2021年7月20日、iPhone向け最新となるiOS14.7の正式版がリリースされました。今回リリースされたiOS 14.7は、以前お伝えしたApple Musicで発生しているロスレスやドルビーアトモスの再生が、15秒で止まってしまう現象は改善されたのでしょうか。
さっそくチェックしていきましょう。
Apple MusicのバグはiOS14.7で解消
Appleが公開しているiOS14.7のリリースノートをチェックすると、Apple Musicで発生していたロスレスとドルビーアトモスの再生が予期せず停止する問題は、バグ修正されていることが記載されていました。
これで、今まで15秒しか再生できずiPhoneを再起動したり、Apple Musicを再起動したりするような手間がかからなくなり、途中で途切れてしまうこともないためロスレスやドルビーアトモスに没頭して楽しむことができるようになります。
なおリリース日が少しずれましたが、iPad向けの最新となるiPadOS14.7もリリースされ、Apple Musicで発生していたロスレスやドルビーアトモスの再生停止問題も解決しています。おそらく現象の確認できた全てのデバイスで、バグ修正により再生停止問題は解決したでしょう。
未だにこのトラブルに悩まされている方は、すぐにでも最新OSにアップデートしましょう。そしてストレスなく音楽を楽しんでください。
iOS14.7によるその他の対応
Apple Musicのバグが修正しただけでも、すぐにアップデートする価値のあるiOS14.7ですが、他にも細かい点のバグ修正が含まれています。
Apple Musicのプレイリストを共有していた場合、メニューオプションが表示されなかったり、iPhone11で再起動後にバッテリーのサービスメッセージが表示されなかったりした問題も解消しています。
また新しい機能としては、iPhone12シリーズ向けに発売されたMagSafe対応のバッテリーパックへの対応や、HomePodのタイマー管理機能がホームアプリに追加されました。
新たに発覚したバグ
iOS14.7で多くのバグが修正されたのですが、新しいバグも見つかっていて、Appleが注意喚起しています。それはApple Watchで発生している現象で、Touch IDを搭載したiPhoneをロック解除するとApple Watchも連動してロックが解除されますが、iOS14.7にアップデートをするとApple Watchのロックが解除されないという事象が発生します。
現時点では、Apple Watch側でのロック解除のパスコードを直接入力する操作が必要となります。なお腕に装着した状態であれば、一度だけApple Watchのロックを解除すれば次に腕から外すまでApple Watchのパスコード入力は不要です。
こちらのバグについては、今後のアップデートで解消されるとのことで、明確にいつ対応するという記載はありませんでした。またFace IDを搭載したiPhoneでは、当該事象は確認されていません。
このように OSのアップデートでは、さまざまなことが発生しますが、アップデートしないことのデメリットの方が大きい場合があります。特にセキュリティ対応のアップデートについては、あまり深く考えずにアップデートするようにしましょう。それはあなたの大切なデータが、悪意のある第三者に盗まれないための必要な対策となるからです。
だから、バグを恐れずにしっかりバックアップを取得してから、iOSやiPadOSを最新化していきましょう。
Photos:Apple