氏によると、ディストピアの要素を含んだユーモアが生んだデザインだと語っているそうです。
発想としてはユーモアかもしれませんが、今、世界が欲している商品であることには間違いないでしょう。
このResting Risk Faceの価格は1枚40ドル(約4,450円)で、すでに予約を受け付けていますが正式に発売などは告知されていません。
またBaskin氏によると、いつまでこのマスクを販売し続けるかなどの今後のプランについては、まだ決まっていないとのことです。
ただFace IDの認証を突破できるこのマスクなら、新型肺炎ウイルスの驚異が去った後でも花粉症でマスクが手放せない人たちにとっては、不便さを克服するためのアイテムになりそうなので販売を続けて欲しいと思います。
Source:cnet
Images:Face ID respirator masks