2022年に発売されるiPhoneの中で、注目を集めているiPhone14 Maxですが、生産が予定より3週間遅れていることを、国際証券アナリストのジェフ・プー氏が述べています。

 

恐れていた事態に

Appleが計画しているiPhone14の発売スケジュールですが、中国で新型感染症の拡大防止策として実施されたロックダウンの影響を受けたことが、アナリストの証言で発覚しました。

 

当初は、iPhone14の一つのモデルが遅延の影響を受け、生産が3週間遅れていることが海外情報メディアから伝えられていましたが、どのモデルが遅れているのか、具体的な内容は伝えられていませんでした。

 

国際証券アナリストのジェフ・プー氏は、今年初登場となるiPhone14 Maxが、その影響を受けていると言うのです。

 

ロックダウンの影響

プー氏によると、iPhone14 Maxが遅延している原因は、最近おきた上海でのロックダウン中にPegatronが、iPhoneの生産を停止したことによって引き起こされたものだと述べています。

 

また以前にお伝えしたFoxconnでの新規雇用取りやめも影響がなかったとはいえないかもしれません。なお、予定ではiPhone14 Maxの大量生産は、8月まで行われないとのことです。

 

すでにiPhone14は、全てのモデルでエンジニアリング検証テスト(EVT)段階まで進んでいるとみられていますが、通常であれば6月末ごろまでにEVTが終わり、次の検証段階に進みます。

 

新しいiPhoneは開発段階が終わると、次にFoxconn Pegatronによる新製品導入(NPI)のための検証に入ります。NPIの後にもいくつかの検証プロセスが用意されていて、これらをすべてクリアしてようやく大量生産に着手するようです。

 

iPhone14の生産スケジュール

Appleは各サプライヤーに対して、製造スケジュールに影響が及ばないうちに、失われてしまった時間を埋めるための、製品開発へのスピードアップを指示したと伝えられています。またAppleの大手サプライヤーであるFoxconnは、例年よりも早い段階で生産に携わる労働者の募集を始めるように指示を受けたといいます。

 

2022年は、ロシアのウクライナ侵略や半導体不足による生産数の激減、新型感染症の影響と、まだまだAppleを取り巻く環境は改善される未来が見えません。

 

例年通りのスケジュールでiPhone14が発売されるのか、iPhone12のときのようにモデルごとに時期をずらした発売になるのか、もしかするとiPhoneを発売して以来、初となる年内に発売できないという状況になるかもしれません。

 

今後のAppleとサプライヤーの動向に、目が離せないですね。

 

 

SourceMacRumors

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