今から5年前に発売されたiPhone7/7 Plusから、イヤホン端子が排除されました。音楽を聴くときはライトニング端子にイヤホン端子と変換するアダプタを接続し、お気に入りのイヤホンで音楽を聴くという状態だったのです。
この環境の変化が、それまで自然に行っていた充電をしながら音楽を聴くということができなくなってしまい、不便に感じたユーザも少なくなかったでしょう。
この不便さは今でも変わっておらず、ユーザのニーズも一定数あることからAnkerは、充電をしながら音楽や通話もできて、iPhone12シリーズまで対応した充電アダプタを発売したのです。
単なるイヤホン端子を持つ充電アダプタではなかった
Ankerから発売されたAnker ライトニング & 3.5mm ヘッドフォンジャック搭載 充電アダプタですが、これまでも同じような商品は発売され、今回のモデルも同じような商品で興味がわかないと思ってしまうかもしれません。
ですが今回の充電アダプタは、iPhoneの本体にイヤホン端子があったとき以上の音質で、再生できる仕組みが内蔵された充電アダプタに進化しています。iPhoneの本体では音楽のサンプリング周波数は44.1KHzまでしか対応していないため、音質はCDと同じといわれていました。
Androidスマートフォンに搭載されているハイレゾ音源とは比べ物にならないほど、音質は劣ってしまいます。iPhoneでいい音楽を聴きたい場合は、ライトニングコネクタに対応したDACを用意しなければなりません。
このDACを通すことで、44.1KHzの上限を超えた48KHzといったサンプリング周波数があつかえるようになり、さらに音の解像度であるBit数も16bitから24bitと向上することが出来るのです。
このDACは本来なら、別途用意しなければならないのですが、今回紹介するAnkerの充電アダプタにはDACが搭載されているため、接続するだけでこれまでと違った音質で音楽を楽しむことが出来るようになるのです。
しかもコンパクトなデザインだから、自分の好きな場所で、お気に入りのヘッドフォンや、イヤホンを使って高品質に音に身を任せられるのは至福の時間かもしれませんね。
懐かしい使い方がよみがえる
もう忘れてしまっていたかもしれませんが、充電しながら音楽を聴ける便利さを思い出させてくれるモデルともいえます。最近ではケーブルを鬱陶しく感じてしまうため、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンを利用されている方も増えていますが、本当に音楽にこだわりを持つ人は、有線イヤホンやヘッドフォンを専用DACに接続して音楽を楽しんでいるはずです。
そこで登場したAnkerの充電アダプタは、便利さを求めるユーザにも音質を求めるユーザも、かなり気になってしまう製品といえるでしょう。
充電しながら音楽を聴けた時代を、iPhone12シリーズでも経験できるし、AirPodsやワイヤレスイヤホンのようにバッテリー残量を気にしないで音楽に没頭できる感覚を思い起こすきっかけになるかもしれませんね。
こちらの商品は、Amazonから購入することができます。
Source&Photos:Anker