Appleから正式発表になったApple Musicのロスレスオーディオの正式配信ですが、再生するための機材がなく「どうやって再生すれば」と悩まれている方も多く、混乱を招いているのが現状です。
そんなAppleはサポートページを公開して、どうすればApple Musicのロスレスオーディオを楽しむことができるかを掲載しました。いったいどのデバイスを利用すれば、ロスレスオーディオを楽しむことができるのでしょうか。
ロスレスオーディオを楽しむためのデバイス
6月からサポートされるApple Musicのロスレスオーディオ対応ですが、次のような方法で再生することができます。
iPhoneやiPad
iPhoneやiPadでは、今後提供されるiOS14.6またはiPad OS14.6にアップデートすることで、有線接続されたイヤホンやヘッドフォン、またはパワードスピーカーやiPhoneやiPadの内蔵スピーカーで再生することができます。
なおサンプリングレートが48KHz以上の楽曲は、外部接続のデジタル・アナログ・コンバーター(DAC)が必要となります。
MacBookやApple TV 4K
こちらの場合もOSのアップデートが必要で、macOSならBigSir 11.4、tvOSなら11.4にアップデートした状態であればロスレスオーディオを楽しむことができます。なおApple TV4Kでは、48KHzを超える楽曲はサポート自体していないため、アップデートでも対応されないようです。
ロスレスオーディオを楽しむためには、OSのアップデートと有線接続されたロスレスオーディオ対応のヘッドフォンがあれば、十分に楽しむことができます。
でも…本当に楽しめるのか
ロスレスオーディオが再生できることが先行して「すごい」といわれていますが、人間の耳に聴こえる周波数を超えた音を再生するため、「聴き取ることができるのか」と思ってしまう人も多いようです。
ロスレスオーディオやハイレゾオーディオは音質の向上もありますが、鳴っている楽器の位置をイメージしやすくなるため、臨場感のある楽曲を楽しむことができます。これまでにレコードを聴いたことがある人は、これに近いイメージで音楽が再生されると思うと良いでしょう。
また先程から強調しているように、ロスレスオーディオは有線接続か内蔵スピーカー、外付けのDACを利用した再生しかできません。Bluetoothでは、転送速度に制限があるためロスレスオーディオは再生できないのです。そのためAirPods ProやAirPods Maxを接続した場合は、ロスレスオーディオの音源でも再生できるサンプリングレートに変更されるので、これまでと変わらない音質で聴くことができます。
本当にロスレスオーディオを楽しみたい方は、ワイヤレス環境では聴くことができませんが、サポートページに書かれた環境を整えて臨場感のある楽曲を聴き比べてみてください。
きっと驚かれると思いますよ。
Source:Apple