AirPodsやAirPods Proには、iOSのような「ファームウェア」と呼ばれる基本的プログラムが搭載されています。
ファームウェアはAirPodsの曲送りや曲停止、AirPods Proであればノイズキャンセル機能のオンオフをコントロールするために、必要不可欠なプログラムです。
しかし2019年12月にリリースされたAirPods/AirPods Proのファームウェア「2C54」には、多くの不具合が含まれていたことから現在ファームウェアのバージョン「2C54」の提供は中止されています。特に話題になったのがAirPods Proのノイズキャンセリング機能低下でした。
いったい何時になったらバグ修正されたファームウェアが、公開されるのか気になっている矢先、MacRumorsがあるトラブルに見舞われているユーザのことを取り上げています。
リペア品のAirPodsが利用できない!?
AirPodsを修理交換したユーザから、交換したAirPods同士がペアリングできないと声が上がっています。
AirPodsは不具合がある方のイヤーピースだけを交換しても左右でペアリングされるのですが、ファームウェアが一致していないとペアリングができないのです。
片方であればiPhoneとペアリングができるため、iPhoneと接続してファームウェアバージョンを確認したところ「2D3」と、正式にリリースされていないバージョンになっていたそうです。
その件についてAppleに問い合わせると、担当者も困っていたといいます。AirPodsやiPhoneなど、一度ファームウェアやiOSをアップデートしてしまうと、元のバージョンに戻すことができません。
さらにAirPodsについては、次に最新のファームウェアがリリースされるかについては、非公開となっているためいつ修正されるかもわからない状態なのです。
この状況になってしまっては、古いファームウェアが搭載されているAirPodsに交換してもらうしか解決方法はないようです。
Appleの対応次第では
このことを重く捉えているAppleとしては、近々、新しいファームウェアとしてバージョン2D3をリリースするのではないかといわれています。
それによって現在、先述したようなトラブルに見舞われている人は、問題が解消し普通に利用することができるようになるからです。
ただこの時に提供されるファームウェアバージョン2D3が、これまでの不具合を解消できているかは一切不明です。理由はそれらの不具合についても非公開となっているからです。
ノイズキャンセリング機能といい、Apple製品と簡単にペアリングできる利点から、AirPodsやAirPods Proは高い人気を誇るデバイスとなっています。ようやくApple Storeでも在庫が潤沢になり、入手しやすくなったAirPods Pro。
ますます利用者が増える一方、不具合が解消されずにトラブルに悩まされるユーザも少なくないことから、早急な対応が迫られる状況を乗り越えていかなければならない状況をどうクリアしていくのでしょうか。
Source:MacRumours