Appleは今後発売されるiPhoneやiPadで、Face IDとTouch IDの両方を搭載したモデルを登場させるのではないかと噂される以前に、すでに両方に認証機能を搭載したモデルを想定していました。
そして、両方の認証方式が搭載された際に必要になるある機能を、事前に特許取得していたことを、海外情報メディアのPatently Appleが伝えています。
順番に機能する生体認証機能
Appleが取得した生体認証の特許には、次のような大きな特徴があります。
その特徴は、ひとつめの認証に失敗したとき次の認証方法を提示することです。さらにふたつめの認証が失敗した場合、パスコードによる認証を行うようになります。
また、この認証方式の順番はオプションとして提供され、ユーザのニーズに合わせてカスタマイズできるようになると思われます。
そうなればTouch IDが好きだけど、スペック的には最新モデルがいいというユーザも、安心して購入できるモデルが登場するかもしれませんね。
こんな状況だからこそ両方の生体認証を
新型コロナウイルス感染症の感染防止策のため、外出時にはマスクが手放せない状況となっています。
マスクをした状態だとFace IDは機能しないため、少しマスクをずらして鼻頭が見えるようにするか、PINコードを入力して、iPhoneのロックを解除しなくてはなりません。
このひと手間をなくしたのが、Touch IDです。
搭載する方法としては昨年発売されたiPad Air(第4世代)のように、スリープボタンに統合されたタイプか、Androidスマートフォンのようにディスプレイ下に埋め込まれたタイプになるか、どちらかの方法で2021年に発売される次期iPhoneに搭載されるといわれています。
このようなモデルが登場した場合に、今回の特許で見つかった複数認証方式を提示出来る機能が、とても有効な存在となるのです。
Apple Watchユーザに朗報!
さらにApple Watchを所有しているユーザは、MacBookのロック解除と同じ方式でiPhoneのロックを解除できるようになるといわれています。
Apple Watchを使った認証は、次にリリースされるiOS14.5より搭載されるようです。
まだApple Watchを持っていない人も、これをきっかけに購入を考えてしまうかもしれません。なおApple Watchを使った認証は、iPhoneのロック解除だけではなく、Apple Payの決済時の認証にも利用できるため。マスクや手袋を手放せない季節でも、手間をかけずにロック解除ができるようになりますね。
その他にもマスクや手袋の影響を受けない認証方式として、虹彩認証が採用されるとセキュアなのに手軽にロックが解除できるiPhoneが登場することになります。
Face IDやTouch IDだけではなく、新しい認証方式の登場にも期待していきましょう。
Source & Photos:Patently Apple