もうすぐiOS15.2がリリースされると期待が高まっていますが、Appleの動向に詳しいbloombergの記者、マーク・ガーマン氏がiOS15.2に実装される機能は数個しかなく、その他の機能についてはそれ以降のバージョンで提供されるだろうと述べています。
iOS15.2では、どのような機能が実装されるのでしょうか。
iOS15.2で実装される新機能
iOS15にはWWDCで発表されたけど、まだ実装されていない機能がいくつか存在します。それらの新機能は、いつ頃に実装されるといったスケジュールは具体的に発表されていません。
ガーマン氏は、iOS15.2で実装される機能は、次のようになるといいます。
実装機能①メッセージアプリのヌード検出
iOS15.2で実装される本機能は、子供を保護することを目的とした3つの機能を提供します。
この機能はメッセージアプリや児童虐待を報告するSiriの新しいオプション、iCloud写真に保存された児童性的虐待資料(CSAM)を検出するテクノロジーになります。ただ、これらの実装にはプライバシーの専門家から問題があると指摘され、開発に遅延が発生してしまいました。
そのためCSAM検出機能はiOS15.2ではなく、それ以降のバージョンで実装されることでしょう。ただプライバシー問題を解決する必要があり、そう簡単には決着がつかない問題といえますね。
ヌード検出は子供が利用しているiPhonやiPad、Macなどで利用されているメッセージアプリを使った画像の送受信のときに、画像分析を行いヌードを検出します。なおヌード写真を検出した場合は、画像はぼやけて表示されるようです。
その画像を表示させようとしたときと、送信しようとしたときに警告が表示されるようになっています。なお検知したときに保護者に連絡することもできる設定があるようですが、自動では通知されないとのことです。
実装機能②デジタルレガシー機能
この機能はiPhoneやiPadを所有しているユーザが不幸にも亡くなられてしまった場合、データを受信するためのデジタルレガシー連絡先を指定することができるようになります。
これで亡くなった人が撮影した写真データなどの大切なデジタル資産を、連絡先に指定した人に引き継がれるので残すことができるようになります。
他にも新機能としてApple MusicのVoiceプランや、Appプライバシーレポートが提供されます。
実装されない機能について
先日、ハイアットホテルでIDカード機能が提供されるというニュースが報じられたばかりでしたが、ガーマン氏は「まだ実装されない」と述べています。
具体的に利用できるホテル名も、ハイアットホテルの広報もIDカード機能が利用できるようになるというものでした。ただ、提供される時期については発表されていなかったことから、iOS15.2以降のバージョンになるのかもしれません。
そうなるとハイアットホテルでのサービス提供も、2021年ではなく2022年になってしまうでしょう。
そろそろiOS15.2のリリースが迫ってきています。リリースされたらアップデートして、実装されたか確認してみたいですね。
Source&Photos:BloombergBloomberg